劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全596件中、541~560件目を表示

3.5あら、悪人いなかったね。怪物って自分達の事だったのか。

2023年6月3日
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息子を護りたい安藤サクラ演じるシングルマザーの早織は、息子の湊が永山瑛太演じる担任の保利から暴力を受けたと聞き、学校に文句を言いに行く。すると先生達が怪しい動き、保利はちゃんと喋らないし、特に田中裕子演じる校長が怪しい。なんだろう?学校や子供達を守る為には真実など関係なく謝っておけって理屈。凄い違和感。それから真実を見つけ出す為に早織が動きまわるのかと思っていたら、そうでもない普通のお母さん。モヤモヤってしてると同じシーンを大人目線、子供目線で繰り返し観せられる連続。確かに人は自分の見えてる事しか分からないよね。じゃ何で嘘だらけになってちゃうのよ。動物の中で嘘をつけるのは人間だけだから、そこが人間らしいって事なのかな。
色々な理由がバンバン伏線回収されていって、最後、まさかのLGBTネタに。ふむふむ、その気持ち分からなくもないが、嘘はダメよ!幸せになれるかどうかなんて自分で決めればいいんだからね。
しかし、2人の秘密基地的な廃列車、羨ましかったけど、それ見つかったらやばいよ。そして最後は2人とも生まれ変わるのかと思ってたら、ハッピーエンド。ちょっと泣けました。
高畑充希ちゃん、もう少し絡んで欲しかった。

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涼介

4.0怪物だーれだ。

2023年6月3日
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泣ける

難しい

ストーリーと繋ぎ、伏線の凄さに圧倒されて、私の語彙力ではこの作品の良さが伝えられない。

怪物は当事者たちではなく、平然と過ごしつつ真実を歪めて伝えるマジョリティなのかも。そして、作中、当事者の中に怪物を探してしまった私自身の心にもいるのかもしれない。

ある人の終盤での一言が印象的で、今の時代に必要な視点を改めて気づかせてくれた。

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ゆずっきー

4.5誰の心の中にも住む怪物

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館

まずは、カンヌ映画祭・脚本賞、おめでとうございます。

モンスターとしての『怪物』は、勿論出てこない。しかし、この世の中、誰もが抱えているエゴや傲慢、そして葛藤などの心の闇を、是枝監督流に見事な『怪物』として仕立て、観客に訴えかけてくる作品である。『王様のブランチ』でLiLiCoが、「観終わった後、それぞれがどう受け止めるか考えて欲しい」と紹介していたが、確かにその通り。いろいろな問題提起の中で、どう言葉で表したらよいか、考えてしまう内容だった。

個人としては、基本的に学校モノは嫌いである。実際の学校の現場や職員の言動とかけ離れたものが展開され、辟易することがしばしばある。本作も前半は、いじめの隠蔽する管理職、頼りない教師を全面に打ち出し、「またこのパターンか…。これが脚本賞に輝いた作品?」と正直、席を立とうかと思ったほど。

しかし、後半は、全く違う展開となった。少年のいじめの真相や、頼りない教師として映し出されていた担任の真意、校長に纏わる悲劇の真実、そして2人の男の子が抱えていた葛藤が、次第に紐解かれていく中で、前半に映し出されてきたエピソードが、180度違ったものとなって展開されていった。

最後の落としどころも、現代を象徴するあの問題へと導くあたりは、全く予想だにできなかった展開。サスペンスと思っていたストーリーが、いつしかヒューマン・タッチな、少年のデリケートな問題への提起となって、エンドロールを迎えた。改めて、坂本裕二さんの脚本賞も頷けたし、是枝監督のこうした作品作りの巧みさを感じる作品であった。

主演の安藤サクラは、安定感のある演技で、シングルマザー役を演じていたし、教師役の瑛太も、頼りない中にもシリアスな役所を上手にこなしていた。ただ、田中裕子の校長役は年齢からしても無理があるし、流石にあんな校長は存在しないだろう。

こうしたベテランの俳優陣以上に、輝いていたのは、湊を演じた黒川想矢君と依頼役の柊木陽太君。小学生ながらも、感情を押し殺した淡々とした演技が印象的で、自然な中にも存在感のある演技で、心に潜む『怪物』を表現していた。

最後に、音楽を担当した坂本龍一さんのご冥福を、お祈り申し上げます。

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bunmei21

4.0是枝監督作品

2023年6月3日
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今まで、話題になっても観てこなかった是枝監督作品。
予告や軽いあらすじで敬遠してしまっていたが、何故だかこの「怪物」は観てみたい!っと思った。
脚本家の坂元 裕二氏が好きという訳でもない。是枝監督と同じく、坂元 裕二氏の作品もほぼ観たことがない。
カンヌに惹かれた訳でもなく…やはり、映画館で流れていた予告がよかったのだろう。「怪物」とは何なのか、誰なのか、その事実を知りたいと思わせる予告に惹かれて鑑賞。
序盤から引き込まれた。最近の流行りなのか、それぞれの視点で物事をみせてくれる。それぞれの視点、それぞれが心に思っている、持っているベースに事実が重なり、物語が進むにつれて、事実は事実でも受け手にとって何が真実であるかが変わることの何とも言えない切なさというか、もどかしさというのか…。観ていて辛くなり泣けてきてしまった。
正しい、正しくない。幸せ、幸せではない。幸せの形は人それぞれなのだと、事実と真実、事実はひとつで真実は複数あるということを痛感させられた作品でした。
坂本龍一氏の音楽と綺麗な映像。ラストをもう少し長く観せていてもらいたいと思いました。
「怪物」観てよかったです。他の是枝監督の作品を観てみようとまでは思わなかったですがw

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lemon

2.5前半は面白かったが。。

2023年6月3日
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前半はストーリー展開がスムーズで面白かったが、後半、子供達二人の話になると眠くなるほどだるくなってきた。「誰でも怪物になる可能性」がモチーフかもしれんけどやはり日本映画だなぁ!と思わせる内容にがっかりした。

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aquilegia

4.5ただただ魅入ってしまうと思います

2023年6月3日
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この作品はメディアで取り上げられてしまっているので
少しでも興味があれば、早いタイミングでなんの先入観なく観る事を何よりお勧めします

変な先入観で毛嫌いをして見逃してしまうかもしれません

視点の違いや個々の考え年代による考え
とても人間臭く そして、この現代のSNS世代に
観て欲しいと思う作品でした

多くは書きません とても良い作品です

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フラフラタルト

3.5映画は1人で,入り込んで。

2023年6月3日
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数年前の「舟を編む」「悪人」も好きだった。
「ドライブマイカー」も好き。
あーんな感じの映画が好きなので、是枝監督作品は好き。
 人の心の どうしようもない虚しい悲しみ、切ない感じ。
人の、吐き気がするほどの汚い所を見せつけられる映画も観たい
かと言って,自分自身の反省はしませんが

エンドロールの曲は ふーっとストーリーに重なって良かったなぁー

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ねこのあお

3.5一面から見ることの危うさ

2023年6月3日
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母親から見る視点
子供から見る視点
担任から見る視点
校長先生から見る視点
違う視点から見ると、登場人物がまったく別人に見えてきます。

私はつい、「誰が悪いのか」と決めつけて観てしまいがちでしたが
一面から見ることの危うさを感じました。
普段から何事も多面的に見ようとすることが大事ですね。

子供たちの、少年らしさは残しつつ
大人になりつつある段階の繊細さが
とてもよく表れていて良かったです。
この年はまだまだ子供と思ってしまいますが、
実際はよく大人を観察していて
気を使っているし、
大人の事情もちゃんと理解していて
自分をうまく適応させようと必死にもがいています。
なんだか私も自分の子供のころを思い出してしまいました。

ラストについては希望ですが
いい方に捉えたいです!

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ぞの

5.0理解不能なもの=怪物

2023年6月3日
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理解不能なもの。

あいつは〇〇とカテゴライズするのが人の防衛本能。
モンペ、〇〇障害などなど。
子どもに対してもそう。この子はかわいそう、優しい、やんちゃ、賢い。大概は大人の願望。
コントロールできない他者も理解済み、ましてや自分なんて理解できてる、コントロールできるに決まってる。

でももし自分こそが理解不能な怪物だとしたら?
それが誰とも共有できないと感じたら?

分からない不安に耐えられずカテゴライズするのに必死な大人達。
子ども達はただただ自分と他者に向き合うのだった。

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やっくん

4.5ありそうでない展開

2023年6月3日
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多角的な視点により描かれている作品ということだけの情報を仕入れて見に行ってみた
感情の細やかな部分やそれぞれの秘めたる想いなどの表現がとても素敵でひきこまれていた
難しそうだけど、意外と万人受けしそうだと思う一方、映画好きは是非見てほしい作品

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ぱんちゃん

4.5想像を超えた映画

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

前半に見て思ったことの全てが、後半の映像で出し抜かれます。
人間が見ている事、見える事から、考える得る想像は、如何に卑小であるかを思い知らされます。
見えている外側に、実際には何が存在するのか、それは痛快な程に裏切られます。
面白い映画は結構あるけれど、素晴らしい映画はほんの一握りです。
坂本龍一渾身のメロディーに心を揺さぶられながら、感動を味わって欲しい。

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Taku

3.0話題先行

2023年6月3日
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登場人物それぞれの視点から怪物探しを描いたヒューマンドラマ。是枝監督らしい作品で着眼点が本当に素晴らしい。しかし反面心を揺さぶるような感動作が少ないのも特徴であり話題先行感が否めない。
一つ気になったのが高畑充希のキャスティングで、残念ながらこの作品の世界観には合っていないように感じた。

2023-82

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隣組

5.0心?

2023年6月3日
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78本目。
波紋観終え、缶コーヒー飲む余裕もなく、すぐに着席。
おいおい、安藤サクラに野呂佳代、生まれ変わりとか言ってたら、ブラッシュアップライフかよと、またいつもの悪い癖。
でも子供2人に怪物?
観る前からの?だったけど、最初の方で怪物=人の心かと。
ちょっとしたボタンの掛け違いだったりとかで、まあ色んな要因で染まった顛末?
と結末を予想したんけど、最初の展開のやるせない気持ちにメンタルやられそうになったり、後から分かるストーリー、雨上がりに、心洗われる気分になる。
そう思ったのは、やっぱ子役2人の芝居そのものなのかな。

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ひで

5.0レビューを読むな

2023年6月3日
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監督是枝裕和•脚本坂元裕二•音楽坂本龍一
プロモーションが情報抑え気味だったから、いろいろ知る前に観た方がいいんかなと思って公開2日目の朝っぱら

これは凄い、カンヌ脚本賞も納得、いや素晴らしい

事前の情報は完全に遮断して観るべし、何か聞こえて来そうになったらアバババ耳塞いで

ちょっとでも中身書いてあるレビューは全部ネタバレマークつけるべき、これから観る人は、ほんと何も見ないほうが良いよ

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sysr

5.0すべてが愛おしい

2023年6月3日
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泣ける

知的

萌える

是枝裕和って、どうしてこんなに男の子の描き方がうまいんだろう。途中からわけもなく泣けて泣けて仕方なかった。(ほんとは、わけもなくじゃない。遥か昔男の子だった自分を、少年だった頃の自分の心情を思い出したから。僕はノーマルなんだけど、男の子に不自然なくらいに妙に好かれたり、逆に気になる男の子がいたりってこともあったよ)
前半、教師達の描き方があまりにステレオタイプに思えて、何だかなと感じたのだが、別の目線で保利先生(永山瑛大)、校長先生(田中裕子)を描くことでこの部分も納得できた。保利先生(この人ってまだ男の子です)は中途半端な理解(つまり誤解)で星山くんと湊君に関わってしまった。その代償が大きすぎて気の毒すぎる。お母さん(安藤サクラ)の前で緊張のあまり、思わず飴をしゃぶってしまう、なんてあり得ないって思う人たくさんいるだろうけど、僕にはなんか分かる。この先生の少年性(未熟性)が。
緑溢れる映像は美しく、子供達は瑞々しく、昔少年で、男の子を育てたことのある僕には、いろいろなことが腑に落ちた。
そして、最後に(これとても大事です)、全編に渡って流れる坂本龍一の音楽が胸に染みた。

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ゆみあり

4.0二面性X三視点

2023年6月3日
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怪物は誰でも心の中に潜んでいる。と、言うのはあまりにも感想としては安易であると言わざるをえない。怪物とは見る視点によって相手でありかつ自分である事が客観的に思い知らされる。と言っても誰もが自分が怪物であるとは1mmも思っていない。前半、中盤、後半と物語が進むに連れ事実が明らかになって行くが(モヤッとした部分は残るので)心は晴れない。二人の少年の未来が明るい事を祈るばかりである。
尚、安藤サクラ、田中裕子、永山瑛太の演技は流石であり、何より二人の少年が素晴らしかった。

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ラブ

4.0誰もがなりうる

Nさん
2023年6月3日
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ほんとに誰なんでしょーな。
育った環境や価値観、立場や与えられた限られた情報、そのときのちょっとした行動一つでもきっと誰かが誰かにとっての怪物になりうるんだろう。
みなさん演技よかったですね。ベテラン俳優の皆さんはもちろん、主の2人の子供がまったく違和感ないうまさだったので非常に見やすかった。素晴らしい。

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N

5.0もっと素直に生きたい。

2023年6月3日
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楽しい

単純

幸せ

子供はみんな純粋。
大人になると、複雑な社会の中で色々な人や物や事柄など他者を怪物と思い込む。そして自分が怪物になりかける。
子供はみんな純粋。大人になる過程で怪物を垣間見る。

もっと単純に、もっと素直に生きたい。
もっと他者を信じよう。そう思えた映画。

最後、二人は、「生まれ変わっていない、元のままだ」と言っていた。

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れー

5.0しんどい

2023年6月3日
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空気が美味しそうな景色なのに
なんども窒息しそうになった

呼吸ができる人と
一緒に過ごすことの大切さと
ありがたみが
身に染みました

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BONNA

3.5複雑さに耐えて生きる。

2023年6月3日
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米・英のレビューでは dense, intricate, deliberate, nuanced... と、この映画の優れた部分を正しく見抜いた評語が並ぶ。そう、これははっきりと言葉にすることのできない不気味なもの・不安なものを、その複雑なニュアンスを崩さないまま映像にすることに成功した作品。

LGBTQの気配は、その豊かなニュアンスの一部であるにすぎないし、それも作り手は慎重にていねいに扱っている。作り手がこれを「LGBTQの映画ではない」と言うのは当たりまえで、それを批判するのは的外れだと思うよ。

同時に脚本が随所に欠陥を含んでいることも、冷静に画面を見ることのできる観客は、はっきり見て取ることができるはず。つじつまの合わない伏線、思わせぶりだけど話を放り出して終わっているエンディング。脚本がそんなふうだから、海外のレビューも多くはこの映画を「傑作」と言い切ることに躊躇している。

だけどカメラと照明と美術は文句なく今の日本映画の最高水準だし、世界中見渡しても、このレベルで微妙なニュアンスをコントロールできる映画作家はまれ。

その画面の複雑さをささえる技術的達成をきちんと見て評価するべきなんだけど、日本の映画評は、それができないんだよね。朝日新聞に評論家が寄稿したレビューなんて「怪物とは私たちやあなた自身のことだ」…とかさ、ほんと勘弁してほしい。

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milou