劇場公開日 2023年6月2日

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「整理が必要」怪物 alvoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0整理が必要

2023年9月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

なかなか鑑賞後星をつける気分になれなかったが、色々な足跡を頭に残し、疑問と闘っていた当時のメモを一旦整理する。

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小学生のこどもがいる人は平常心ではみられないかも?

最初から生まれ変わりの話が出てきたから都度ブラッシュアップライフがよぎって邪魔だった

クィアパルム賞は忘れてたけど、それが主題なのか?やや疑問。そんな賞があること自体がまだ多様性を阻んでる気もするし、それが主テーマだと思われるのは違う気もする。

◆怪物誰だ?
- 隠蔽体質の校長と教師陣
- 伝聞と噂を真実と決めつけ子どもに結婚の圧をかける母親
- 男らしさを強要し、真実を見極められない先生
- イジメをする子どもたち
- イジメを傍観し、嘘をつき、なぜかホリ先生になすりつけることにしたクラスメート
- 子どもを豚の脳と呼び虐待する父親
- 自分は病気だと思い火をつけた?星川くん
- イジメを止められず自分の想いも認められない湊

◆謎
星川くんは本当に火をつけたのか
校長は本当に孫をひいたのか
湊の父は本当に不倫してたのか(ホリ先生のガールズバー通いが嘘だったことを考えるとまだ分からない?)
湊が猫を殺したと伝えた女子生徒の意図 (ただの勘違い?)
アンケートで皆ホリ先生暴力を振るったって答えることにしたのはなぜ。それとも書いてないのか
校長は一体何を考えているのか

◆無理を感じたところ
教育委員会に言うとなぜ言わないんだろう?
ホリ先生もさすがにあそこまでは不自然?
(途中までは言わされ感と納得したが、飴のくだりとか、片親批判とか(自分もなのに)、もっとしっかりしてそうだったのに)
母親も最初は決めつけて作文で名前の隠し文字を見ただけで優しい子だったんですまで分かるのか?

◆気づけなかったこと
湊の身体が反応してしまったこと
校長が走り回る子どもに足をかけたこと

結構重要なポイントだけど人のレビューを見るまで気づいてなかった。

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こうして色々考えるに至るのが是枝作品の好きなところ。最後の笑顔が切ない。

alvo