「無事公開されたね」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
無事公開されたね
ヤンキー物が不得意な私でも面白かった『東京リベンジャーズ』。
1作目はレンタルで見たが、続編前編は自分でも異例の劇場鑑賞。
前作が“ここで!?”って所で終わったので、必然的にこの後編も劇場での鑑賞を楽しみにしていたのだが…、“ある事件”によって公開延期の危機…。
が、無事公開された。これは英断だと思う。
バカやったのは当該者だけ。被害者は出ておらず、猿之介のそれとは事情が異なる。
勿論罪は罪だが、その辺も考慮されたのであろう。
でも何より、作品に罪は無い。本当にそう思う。
スタッフ/キャスト、観客、皆が一丸となって作品の公開を望んでいたのだから。
あの『インディ・ジョーンズ』を抑えて国内ランキング初登場1位からも期待と安堵が見て取れる。
何はともあれ、無事公開されて良かった。
前編はほんの2ヶ月前に公開され、今も公開中だが、最近記憶力が低下してお困りのあなたへ、しっかりおさらいしてくれる。
要点だけ抜粋すると…
運命を変えたと思いきや、再びヒナタが死んだ。
狂ったのは、最強のトーマンが初めて負けた“血のハロウィン”。
再び運命を変える為、タケミチは過去へ。
ヒナタを救う。トーマンのトップになる。キサキを阻止する。場地をトーマンに戻す。
以上がタケミチに課せられた“ミッション:インポッシブル”。
血のハロウィンで、ヴァルハラのトップが一虎を殺した。
そのトップというのが、マイキー…!?
何がどうなって、何処でどう狂って、そうなってしまった…?
亀裂が入ってしまったトーマン創設メンバーの友情や複雑に広げた話を回収出来るのかが見所。
前編で新たな設定の説明や新キャラ紹介を済ませているので、後編はのっけから本筋へ。まるでインターミッション開けの如く、続きから始まる。
今回はズバリ、“決戦”。
血のハロウィンの主戦場、廃車場での大バトル!
トーマンとヴァルハラの乱戦。今旬キャストたちのアクション熱演。
前編がアクションの見せ場が少々物足りなかった分、“このシーンを描く為に!”とも言えるくらいの熱意が迫力と共にたっぷり伝わってくる。
廃車場の美術セットも圧巻。
そんな中でも気になるのが、ドラマ面。
トーマンからヴァルハラへ寝返った場地。
同様であり、マイキーの命を狙う一虎。
場地がトーマンに戻る事を願うマイキー。
この3人の悲劇的なある過去…。これが友情の亀裂の元凶でもある。
修復は不可能なのか…?
場地は聞く耳持たず、一虎の殺意剥き出しの狂犬は止められない。
さらにそこに、キサキの思惑絡む。
がむしゃらにバカまっしぐら突き進むタケミチでさえ、今回は不可能なのだろうか…? 悲劇は避けられないのだろうか…?
…いや、運命が動いた。
その大黒柱となったのは、場地。
ズバリ言ってしまおう。やはり場地は、トーマンもマイキーも裏切ってなかったのだ。
全ては我が身を犠牲にしてまでトーマンやマイキーを守る為。
キサキの企みを阻止する。キサキにとっては、トーマンとヴァルハラ、どちらが勝ってもいい。ヴァルハラが勝てばそのままのし上がり、トーマンが勝てば同じく成り上がる。
コイツの好き勝手させてなるものか。
憎悪ぶつけ合うマイキーと一虎。
場地が一虎に刺された。キサキの入れ知恵で。
場地が一虎に殺されたと思い、兄の件もあって、マイキーは本気で一虎を殺そうとする。本音を漏らす。本当は殺したかった。
これが仲間や友情を何より大切にするマイキーの姿なのか…?
憎しみはどんな感情よりも勝ってしまうのか…?
だから悲劇は起きてしまうのか…?
そんな訳はない。俺たちの友情は永遠絶対だ。
一命を取り留めた場地は、ある行動をする。それは…
自分で自分を刺した。自分で自分を殺せば、マイキーと一虎が憎しみ殺し合う事もない。
トーマンの誓い。誰かがピンチになったら、助け合う。一人一人が、皆の為に。
いや、それ以上を以て、場地はトーマンを守り抜いたのだ。自分の命に代えてまで。
千冬との出会いのエピソードもいい。ペヤングが食べたくなる。
前後編通じて重要な役回りで、泣き所も誘う。真の主役と言ってもいいくらい。
それだけに永山絢斗の罪は残念でならない。
彼の犯した罪は責められても、彼の熱演に関してはケチの付けようはない。
カットも代役も考えられない。この面子での“チーム”なのだ。
どうしてもカットし、代役を立てざるを得ない時もある。それがどんなに仲間や作品に迷惑を掛ける事になるか。最近そんな不祥事が多すぎる。今一度、日本の役者たちはそれを改めて考え、気を引き締めて欲しい。
タケミチのようにタイムリープなど出来る訳がない。やってしまった事を変える事は出来ない。が、これからは変える事は出来る。
永山絢斗の更正の余地は充分にある。築き上げたキャリアと実力を潰すにはあまりにも惜しい。更正し、復帰した暁には、“顔”張って欲しい。
今旬キャストたちの熱演や身体を張ったアクションは申し分ない。
前2作はさほど思わなかったけど、今回ED主題歌も良かった。
作品的にも見応えあり、感動もあり、今回も面白かった。
が、3作通じての大団円としてはどうか…? 終わり方は1作目の方が纏まってて、何だか今回はあくまで“血のハロウィン”が決着した感じ。
ヒナタとの件もあっさり。キサキについてもまだ解決していない。トーマンのトップにもなっていない。
それを受けてのラストのタケミチの決意表明。にしてもタケミチが、よくここまで出世したね。
映画はこれで終わりなのだろうか…?
もしそうなら、あの終わり方はナシだ。
もしまだ続くなら、あの終わり方はアリだ。
キサキらの暗躍、マイキーやドラケン、トーマンの行く末、そしてタケミチの奮闘…。
まだまだ魅せて欲しいに決まってるでしょーが!
いずれきっと、新作が突然現れて欲しいね。
返信お気遣いありがとうございました。取り直しの方向ですか。勉強になります。😊天海祐希さん不運というか大変ですね。猿之助氏本人が役柄が「取り調べ受ける狡猾な政界の大物」で取り調べ&関係する回想 でしょうから、観てる観客が さすがに色んな意味で 耐えきれない でしょうからね。ありがとうございました。水を差すようで申し訳ないです。本作の続編あってもイイですよね。😊🙇失礼します。またよろしくお願いいたします。
せっかく前人物覚えてので、すぐでなくて、2年後くらいにもう一山欲しいですね。永山さんは妥当だと思いますが、歌舞伎役者さんの方は 映画的には6月封切り予定で主役で無いのは朗報と言えますが、よりによって 取り調べ受ける政治家。準主役。さすがに公判が一段落【地方裁判所判決】受け入れる。くらい行かないと上映はできない気がします。ただ若干 変な興味需要が出ますので公開はされると思います。公平な見方すれば執行猶予がついて、少なくともその期間は テレビ媒体、バラエティーとかは追放ですから 歌舞伎の製作陣に専念ですね。あっ殺人に昇格すると、未来永劫、テレビ、映画、からは永久追放 歌舞伎界が内部で匿う形だと思います。ちなみに映画館でシネマ歌舞伎観た感想からすると、ただでも歌舞伎は無用の長物です。