水は海に向かって流れるのレビュー・感想・評価
全174件中、141~160件目を表示
すずちゃんとあみちゃんが可愛いだけ
「そして、バトンは渡された」が監督だったので舞台挨拶がてら期待していたのですが、何のどんでん返しもない淡々とした映画でした!残念!!
広瀬すずが魅力的
予告で観た広瀬すずさんの演じるキャラに興味をもって鑑賞してきました。
ストーリーは、通学の関係で叔父・茂道の家に居候することになった高校生・直達が、叔父の家を訪れるとそこはシェアハウスで、叔父以外に3人の個性的な住人が暮らしており、中でもいつも不機嫌そうな年上女性・榊さんが気になっていると、彼女と自分には過去に因縁があることがわかり、二人で過去に向き合いながら、その関係がしだいに変化していくというもの。
高校生の頃の出来事がショックで、そのまま時が止まってしまったような榊さん。きっとその時に心に刺さった棘はそのままで、今でも心の傷は癒えることなく、抱いた怒りや悲しみもそのままだったのでしょう。それをなかったことにしなくていい、忘れなくていい、表に出していいんだと、直達の存在が優しく背中を押してくれたのでしょう。そんな二人の関係性に、後味のよさや爽やかさを感じる作品でした。大きな感動を得られたわけではありませんが、不思議と穏やかで温かな気持ちになれましたし、浜辺のシーンは美しく、胸が熱くなりました。なんなら、あのシーンで余韻を残しながら終わってもいいくらいでした。
ひとところに長く留まった水が澱んで濁ってしまうように、人の心も過去に囚われたままでは重く暗く沈んでしまうのでしょう。そして、幾筋もの川が合流して注ぐ先が豊かな大海であるように、人もまた誰かと触れ合いぶつかり合いながら前を向いていくことで、自分らしく生きられるのかもしれません。タイトルにはそんな意味が込められているのではないかと感じました。
ただ、そのテーマであるなら、直達まわりの恋愛要素はなくてもよかったように思います。それよりも直達目線で、シェアハウスの個性的な住人と榊さんとの日常をもっと描き、榊さんの人物像を掘り下げてほしかったです。あと、まあまあご都合主義的な偶然が重なり過ぎているのも気になりました。直達の居候先に榊さんがいる(まあこれがないと始まらないので許します)、シェアハウスを訪れた直達父が榊さんと鉢合わせ、榊さん訪問時に母の帰宅、その後にレストランで再会、直達父と榊さん父の出会いなど、いくらなんでもと思える偶然が多かったように思います。
主演は広瀬すずさんで、ぶっきらぼうなヤサグレ榊さんが、徐々に心を開き、前へ一歩踏み出す変容を、見事に演じています。ちょっとした表情やセリフのトーンを微妙に変化させる演技が秀逸で、大人の女性としての魅力が増した彼女をずっと観ていられるほどです。直達役は大西利空くんで、演技が上手いというわけではないですが、変に作ってないところが逆に自然でよかったです。脇を固めるのは、高良健吾さん、生瀬勝久さん、戸塚純貴くん、北村有起哉さんらです。高良健吾さんは、イメージとは異なる役どころで、少々作りすぎなきらいはありましたが、新たな一面を発掘した感じです。生瀬さん、戸塚くんは、ストーリー上のアシストに徹していましたが、もっと存在感を発揮させてほしかったです。
當真あみのブレイクを確信する一本
日本人として産まれて良かったと思うことが定期的に広瀬すずの新作をスクリーンで観れることだと思うので、今回も良かったです。
當真あみちゃんが本当に良かった。実質当て馬の役だけど、視線の配り方、水晶体の美しさ、声の強弱など初々しさもありつつ円熟した演技にも感じました。これから少女漫画の実写化のヒロインや朝ドラのヒロインなど、永野芽郁→浜辺美波みたいな育て方をしてくれれば。ここまでのドラマやCMのキャリアの積み重ね方を観ていけば、安心はしています。
高良健吾も良いし、生瀬勝久も良いし、両親も良いし…。それだけに主役の男の子は完全に食われてしまっている感じでしたね…。少なくとも前半のシーンの相槌の頷きの入れ方とか、どの角度で立ち振る舞うかは、監督の演技指導でどうにかなったレベルだと思う。まだまだこれからだと思うので、楽しみにしています。
そうした演技力のバイアスを抜きにしても、この男子高校生の行動もその行動原理もずっと気持ち悪いなあという印象が拭えず…。最終的にラストシーンで広瀬すずがポジティブな言葉を返してたらもう噴飯ものだったのですが、そこは何とか。怒りたかったら怒っていいのは彼の背景を知ればそれはそうだけど、だからと言ってその行動を起こしていいの?が続く。
子役の「ジャパニーズドリーム」も明らかに声は後撮りなのも、サボるんじゃないよと思う。「っていうことは〇〇ってこと?」で状況説明させるのももったいないし、あまりにも偶然が不自然に重なってるところも残念だった。當真あみちゃん演じる役柄がモテていることを示すシーンも一つは欲しいし、最近ポリコレ映画を見すぎたせいか、あまりにも「異性愛の成功=幸せ」感あるメッセージもちょっと厳しかった。それも幸せの一つくらいに描いてくれたら。
あと、たくさんご飯が出てくるのに、あんまり美味しそうに見えなかったのも残念。卵を使ったメタファーは面白く見ました。
演出も漫画チックなスローがややあざとく、自分とは相性が合わなかったです。でも役者の演技とスピッツの主題歌の下支えによって、鑑賞後感は悪くなかったです。
母への想い。
10年前の出来事を知る榊さん(26)(広瀬すず)とその10年前の出来事を知らない直達(16)(大西利空)、家族にまつわる話。
高校通学の為、叔父の茂道の家に越す直達、最寄りの駅に迎えに来たのは見知らぬ女性の榊さん、向かった先は叔父の家ではなく、叔父も住んでるシェアハウスそこから始まるストーリー。
10年前の出来事とは、榊さんの母親と、直達の父は不倫関係にあった、榊は越して来た直達を母の不倫相手、熊沢達夫の息子と(叔父の茂道の頼みで駅へ迎えに行った際に家族写真のハガキを渡され見てた)知っていた為、素っ気なく距離をとる。
そんな直達は何も知らない為、何でそんな感じ?となる、後にシェアハウスに住む教授と呼ばれてる男が帰ってきて、榊さんと教授の会話を盗み聞きした事で、過去の事、榊さんの素っ気なさの原因に気づくって感じで話が進んでくんだけど。
原作は知らないけど終始面白かった。
この作品の世界観、雰囲気にずっと浸ってたい、心地よく流れる時間って感じ。
広瀬すずだから、いい作品に恵まれてるのか広瀬すずが主演を演じるからいい作品になるのか、多分正解はどっちもだと思うけど彼女の作品にはホント外れがないね!素晴らしいの一言!何かちょっとツンデレな感じの彼女も最高に良かった!
直達役の大西利空君もあんなカワイイ、キレイを兼ね備えてた顔してるから女子からモテるんだろうな!
直達の榊さんを想う淡い恋心も良かった!
氷も溶けて水になる
氷も溶けて水になる。そして水は紆余曲折を経て大海に戻る。人の心も同じ。頑なに心を閉ざしていてもきっかけさえあればいつかほぐれて解放される。そして頑なだった心が消し炭に火が灯るように暖かくなって行く。
淡い恋を抱く少年の純粋な気持ちに心を動かされていく歳上の女性を広瀬すずが見事に演じていた。そしてその少年を演じた大西くんと、大西くんに恋心を抱く同級生を演じた當間あみさんの演技が等身大で良かった。また主人公たちを取り巻く人々がクセはあるものの素敵な人たちでテンポも良く2時間があっという間だった。
最後に、笑いのツボが作者と同じなのか何度も笑わされたのが後になって悔しくなった。
ポトラッチ
高校入学を機に叔父さんの住むシェアハウスで暮らし始めた少年と、実は彼に因縁があった10歳歳上の同居人の女性の話。
親切だけど何処か冷たく不機嫌な態度で接してくる榊さんと教授の会話が聞こえてしまい…。
本人達は何も悪くないのに胸の内で燻るモヤモヤ。榊さんは圧倒的に怒りだけど。
そんな過去と2人が対峙していくストーリーでそこそこコミカル要素はあるし、空気感も重苦しくはないけれど結構堅い感じで、とりあえず自分の頭に浮かんで来たのは拗らせてるなという感想。
突然10年前のしかも親のことで気になるおね~さんに冷ややかな扱いされた直達の機微はわからんでもないけれど。
所謂女脳と男脳の違いですかね?
母親のセリフはクソ過ぎたし(-_-)
そういうゴタゴタやアメリカンドリーム!?に向き合い葛藤して進み出す成長の物語として悪くはなかったけれど、自分と両親との関係や感情とはだいぶ違うからかどうも刺さらなかったし、最後のシーンはある意味意外なそっちかよ!でちょっととってつけた様にも感じた。
ムーちゃんはかわいすぎてやばかったw
重いテーマが流れるのにポップな映画
原作は見てません。重いテーマなのに、ポップな映画に仕上がっているのでほっこり見れるいい映画でした。
榊さん役の広瀬すずがとても良かった。
彼女の表情をぜひ見てほしい。
彼女以外は成り立たなかった役かも。
當真あみの初長編作品ということでそこも見どころ。
思ったよりシーンが多かったので良かった。可愛かった。
シェアハウスの住人のキャスティングが最高だったし、料理も美味そうだしセットも可愛いし、見どころ満載。
すずがいいニャー‼️❓キングダム‼️❓
広瀬すずが大石鈴華の地で演じているような、自然な感じで、これが天才女優の名演技なんだな、そう感じた、今までで一番広瀬すずを楽しめる、そんな映画🎞🎬🎦です。
でも、ストーリーは、自分には、共感も、好感もなく、はたまた、反感も無い、無味無臭の感じ、それで、どうした、みたいな。
相手役の男子高校生が、何気に、山崎賢人の若い頃みたいで、キャスティングやばい、そう感じました、関係無いけど。
不倫で家族を捨てたら、もう少し生々しいかも。
広瀬すずが好きなら、是非。
誰でも幸せになっていいんです
過去に蓋をして自分の幸せを諦める、それは親のせいだと決めつける。世の中にそういう人が沢山います。本気になって「幸せになっていいんだよ」と言ってくれる人と出会えて、変われる人、いくつになっても素直さは大切と気づき、諦めずに話し合って。誰でも幸せになっていいんだから。そのためにも、良い出会いをするにはどんな環境に身を置いたらいいのか、考えさせられます。たくさんの人に見てほしい映画です。
すずちゃんが笑った時、よかったー、笑えたー、って
海の中での蹴りが良かった!
自分の恋愛が上手くいかないなを人のせいにするな!
と女子高生に言い放つ恋愛をしないと決めたお姉さん。
まぁ確かにな。
間違っちゃいないがその厳しさは茨木のり子の詩を思い出した。
終始不機嫌なヒロインは、美しい広瀬すずだからこそ観ていられる。
広瀬すずでなければちょっと疲れて観ていられなかったのではないかな。
美しくなければ成り立たない話ではあるなあとも思った。
酷い母親や父親に対してもっと怒りを爆発させてもいい所を子ども二人は随分感情を押し殺していて、3万円カツアゲして募金箱にいらるくらいでは観ていてスカッとしなかった。
目の前のピザを自分を捨てた母親の顔にぶつけてオレンジジュースを頭からかけてやれば良かったんだ。
なんにも知らない今の旦那さんとアメリカンドリームぶつけてきたちびっ子の目の前で。
身勝手な親に振り回される辛さを分かち合い惹かれ合う年の差のある2人、互いに愛情があるのは雨のシーンが出てくる度にわかっていた。
京都銀行のCMのように、相合傘は惚れてる方が濡れるのだ。
ダンボールを傘にする頃にはすっかり恋ができる兆しが見えていたように思う。
あとは海の中での青春ドラマさながらの水の掛け合い。海で蹴りを入れて、水の掛け合いをしたら何となく嫌なこともモヤモヤもなかったことになるのか?
安易な気もしたけどカマキリ拳法の蹴りは良かったな。
原作を見てから見てしまうとうーん
主演の広瀬すずさんの演技が終始イライラしている沢尻エリカさんのように見えてしまい
不満がふつふつと抱いたまま、エンディングを迎えてしまいました。
演技ではなく、演出が良くないと思います。
特に大西利空君が演じる直達がなぜ、千紗に惹かれるのかが分かりづらくて致命的でした。
漫画原作を映画化する宿命なのかもしませんが、映画になると終始シリアスで
ギャグがカットされているのも不満です。
ただ、不倫した親に対する不満を漏らす大西君の演技は素晴らしかったので、
演出の塩梅が上手く行っていれば化ける映画になっていたのかもしれません。
※以下追記
他の方が、自分が映画監督だったらリテイクしたいという趣旨のレビューを見かけました。
私も同感でだいぶマイルドに書きましたが、撮り直し要求したいレベルです。
同じ思いの方がいらっしゃいましたので、追記致しました。
うわっ、なにこれ。超面白かった。
普通のなーんでもない最初のシーンから面白かった。
ゆったり流れながらどこか切ない。広瀬すずのちょっと寂しさある雰囲気と大西くんのまだ幼い感じがピッタリはまった。
最後も完璧。上手く終わりをみせてくれた。
分かっていたはずが忘れていた。エンドロールで気づいた。そっか前田哲監督作品だった。
そりゃ切ないわけだ。
更にスピッツの曲。良すぎだろ!
余韻が残るよ。
※劇中のサントラも良かった。
こちらは映画って言うよりTVドラマ2時間枠的な感じ。
ミニシアターに近い。
これが脚本とマッチしていて良かった。
すずちゃん、まだ君を18位に見てたけど、いつの間にかすっかり大人の素敵な女性になっていたんだね。
大西君、永瀬廉くんを何度も思い出したよ。
これからが楽しみです。
早速丼もの、ウインナー、ステーキ、カレー、ポテトサラダ、ゆで卵を食べたい。
犬派、犬飼ってる私は猫が苦手、怖い。。。
でもこの猫ちゃん、超可愛いかった!愛くるしかった。
"ここにもまた1人…"な映画
わたしにもあった"愛情"という心の灯火が、世間の不条理にさらされて、あっという間にどこかへさらわれてしまった。
もうわたしには、それをどう求めて良いのか、どう与えれば良いのか、もうわからなくなってしまった。
ある種の諦観と憎しみの心だけがわたしには残った…。
どうぞ神様、わたしをこの地獄から救ってくださいな…。
そんな作品でした。
*3年後ぐらいに観たら、良い作品と気づくかも知れない…笑
*結局、広瀬すず演じる榊さんとあの高校生との恋愛に収束していくのかと分かっていると、なんともつまらない物語だ。それならば、母親や父親との葛藤をもっとこれでもかっていうぐらいに描いて欲しかったなぁ…。
*ラスト近くに、榊さんと直達が海辺で戯れる場面…唐突に、えらいあざとい音楽がかかりますが、あれ一体何だったのでしょうか?あんな演出ありなん?スタッフは、誰も止めなかったのか?笑(むしろ、無音とかの方が良い演出だったのでは?)
止まっていた榊(広瀬すず)の時間は再び流れ出すのか? という物語。もちろん主演 広瀬すずなので流れ出すに決まってる。そこへいくまでの水のあれやこれやが見所。僕は、有り得ん設定・展開でも面白ければイイ派
ひとりひとりの人生を川の流れに例えて大河となって海に注ぐというのがよくあるパターンだ。 ではタイトル 「水は海へ向かって流れる」の水は何のたとえか? 人の人生を形作る個々の感情や、男女の微妙な機微や、家族の関係なのか。例によって僕はよく分からないし上手くまとめられない。漫画の原作なので、作者が分かりやすく言ってるかもしれない。誰かが考察してるだろう。映画が面白かったたのでタイトルの意味はまあどうでもいいかな。
映画は面白かったが、映画の途中で心の中で叫んだのが 「ああもう高校生ってメンドクセエー」である。僕はもう高校生の頃なんか断片的な記憶しかないし、公私共にかかわり合うのは大人だけだ。だからもし僕が榊のように直達とかかわる立場になったらきっと 「ああ、高校生めんどくせえー」ということだ。高校生の頃なんて、出会った出来事に逃げる間もなく真正面からぶつかっちゃうし、目一杯キズついたりキズつけたりで大騒ぎだ。
榊は16才で心にフタをした。フタの中は怒りとかその他なんかイロイロだ。そして直達によって榊の時間は動きだす。ナイスである。
オヤっと思ったのは広瀬すずの立ち位置。今までは妹側 (今回の映画なら高校生側)だったのに、いつの間にかお姉さん側にいることだ。 実年齢的に26才の榊さんに近いし、恋模様の相手が高校生の男女だからお姉さん側にいるのは当たり前だが、ついこの間まで高校の制服で飛び回っていた感があるから、「ああ、いつの間にかそういう年齢になったんだな」と感慨深いものがある。ますます今後が楽しみだ。
直達は榊を好きになるが、榊は気が付かないというより眼中にない。榊はもう恋愛はしないということもあるが、そもそもそ高校生が恋愛対象外で子供としか思っていない。一方、直達の同級生の楓は直達を好きになるが、直達は気が付かない。直達はただの鈍感である。最初のほうで直達が子猫の里親探しを楓に頼んだ場面で「直達=鈍感」に決定である。だから楓が直達に「ハート泥棒ォー」と叫んだとき、僕は追加で楓の代わりに「この鈍感ぁーん」と心の中で叫んだ。
田島列島の同名コミックを、広瀬すず主演、「そして、バトンは渡された...
田島列島の同名コミックを、広瀬すず主演、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督のメガホンで実写映画化。
少年時代の年上女性との、、思い出すなぁ~ いいね!
高校時代の貴重な時間
不倫をした母をもつ女性と不倫をした父をもつ男子高生。10歳の歳の差はあるけれど、共同生活を始めたことから知り合って、距離を縮めていく話し。
いまちょうど自分が高校生の頃を思い出しては、あのときあんなことしていたなとかいろいろ思っている時期で、あのときのころとオーバーラップして感動が増した。
不倫関係にあった親子の子どもが共同生活を始めることってなかなかないけれど、男子高生の叔父が一人暮らしをせずに、ワケあって、一軒家をシェアすることから知り合うってことで現実的にはなくはない。
母が不倫をした挙句に家を出て行って会っていないことから、ここを閉ざしがちな女性。母が家を出て行った16歳の頃から時間が止まったままという”教授”の言葉が刺さる。恋愛にこころを向けない女性が、男子高生の想いによって次第に溶けていく。その感じがこころ揺さぶられました。
男子高生を好きになる女子高生もいて、自分の恋心にピュアでまた積極的で、高校時代は女子の方がコミュ力断然あって、恋愛は女子が結局リードしているんだなと思わされます。
それと男子高生の父。罪ほろぼしが自分のためでもあると自覚しつつも、そうせざるを得ない、実行してしまうところは、情けないようでいて、行動力もあるひとのようにも思えました。
前田哲監督、「そしてバトンを渡された」のときもそうでしたけど、映像とセリフの独特の間合いが感情のすき間をつくってくれるので、入り込みやすいです。この監督だったからというのもこの映画を観た理由のひとつでした。
【”ポトラッチ丼が生まれた理由。”心に抱える怒り、哀しみを堪えていると表情は無くなり時は止まる。キチンと怒り、悲しみと対峙する事で新たなる時は動き出すのである。広瀬すずさんの新境地作品でもある。】
ー 今作は、広瀬すずさんの今までにない、笑顔無きサカキを演じる姿が印象的である。そしてシェアハウスに一緒に住む、若き男子高校生ナオタツから過去の怒りと悲しみと対峙する必要性を問われ、行動に移すうちにサカキの顔には、それまでになかった笑顔が戻って来るのである。ー
◆感想
・OLのサカキ(広瀬すず)は、16歳の時に大好きだった母(坂井真紀)が男と駆け落ちしたときから、不愛想な表情で日々を過ごして来た。口癖は”知らんけど”
ー だが、そんなサカキが住むシェアハウスに母と駆け落ちした男(北村有起哉)の息子ナオタツが越してきて、彼女の心に僅かな揺らぎが芽生える。-
■作品の構成としては、やや粗いと思う。シェアハウスに住む個性ある住人たちの描き方も弱いし、母が掛け落ちした理由もはっきりとは描かれない。
だが、今作は年の離れた心素直な高校男子、ナオタツと笑顔無きサカキに焦点を当てて観ると、ナカナカに面白いのである。
■印象的なのはサカキの母に会いに行った二人が、最終バスに乗り遅れ泊まった旅館で迎えた翌朝、サカキさんが海に入って水平線を見ているシーンである。
心配して、やって来たナオタツに笑顔でドロップキックをかまし、二人とも笑いながらビショビショになる。
サカキさんが、過去の怒りと哀しみを乗り越えたシーンであると思う。
<今作は、広瀬すずさんの今までにない、不愛想だが、16歳の時に、母に捨てられた怒りと哀しみを心に抱えた女性を、前半は抑制した演技で、後半はナオタツに影響され母に会いに行くシーンから笑顔も出てくる演技を愉しむ作品である。
今作は、広瀬すずさんの新境地と呼べる作品であると私は思います。>
海は広いな大きいな
広瀬すずじゃなくて広瀬アリスじゃないかと思った。
なんか背伸びしている感じが拭いきれなかった。
偶然が重なりすぎて怖い。
ちょっと詰め込みすぎって感じ。
生瀬さんや北村さん勝村さんなど良いバイプレイヤー持ってきといて詰め込みすぎ故に勿体なさすぎた。
ラストありゃ無いわ。
川っぺりまで降りる必要全く無いしね。
期待値を遥かに上回る素敵な作品
原作未読。
全体的にキャストの皆さんのバランスとキャラクターがマッチしていて観ていて微笑ましい気持ちにさせてくれる作品でした。
広瀬すずちゃんは文句なし。年下の男の子を突き放しているようで見守っている役柄を見事に演じて大人の女性の魅力が出ていました。
高校生の楓ちゃんを演じた當真あみちゃん。ちょくちょく見かけていますがこの役柄はハマリ役でした。胸キュンです。
すずちゃんの「ばっかじゃないの!」
サイコーでした。
是非映画館で🎦
66
全174件中、141~160件目を表示