「途中で眠たくなるかも…。」崖上のスパイ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
途中で眠たくなるかも…。
今年48本目(合計700本目/今月(2023年2月度)14本目)。
いわゆる満州事変を扱った映画です。
…といっても、私もフィルムが間違っているんじゃないか…と思ったのですが、突然翻訳のない中国語が出たり、妙に当局(要は中国共産党…)を持ち上げたりと謎の展開が多いです。
かつ、登場人物が異様に多いうえに、シーンがあっちこっち飛ぶので、誰と誰の話をしているのかもよくわからないし、映画として「明るい」映画ではないので(ここでいう「明るい」というのは、映画としての「スクリーンの明るさ」の意味)、さらに誰が誰なのかよくわからず、???という展開がかなり進みます。
あとは、日中の関係に関する字幕に関しては、賛否両論あろうかと思いますが、この映画はおそらくいわゆる「抗日映画」の類とまでは言わないにせよ、中国当局の意向がかなり強く入っているのだと思うし、そして日本では映画においても検閲はできません。
すると、歴史認識において個人の思想の差があるとしても、「理論的にトンデモではない」(たとえばこの時代になぜかWindows11が出てきて相手のデータを得る等、歴史の考証がおかしい等)という以上、日本においては思想良心の自由、営業の自由等が認められている以上、仕方なしかな…というところです。
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(減点0.3/やや前提知識がないと混乱する)
・ 満州事変自体は、日本では小学中学の歴史の教科書では習いますが、1文か2文出てくるだけで深く習うことはないはずです。しかし逆に「被害者」である側の中国ではそれだけで1チャプターあるくらいに習うのだろうと思われるくらいに、かなりの差があります。
この点、映画内ではかなり説明が不足しているので、かなりの部分を知っているか事前に調べていないと、何がなんだか???な展開が始まって???なまま終わるという状況になってしまうのは、もうこれは避けられないのでは…というところです(まぁ、パンフレットはあるのだと思うのだけど、はじまる前に読む方はいないと思うので)。
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