「キラキラネームとは……」放課後アングラーライフ ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
キラキラネームとは……
城定秀夫監督の新作。「アルプススタンドのはしの方」に近い青春ドラマ。
東京の高校でイジメに会い、友人関係に臆病になってしまった主人公のメザシ。そんな彼女が引っ越してきた海辺の町の高校で、釣り好きな仲間たちに囲まれて、自分を取り戻していく様子がストレートに心に刺さる。
主人公の及川めざしを演じるのはグラビアアイドルの十味。彼女を「アングラー女子会」に半ば強引に引き込む部長シイラ役にまるぴ。
ここに凪役の森ふた葉を含め演技経験が少ない若手キャストなかで、城定組経験者の平井珠生がグッと芝居を引き締めている。
原作は井上かえるによるスニーカー大賞優秀賞のライトノベル。鑑賞後にAmazon Unlimited にも入っている原作小説を読んでみた。
すると本作がほぼ原作に忠実な上、映像だからこその見せ場が巧みで、城定秀夫監督の脚色の見事さに改めて感心させられた。
ちなみに城定秀夫監督といえばお約束のメガネっ娘だが、本作の「アングラー女子会」では森ふた葉演じる汐見凪がメガネ女子。
ただオリジナルのラノベで白身魚によるイラストでも凪はメガネキャラなので、ここでも城定監督は原作に忠実だった。
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