「ぶっ壊れた家族の、絶望。」怪物 t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっ壊れた家族の、絶望。
今年のカンヌ国際映画祭で脚本賞。クィア・パルム賞も受賞。まあ、そういう香りも漂うが、思春期前の性が未分化なお年頃の話である。奇しくも同様なテーマで『クローズ』という作品が7月の公開を待っているが、こちらもカンヌでカメラ・ドール賞を受賞している。
構造が『羅生門』(黒澤明監督)を連想させるとして、様々に語れるだろうが、そのあたりはプロの映画評論家に任せる。
「家族」であることをギリギリ耐えて維持してきたこれまでの是枝監督が「家族を諦めた。」のかもしれない。
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