「怪物になれるくらいないとダメなのかも・・・」怪物 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
怪物になれるくらいないとダメなのかも・・・
母子家庭、モンスターペアレント、家庭内DV、イジメ、教師の学校での立場、学校の隠蔽体質、高齢者の誤操作による運転事故など、日本が抱える様々な社会問題を描いているわけですが、母親、教師、子供たちのそれぞれの視点から物語を重複して展開する構成が素晴らしいと思います。坂本龍一さんの音楽も、登場人物それぞれの心情を表現していて印象的です。結局人間は自分自身を守るため、大切な人を守るため、嘘をつき通すため、自分に都合よく物事を運ぶため、いつでも怪物になれるという事でしょうか。ラスト、嵐が過ぎ去り、子供たちが駆ける場所は天国・・・?
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