「わりと全員怪物です」怪物 ごんたさんの映画レビュー(感想・評価)
わりと全員怪物です
タイトルの怪物とは、その人物にとって得体の知れない恐怖の対象のことであると感じました。
母親→学校という組織
先生→嘘をつく生徒
子供→自分自身
先生が追い詰められていく流れに必然性があったのかはちょっと疑問だし、作文のメッセージに気付いただけで全て理解して嵐の早朝に謝りに行くのはもはや狂人ですが笑、3パートに分かれる視点別の構成は全体的に悪くなかったと思います。
ただ、子供が自分の内面に苦悩する描写に、ここ最近の性的マイノリティを扱う表現をちょいちょい差し込んできたのはやや強引な印象がありました。。
それでも説明っぽい台詞は少なかったのでまだ良かったです。
彼らが旅立ったラストシーンには、閉鎖された世界から解き放たれたカタルシスと美しさがありました。
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