「怪物とは」怪物 体育館シューズさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物とは
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かいぶつ、だーれだ。
結局誰なんだろう。
モンスターペアレントの母親 か
まるで聞き耳を持たない教師 か
孫の死を利用するような校長 か
性の問題を病気扱いする父親 か
様々な視点で「怪物」が描かれる。
母親にとって先生らは怪物に見えただろうし、
先生らにとってはえげつないモンスターペアレントは怪物にしか見えないだろうし。
「男が男を好きなのは気持ち悪い」
「男が女と仲良くするのは気持ち悪い」
これは小学生だったらシンプルな理由で当たり前。
お母さんに愛されてる麦野くん
お父さんに虐待されてる星川くん
星川くんはめちゃめちゃ強い子で
麦野くんは周りに流されてる
「男が男を好きなのは気持ち悪い」
ふと思い出して怖くなる。小学生だったらそらそう。
最初は、「男らしく」髪をきるまでする湊。
でも、あんな憎らしい笑 校長がファインプレー。
そして、自分を認める麦野くん。
お父さんのようにはなれないし、
お母さんが言ってたような普通にはなれない。
それを踏まえた上で認めた麦野くんは強い。
最後のシーン。いつの間にか風も、雨も止んで。
まるで生まれ変わったように、晴れている。
いつも閉まってる柵もなく、線路の上を心が晴れたように走り出していく。
これには色々な解釈があると思うけど、やっぱりあえて明言しないとこがもう分かってはりますわ。
対比があったり、色んなテーマが混在してるなかでこんなにも見やすく、こんなスッキリしてるのは名作としか言えなくないか。
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