劇場公開日 2023年5月12日

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「【”人生で遅すぎる事は何もない。”。後期高齢者となった元ラガーマン達がマネージャーだった女性が経営するデイサービスの経営危機を救おうとするシニアの青春コメディ。ダンもアラシ(写真)も出演しています。】」それいけ!ゲートボールさくら組 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”人生で遅すぎる事は何もない。”。後期高齢者となった元ラガーマン達がマネージャーだった女性が経営するデイサービスの経営危機を救おうとするシニアの青春コメディ。ダンもアラシ(写真)も出演しています。】

2024年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

■桃を入れたカレーが有名なカレー店を営む桃次郎(藤竜也)は、ラグビー部の元マネジャー・サクラ(山口果林)が経営するデイサービスが倒産の危機と知り、かつてのラグビー仲間と共にゲートボール大会で優勝し、施設の知名度を上げることを考える。
 だが、デイサービスの土地を狙うライバル施設が営業部接待ゴルフしかできない連中をかき集めた最強チームブラックファイブを結成し、対抗しようとする。

◆感想

・今作では、「認知症」「引きこもりと老々介護」「終活」などの諸問題をやんわりと絡ませつつ、基本は分かり易い勧善懲悪ストーリーであるところが良い。

・ゲートボールさくら組は、藤竜也さんを筆頭に、引きこもりの息子に毎日、食事を作りつつ仲間には怒りっぽいキクちゃんを演じる石倉三郎さんや、太っちょだが気の小さいモリチョーを演じる大門正明さん、ユーレイという綽名の気弱そうだが、ゲートボールが巧い男を小倉一郎さん、そしてモロボシダンじゃなかったガッツを演じる森次晃嗣さんと、ナカナカなメンバーである。
 更には、サクラの娘、春子を演じる田中美里さんが紅一点で頑張っている。

・コーチとしては、強豪高校生チームの七海(ナント、本田望結)が、ビシバシと後期高齢者のラガーマン達を指導するシーンも可笑しい。

■物語のクライマックスである、ゲートボールさくら組VSブラックファイブの試合シーンなども、ナカナカである。
 そして、その試合には桃次郎の息子夫婦と孫を始めメンバーの家族が応援に来たり、キクちゃんの引きこもりの息子も、そっと応援に来ているのである。

<今作を観て思うのは、近年増えている年長者の方々を主役にした映画が増えている事である。私は、とても良い事だと思う。
 特に、今作のように重い事実を抱えながらも、明るく生きる年長者の方々を、ベテランの俳優の方々が演じているのは、観ていて気持ちが良いモノだと私は思うのである。
 今作は、ベタな展開であるが、遊び心もあるし(ウルトラマン、ウルトラセブンねた。森次晃嗣が赤い眼鏡をかける時に発する”じゅわ~”と言う所は笑ったし、何気にゲートボール愛好家だった三遊亭円楽師匠が、解説者席に座っているのも、嬉しかったな。)良き作品だと思います。>

NOBU
トミーさんのコメント
2024年5月30日

共感ありがとうございます。
他愛ないお話で強い主張とかもあまり見えないのですが、2本立てが絶滅した現在、こういうプログラムピクチャーから新しい人材が出て来るのも難しいのかもしれませんね。今作は酷い出来ではない、微笑ましい作品と思いました。

トミー