「シェアハウスものにハズレはない…かな(経験則?)」水は海に向かって流れる yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
シェアハウスものにハズレはない…かな(経験則?)
今年189本目(合計840本目/今月(2023年6月度)14本目)。
※ 時間調整のため、「永久少年」と「セーラームーン」を鑑賞して移動しましたが(3時間もやることがない…)、これらの映画にレビュー要素はないと思うので飛ばします。
さて、こちらの映画。くしくも今週は「リトルマーメイド」とともに「水対決」といったところでしょうか。
原作小説はあるとのことですが読んでいないです。ただ、最初の10分ほどは事実上「自己紹介パート」と言えるので、あまりそこは気にならないところです。
どなたか「(日本の)シェアハウスものにハズレなし」と書かれていましたが、概ね賛成といったところです。シェアハウスはその性質上、趣味や考え方等が合う方が作るものですから、そこでトラブルになるような状況であれば(適切な機会を与えて)追い出せばよいからです。換言すれば「シェアハウスにいる人はみんなだいたい、まともな会話ができるし、シェアハウスの特性上、一般の映画では描ききれないことも描くことができる、というメリットがあるからです。
それはこの映画でも概ねそうで、主人公を誰に取るかは難しいですが(あの最初の女性の方と解するのが妥当?)、彼女も彼女で、また、男の子(最初に迎えにきてもらえる子)も男の子で悩みを抱えています。映画はそうしたことを「自分で開いていく(真相を追い求めていく)」以上に、シェアハウスの性質上、いろいろな方の意見や協力を得ることができるという、もはや「シェアハウスもの」という一つの類型が存在しうるのではないのかな、と思うくらいです。
上記、女性の方(最初に妙に肉の長い肉じゃがを作る方)と男の子のいずれを主人公に解するかは微妙ですが、彼ら彼女らがとった行動は「知る権利」との観点で当然行使されるべきものであり、それをどうこういうのはちょっと違います。こういった点についても明確に配慮がされているのが良かったです。
最後にシェアハウスを構成していたメンバーの2人(結局、男子高校生と女性の方)はどうつながっていくのか…といったところですが、そこはネタバレになるので回避します。
なお、採点にあたっては、多少気になった点(最初に猫を拾ってくるときの正しい行政への届け出等)があったことは確認していますが、それを指摘するような映画でもないし、仮に指摘しても0.2以下では5.0になりますので、フルスコアにしています。