劇場公開日 2024年1月19日

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「古川琴音が素晴らしい。話の素材は、実に面白い。それが本当にもったいない。」みなに幸あれ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5古川琴音が素晴らしい。話の素材は、実に面白い。それが本当にもったいない。

2024年1月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

田舎の祖父母の家の2階には何かいるらしい。
祖父母の様子が変だ。
奇行をたまに見かける。

「幸せには総量が決まっている。」
テーマは面白いと思うし、観たい。
しかし、それを興味深く説明する内容になってない。
そもそもそういうルールがあるなら、親はちゃんと教える義務があある。
その都度、「あなたはまだ知らないんだぁ」じゃない。
- 以上。

いや、自分だけが知らない。
なぜか絶対に誰も教えてくれないという恐怖…というのならわかる。
さらに、それが、田舎の特定の地域だけ(それには無理がある)なのか、全国なのか、全世界なのかもわからない恐怖。
そうならば、実に面白いし、新しい!
しかし、そこまで描けていない。(私の認識違いかもしれない。)
観客に説明できていないのは、クリエイターの力不足以外の何物でもない。
それを臭わせるだけ、テーマを提示するだけなら、本作の元となった短編でいいかもしれないが、長編映画ならちゃんと描く必要がある。
素材が面白いのに実にもったいない。

主演の古川琴音は素晴らしい。
一般の方の演技も異様さを表現できていて、いい。
その分、他の人の、ドラマの脇役のような凡庸過ぎる演技が際立っている。

さらに、笑えないコメディのようなシーンが無駄、というかそれ以上に足を引っ張ってる。

Jホラーの昔からのファンですが、最初の爆発的なヒットの頃以降は傑作が極めて少ない。
「いつまでも「リング」の中田、「呪怨」の清水じゃダメなんです」(清水監督の言葉)というなら、「日本ホラー映画大賞」や本作にも、清水監督と清水組は関わるべきではないと思います。

ITOYA
ITOYAさんのコメント
2024年1月24日

uzさん、コメントありがとうございます。
確かに。
説明しすぎはだめですが、
説明がないことがいい、
説明できない不可解なことが全ていい
と思い込んで作っているように感じます。

ITOYA
uzさんのコメント
2024年1月24日

あれが全世界的な常識なら、主人公だけ知らないのは不自然だし、隠す必要もない。
有り得るとしたら、一旦あれを始めてしまった故の“呪い”とかですかね。
生贄がいるうちは幸福だが、ひとたび欠けると死に到る、みたいな。
何かしらの設定は開示してほしかったです。

uz