「クレイジーな脚本についていけず…」波紋 一発屋さんの映画レビュー(感想・評価)
クレイジーな脚本についていけず…
「新興宗教」というワードだけ聞いて面白そうだったので鑑賞。
起承転結の大きな「転」がなく、ずっと平行線でぬるっとして話が進んでいく。まるでコンテンポラリーな演劇を見ているかのよう。
夫の食事中のくちゃくちゃ音とか、主人公が枯山水の手入れをする時の砂の音など日常のちょっとした不快な音を演出するのが上手いなぁって思いました。劇中のとある音がラストシーンの伏線になっていたりね。
結局、緑命会に費やしたお金はいくらだったんだろう?水買って貯金が無いのかと思いきや治療費も出せたわけだし…
スーパーのクレーム爺さんは半額にせざるを得ない事情があるかもしれないから仕方ないって感じで終わったけど、いやいや許しちゃダメでしょう。その人をOKしたら真似する人が出て収拾つかなくなりますよって思いながら見てました。
夫が新興宗教の勉強会に連れていかれて、祈りの踊り?をさせられてる時の光石さんめっちゃ可愛かったです(笑)手で丸つくるところをハート作ってたところが特に。
あと磯村勇斗さんの演技も良かった。昨年は「PLAN 75」や「異動辞令は音楽隊」にも出演され大活躍ですね。少し影のある役が似合います。この映画では彼女を連れてきてイチャイチャしてるシーンがほっこりします。手話してる姿も素敵です。
最後のフラメンコ踊る場面もよかったです。喪服と赤がとても映えていました。
見終わって「脚本頭おかしいな」って思いました。もちろんいい意味で。ストーリーは特に面白くはなかったのですが、嫌いではないです。
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