劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全995件中、261~280件目を表示

4.5誰もが怪物

2023年8月11日
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誰もが怪物になりうるし、誰もが誰かの大切な人であること。それを分からせてくれる作品でした。

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み

4.5子供には子供だけの世界がある

2023年8月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

大きな湖があるとある街(劇中で諏訪とは特定されない)で雑居ビルで火事が起こる。
その火事を家のベランダから眺めるシングルマザーの早織(安藤サクラ)と小学生の息子の湊(黒川想矢)のシーンから物語が始まる。
映画はこの火事のシーンを起点に1つの出来事、時間軸を3者の視点で描く。
黒澤明監督が「羅生門」で用いたことが有名で、映画や小説でもよく用いられる手法だ。

今作品は是枝裕和監督では珍しく、自身の脚本ではなく、今作品でカンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた坂元裕二氏の脚本による。

第一幕は冒頭のシングルマザー、早織の視点で描かれる。
息子の不可解な行動から学校でのいじめを疑い、学校に乗り込んでいく。
そこでの校長の伏見(田中裕子)や担任の保利(永山瑛太)、教務主任の対応は誠意が感じられず、早織は不満を募らせていく。
ところが保利に息子がいじめの加害者だと言われるあたりから潮目が変わる。

第二幕で担任の保利の視点に変わると事は単純ではなく問題は多層的であることがわかってくる。

第三幕は当事者の子どもたちの視点に移る。
湊といじめの相手とされている依里(柊木陽太)の関係性が描かれるが、思春期の少年の危うさ、儚さ、瑞々しさが丁寧に描かれ、出色の出来。
特に依里役の柊木陽太の繊細な感情の表現には驚いた。

終盤は宮沢賢治の幻想的かつ謎めいた童話を想起されるような子供達の世界が描かれる。

1点気になったのは、視点の違いを分かりやすくするためか、第一幕でかなりのミスリードがあること。この映画ではその描き方はしなくていい。

音楽は坂本龍一が手がけ、1998年に発表されたピアノ曲「Aqua」が流れるエンディングの光景の美しさが脳裏に焼きつき余韻に浸った。

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kozuka

4.5意味合いが変わっていく怖さ

2023年8月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

自分だったらどうだったのか。
その時どう行動するか、してしまうか。

立場で、瞬間で、全てが変わってしまうのだな。

「怪物、だーれだ」の意味合いが
どんどん変わっていく怖さ。

自分が正しいと思っている怖さ。

誰にでも当てはまる一瞬があると思えた。

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ゆーこ🌙

4.5潜在怪物。

2023年8月9日
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ちゃーはん

4.0見る人によって印象は変わる

2023年8月6日
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知的

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ぺー

4.5流れるような伏線回収

2023年8月5日
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素晴らしい、ただセリフでの遊びが邪魔してるところもあったような…
演出では母親パートとそれ以外での先生のキャラが違いすぎた感はあった

でもメインテーマといい、様々なテーマを盛り込んだ脚本は凄すぎる

やっぱり愛なんでしょうね

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ぽていとP

5.0暗そうな話だなぁと敬遠していたものの、公開も終盤ということで鑑賞し...

2023年8月5日
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暗そうな話だなぁと敬遠していたものの、公開も終盤ということで鑑賞しました。
結論を言うと、こんなに面白いならもっと早く観に行けばよかったです。
同じ出来事を複数の視点で振り返りながら、物語の全容が見えてくる作りになっているのですが、各々の目線によってまるで見え方が変わってくるのが肝
そして、その始まりは純粋な想いだったというのが、なんとも切ない気持ちにさせられる名作でした。

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nkbata

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2023年8月4日
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ユカ

3.0怪物探しは疲れる・・・でも、それは「逆さ舟(騙し舟)」であり稚児遊戯である

2023年8月4日
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最初から、怪物探しが仕掛けられていて、いささか疲れる。
多分、この人だろう、いやこの人じゃない、きっとこの人だ。
って思っているうちに、全員が怪物でいいやんっていうことになる。
本物の怪物は校長やろ!でもこれはある意味で正解。

そんなに多い場面に出ているわけでもないにもかかわらず、
それにセリフだって「陳腐」すぎるにもかかわらず、
すべては「逆さ舟(騙し舟)」に持って行かれたね。そう、これが「怪物」そのもの!

大人から見て怪物、子供から見て怪物、組織の中で怪物、社会的な怪物、家族内怪物。
「俺は怪物君だ!怪物ランドの王子だぞ・・・」なのか!
誰もが、自分にとっての怪物。

しかし、このように時系列を錯誤させる見せ方も、うーん、今の時代、ありきたりかな。
少年の中に見られる愛情の傾向性。これもそうだし。
どうも、現代的なテーマを盛り込み過ぎのような気がする。

それぞれの登場人物の視線のベクトルの違いは描かれていたんだけど、クロスする視点を探すのが大変かもしれない。それも、怪物は「逆さ舟(騙し舟)」でしかないから、その視点を探すことさえ難しい。あえてヒントを探そうとすれば、不協和音的協和音のトロンボーンとホルンの通奏低音だろうか。

校長と湊はそれでいいかもしれないが、麦野早織と保利道敏の視点が最後にどうだったのだろう。雨の中、少年たちを探しに行く場面で、それは十分に描き切れていたのかな?
それとも、映画の最終場面、彼らの目を通して、少年ふたりの「その後」を描いていたのかな?
行手を遮っていたものがなくなっていた廃線をいろいろ解釈することはできると思うんだけど、それまでの母親の視点と教師の視点がうまく交わらず、なんか放り出されたような感じがした。

# 湊ちゃんもそうだけど、依里ちゃんも、めちゃかわいいやん!
  やばい、梨園的稚児遊戯へと至ってしまうやん。。。
  あ、俺、「怪物」だ・・・・目覚めてしまったというのか!

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critique_0102

4.0飴舐めるのはやりすぎだなぁ、、、

2023年8月2日
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市丸よん

4.5怪物たちと湖

2023年8月2日
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僕は是枝さんの映画はあまり好きではないし、今回の作品も内容的にいって好きな話ではないけれど、それでも本作の完成度の高さには唸らされるものがあった。
冒頭から観客をぐいぐいと物語の中に引き込んでいく力、そして複雑なストーリー構成の妙に感服した。
脚本のディテールにもキラキラ光るものがあり、「巧いなぁ」と思った。もちろん役者たちの演技も素晴らしかった(安藤サクラは、こわいほど良かった)。

真相はどこに? 真実とは何か?
芥川龍之介の『藪の中』と、それを下敷きにした黒澤の『羅生門』を思い浮かべた方も多いだろう。
そして、「怪物」は誰なのか?

ときおり映し出される、陽光に照らされた湖。
その、広がりをもった美しい姿は、諍いが絶えない愚かな我々人間――“怪物”たち?――の世界を静かに見守っているようであり、また、閉塞的で陰鬱に傾くこの物語に、解放感と安らぎを与える一服の清涼剤のように感じた。

追記
鑑賞後、監督のインタビューを読んでみると、湖を登場させた意図は別のところにあるようだとわかったけれど、僕は上に書いたように感じたんだから仕方がない。「誤読」もまた観客の特権ということで、よろしくお願いします。

それから、教授、長いあいだ素敵な音楽を届けてくれてありがとう。

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peke

5.0マイノリティのエンタメ消費という意見について

2023年8月2日
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泣ける

知的

難しい

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雨宿

4.0裏を取らずに時事を消費する大衆、矯正されるべきは誰か?

2023年8月1日
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悲しい

知的

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LittleTitan

5.0言葉にしづらいが

2023年7月31日
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自分が今年観る邦画全ての中で最高の映画だと思う。
子役の扱いが本当に凄い。奇跡という言葉でしか表せない

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Mk.plass

3.0難しい。この時代だから評価されている作品

2023年7月31日
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難しい

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リニア

4.0尺がちょうどいい

2023年7月31日
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現代だから描けるテーマが、三部構成によって小出しにされており、その一つを掘り下げないところが良かった。

あの登場人物は蛇足だったんじゃないかとか、ジェンダーの書き方に今更感があるとか、一緒に鑑賞した友人は友人の意見があったのですけれど、一方私は「そこが良かったなあ」と感じていました。
それぞれの人にとっての『現実』があることを示せていたから登場人物は全員が必要だったと思うし、言いたいことはジェンダー問題ではないので出力ボリュームも適切だったと思います。

原作未読ではありますが、2時間の中にスマートに収めたなあいう印象。その中でもハートフルなクライマックスに持っていくのが新鮮。
結末を知った上でもう一度観たいな。

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美咲

3.5メッセージ性は希薄だった

2023年7月30日
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 こういう設定だとこういうストーリー展開になるよね、立場違えば真実は一つじゃないよね、狭い濡れた暗い空間と、見渡しのいい乾いた教室の対比、劇中の楽器の使い方のうまさ、スタンドバイミーを思わせる美少年たちの心と体の冒険、、、秀作だとは思ったけど、時間が経ってから反芻したくなるような強いメッセージは感じられなかった。
 意味するところは違うけど、「カメラを止めるな」を思い出した。

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Kumiko21

3.0詰め込みすぎ?

2023年7月30日
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はも

0.5苦手な映画だった

2023年7月29日
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私はアクション映画が好きでヒューマンドラマ的な映画は苦手なので、大丈夫かな〜と思いつつも、とても評判が良かったのでこの映画を見た。結果としてはやはり苦手な映画だった。

他のレビューにもある通り、脚本の構成は良く出来ている。伏線の貼り方や回収方法、後半の盛り上がりは確かに芸術的で、短い時間で多くのことを伝えるとても映画らしい作品だと思った。

物語前半の展開についてはあまりにも大人たちが短絡的で愚かすぎるように感じてしまい感情移入できなかった。後半における様々な種明かしも想像からそう遠くない内容で驚きは少なかった。

登場人物が愚かである納得のいく理由が提示されず、映画をそのまま受け取るなら「子どもに関わる大人はみんな愚か」みたいな印象で終わってしまいそうで、その辺りが釈然としないというか「そうはならんやろ~」という感想になる映画でした。

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kazasiki

3.0美しい戯れ

2023年7月28日
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難しい

序盤のほう、なんなんだ安藤サクラ以外、みんな傀儡のような世界観は…胸糞悪いな…と思っていたけど。。。
同じ時間軸で起こっていたことを視点違いで、いくつか見せられて、ああこういうことだったんだと伏線を回収していく構造。

子供2人が仲を深めていくシーンは性の匂いのしない天使が戯れているようで美しかった。
それが恋愛だと本人たちは鑑賞者はどの時点で感じていたのだろう。
子供が秘密を誰にも言えなくて、どんどん抱えきれなくなって大きな災いに発展する感じ。秘密を打ち明けられる心理的安全性を担保した関係性をどう構築するか。何を打ち明けても、愛する心は変わらないという確信をどう持たせるか。自己開示できず苦しんでいる硬い殻を母親として教師としてどう向き合っていくか。どうすればよかったのか問題提起をされている気分だ。

最近有名人でもカミングアウトする人がいる。それをいうことにどれだけ勇気がいることなのか、この映画を通じて少しわかった気がする。今まで築いてきた関係が失われることの可能性や、「結婚して子供を作る」という多数派の期待に応えられない罪責感を考えると本当に憂鬱になる。
勝手な期待をして、その人の進む道を当たり前のように押し付けていないか。もし私に大切な人ができたならば、いろんな選択肢があるうえで、どれを選んでも不変の愛をもつことの姿勢を見せたい。

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nemo