「舐められがちだけど清々しい主人公」エスパーX探偵社 さよならのさがしもの ぬさんの映画レビュー(感想・評価)
舐められがちだけど清々しい主人公
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サイキッカーZの監督がまたエスパーものを作った!ということで観に行きました。
…のですが、思っていたよりずっと楽しめました。
浅草を舞台に超能力を使える探偵が事件を解決していく…とざっくりしたあらすじに、その人間ごとに異なる超能力がどう絡み合うのか…ポスターからバディものと思わせておいて実は…な点が見所です。
過去の事故が原因か突然超能力に目覚めたという主人公の松田は、ひょろっとして腰が引けていて他人から舐められがちだけど、同時に人たらしでもあり、その「痛みを知っているが故に自分から傷ついてくれる」というある種の安心感が鑑賞後の心地よさにもつながりました。
「その力は人の役に立てた方がいいと思う」
ゆるっと生きてるように見えて、善人であろう・まともであろうと懸命な、誰かと一緒にいることに臆病になった松田が、やっとの思いで口にしたセリフだと思います。
一歩踏み出せた彼を、彼らをまた応援したいと思えました。
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