「期待度○鑑賞後の満足度◎ 何か圧倒的に異質にしてリアルなものを観せられた感じ。虚構で描かれた“老い”と“死”なのに、その実相が炙り出されているといったら良いのか。そういう意味ではとても映画的。」VORTEX ヴォルテックス もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○鑑賞後の満足度◎ 何か圧倒的に異質にしてリアルなものを観せられた感じ。虚構で描かれた“老い”と“死”なのに、その実相が炙り出されているといったら良いのか。そういう意味ではとても映画的。
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※2023.12.13. 2回目の鑑賞[同じくユナイテッド・シネマ橿原]
①人の死に様を描いている映画なのに結構気に入ってしまってまた観たい。此はまた何故ぞ。
②映画の冒頭、タイトルもキャストもスタッフも全て四角の枠に納めて紹介される。
何でや、と一回目の鑑賞の時は思ったが、二回目を観て判った(間違ってるかも知れませんが)。
これは納骨堂の骨壺を入れる四角いマスをメタファーしてるのだ、と。
③最初に映し出されるのは仲良くテラスで午後を過ごす1組の老夫婦。「人生は夢だ」「そうね」なんて歳を取った人が言いそうな台詞を言いながらワインを乾杯している。「夫の方は心臓病持ちで、妻の方は認知症」という設定しか知らなかったので、“仲良いじゃん。これからお互いを支えながら死を迎える姿が描かれるのかな”と思っていたら、次の二人がベットで寝ているシーンから早速不穏さが立ちのぼる。
④次のシーンから画面は縦に二分割され、それはラストまで続く。
先ずは右側で寝ていた妻が目を覚ましている。
その様子が尋常でない。
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