それでも私は生きていくのレビュー・感想・評価
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どこも同じ悩みがあるんだね
尊敬できるはずの父がおかしくなっていき、介護。
好きな人には妻子がいて思うようにはいかずで。
子どもが健やかに育ってて経済的な困窮はなくても、きついよね。
こういう状況、先進国ならどこでもあるんだなとか思いました。
困難な時を乗り越えて
邦題は「それでも」ですが、原題はもっと明るくポジティブです(父が書こうとしていた自伝のタイトル)。
父が最後に入ったモンマルトルにある施設は活気があってフレンドリーな感じだし。
彼はクリスマスは一緒に過ごせなかったけれど、向こうと別れて彼女のもとに来たみたいだし。
このラストはハッピーエンドですよね。
レア・セドゥが魅力的
ミア・ハンセン=ラブ監督の実体験に基づいた作品だそうですが、
まさに、ひとりの女性のある時期の人生いろいろを描いた感じで、
父や子どもやボーイフレンドや、
どこかで共感出来たり出来なかったりと、
そんな自分に正直に生きる女性の姿を
レア・セドゥが、とても魅力的に演じられていてステキでした。
大きく盛り上がるようなストーリーではなく、淡々と進んでいく日常を描...
大きく盛り上がるようなストーリーではなく、淡々と進んでいく日常を描いている
しかも、作り話よね、とはならない、どこかに本当にあるだろう日常
観る側がそのどこかの側面に入り込めるかで感想が分かれそう
私はさり気なく入り込めたので、これは観てよかったと思える作品だなと感じられた
恋や愛に関する描き方がフランスなのかなとそこまで知らないのに思ったりもした
病んでいく父を支える恋人を想う気持ち、ずっと恋愛から遠ざかっていたのに、気づけば妻子ある男性を想う気持ちが日常の大きな要素になるサンドラ、とうの昔に離婚したと言いながらも父に関わり続ける母
なにかに決着がつくわけでもないけれど、暗い終わり方じゃないのが救いだと思えた
レア・セドゥを堪能してください
フランス映画らしい秀作。答えを求めてはダメ。
様々な問題に直面しても気持ちを貫く素直な感情描写に浸りましょう。
ラストシーンの静止画にすべてが詰まっているような安心感と達成感を感じたのは私だけではないと思いたい。
レア・セドゥに⭐️4です。
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レア・セドゥの魅力
レア・セドゥはミステリアスな印象の女優さんですが、それだけではなくて、相手を深く思う故の哀しみの感情表現と言いますか、それがまたとても豊かで魅力的だよなーと言う感じがありました。
007の彼女の演技はまさにその魅力が満載で、ラストの展開もなかなかに説得力があったのも彼女のそんな魅力があったからでしょう。今回はそんな彼女がなんとショートヘアのシングルマザーですか?しかも哲学教師だった父親が認知症を患い介護をしながら、女性としての幸せを模索するという役柄。うーんたまらないな。
変態みたいですが、そうではなくて(^_^)、セレブ感満載(実際にセレブなんですが)の女神がこちらサイドに微笑みかけてくれるような感じでしょうか。その美貌だけでなく、豊かな哀しみの感情表現の美しさを引き出すように書かれた脚本なのだと思ったのです。私もつい最近まで親の介護してましたので、その感情表現の魅力に焦点を当てた本作はぜひみてたいなと思ったのです。
その目論見はだいぶ成功しているように思いました。
モラルとインモラルの狭間で、揺れ動く生身の美しい女性の物語。
日本人なので(?)、結末は、これでよいのかなと若干モヤモヤ感は残りましたが、間違いなくレア・セドゥの魅力を堪能することができる1本と思いました。
ちなみに、シューベルトのピアノ曲も、全体のトーンと上手くマッチしていてとても良かったです。そう言えば「ムッシュカステラの恋」に流れてたのもシューベルトのピアノの曲だったな。あまりシューベルトは聞かないのですが、見直したいと思いました。
上手くいかない日々は淡々と
いつも楽しいことばかりではなく、アンラッキーの連続でも日々は続く。
いつか報われると気持ちを奮い立たせても、好転することなく…これぞ人生ってもやつですね。
「強く生きろ!」と自分に言ってみる。
原題は「素敵な朝」
邦題は少し頑張り過ぎな気がしました(笑)。レア・セドゥが好きなので観に行きましたが、いつも以上に自然な演技で、主人公の生半可では済まない状況がリアルに伝わってきました。フィルムで撮っているのでしょうか?季節ごとに移ろってゆくパリの光が美しかったです。
ラブストーリーが主軸
認知症の親とのヒューマン映画かと思ってたら、ラブストーリーが主軸でした。
ボカシが入ります。
内容的には、まあまあ…
レア・セドゥだから観たんだけど、
いい女優だと改めて思いました。
レア・セドゥの存在と演技に加点して、
甘めの3.5。
フランス映画らしい映画かな?
23-065
病気の父の娘として、
シングルマザーとして、
妻子ある男を恋人に持つ女として、
翻訳を生業とする者として、
多くの肩書きを背負い生きていく。
時には自分の力だけで、
時には他者に寄りかかりながら。
人生おは複雑で思い通りにはならないもの。
レアセドゥは美しい。
感情を揺さぶられ涙する姿は更に美し☺️
長すぎる。退屈。最後はご都合主義。
評価は見ての通りである。だらだらと物語を続け、最後は丸く収まるというご都合主義で終わる。いい加減にしろ。それにセックス場面が多すぎやないか。レオ・セドゥの裸は綺麗だが、最低限で良い。本当、映画料金を返してほしい。
レア・セドゥが全て
シネスイッチ銀座で予告を見て楽しみにしていたこの作品。
レア・セドゥ、主にフランス製作の作品に出演していた若いころは、割と「奔放」だったり「蓮っ葉」な感じの役が多かった印象があります。その後、大きな作品に出演するようになり、美しい容姿で大人の女性を演じるようになり、いよいよ本作ではベリーショートで生活感あふれる役を演じる彼女に感慨深さを感じます。
ただ、作品についての感想は残念ながら「期待したほどではなかった」ですね。。
私、この手の日常系は結構嫌いじゃありません。題材として病気や介護が絡むものも、苦手じゃありません。なんなら、こういう作品に「どうみせてくれるか」と挑むつもりで向かってさえいるくらいです。
まず、余韻がないどころか、むしろ食い気味に展開する編集ですが、嫌いではありません。仕事に、家事と子育て、そして介護にたまに恋愛、日々の目まぐるしい現状に対すると「余韻」なんてあるはずもなく、介護や子育てで時間は溶けるように過ぎ、更には学校や施設からの呼び出しなどあればペースなどないに等しい。そして、気持ちのバランスを取るための恋愛まで、相手の事情(と書いててイラっとしますが)で受け身になる。そんな日常を表すのにはこの食い気味なくらいな編集がよりリアリティがあるように感じます。例えば邦画だと、こういう部分に変なニュアンスを加えて、「泣かせる」などのあざとい演出加えがちですが、それは嘘っぽくて白々しい。だから、本作くらい潔くバッサバッサ行く編集、とてもいいと思います。
ただ、残念ながら脚本は「普通」です。(私も親の介護経験者として)共感したり、おこがましい言い方に聞こえるかもしれませんが同情もします。でも、結局本作に思うことは「レア・セドゥが全て」な感じ。なんだろう、、やっぱり美しすぎるのかな。。と言うか、レアも美しいのだけど、話自体が奇麗にまとまり過ぎているのかも。
例えば、同じフランス映画で、日本では数か月前に公開された、フランソワ・オゾン監督、ソフィ・マルソー主演の『すべてうまくいきますように』。ソフィーも美しかったけど、あっちの方がキャラクターも内容も起伏があって印象に残るし、しっかり作品になっていたように思えます。
比較作品を出したり、ちょっと批判めいてしまいましたが、何と言うか期待しただけに「惜しい」んですよね。とか言って、単に私が「サンドラの恋愛相手の男」に嫉妬しているのかしら?なんて、勿論冗談ですよ。悪しからず。
それでも生きていくのは父親
脳か神経系の病気によって、処理できなくて視力はあるのに見えない+ボケていないのに超忘れてしまう元大学教授の父を持つシンマの話。
失明しているのか、ボケているのかと思わせる父親とのやり取りに始まって、家族の皆にはそれぞれ事情がある中で、付きっきりで面倒をみることも出来ないことから、最愛の父親を病院か施設に預けなければ…と始まって行くストーリー。
我を貫くことも出来ず、受け入れることも出来ずな女性が、寂しさ、やるせなさ、不甲斐なさ等自己嫌悪を拗らせるのはまあまあまあ。
主人公の思いは伝わって来るけれど、倫理観に反するその行動は日本人的にはちょっとねぇ。
そもそもなにも抱えていない人はいないと思うのだけれど…。
亡き父親経由の友人も結局クソ野郎に始まりクソ野郎に終わる感じだし、そこに持っていかれてしまう主人公はねぇ。
というか、そもそも大人の人間はみんな何かしら抱えているし、幸せの隣にある当たり前ではないのかな?となんだか悲劇のヒロイン気取りな感じも。
思想は判るところもあるし、受け入れられない訳では無いし、何だかんだあるけれど、やっぱりメンドくシングルマザーの恋愛物語をみせただけでしかないかなという印象で、それが苦手な自分には冗長だった。
恐らく…こういった作品を受け入れるには、自分がドライすぎるのか鈍感すぎるのか、という感じなのでしょうね
ボーイッシュな短髪も良い、しかもあの美尻…しかし等身大の女性を息を呑む巧さで魅せるその演技力、その存在感がスクリーンから目が逸らさせない…正にレア・サドゥの映画だ。
①シングルマザーで同時通訳を生業とするキャリアウーマン、だが病気の父を高い施設に入れられるほど裕福ではない。仕事をし、子供を育て、その合間に神経変性疾患という不治の病に冒された父親の面倒を見、入院・入所することになれば出来るだけ見舞いに訪れる、私たちとさほど変わらない生活を送る女性の人生に訪れる喜怒哀楽の機微をレア・サドゥはきめ細かな演技で体現する。
そういう話だから特にドラマチックなことも起こらない。
敢えて言えば不倫の恋の行く末が気になるくらい。
バスの中で、一度は妻子の元に戻ったクレマンからの復縁を願うメッセージを見た後の嬉し涙にくれる表情が誠に素晴らしい。
レア・サドゥの佇まい・一挙手一投足で映画を最後まで引っ張っていく近頃では少なくなった女優で魅せる映画だ。
②勿論、監督の確かな演出力がなければ彼女の演技もここまで生きなかっただろう。特に何気ない日々の描写にその上手さを見せる。
クリスマスの日の(欧米の)どこの家庭でもありそうな、子供たちにサンタが来たように思わせるために(子供達が信じたかどうかはともかく)大人達が演技するシーンの自然さに演出の巧さが光った。
③“自分が出来ることが段々少なくなっていく、自分の人生にとって何よりも大事な読書が出来なくなる”、という自覚を切々と語る父親の独白が切ない。
神経変性疾患か認知症かアルツハイマーかわからないが、いずれ自分もそうなるのではないかと身につまされる。
「その人の選んだ本を見ればその人が分かる。それを組み合わせていけば、その人の全体像が浮かんでくる」(ちょっと違ったかな?)という台詞が、本好きな私には響いた。
④一応ハッピーエンド的な終わり方にはなっているが、勿論人生はまだ続いていくわけで、父親の病状は更に悪くなっていくだろうし、娘も大きくなっていくに従って問題も増えてくるだろうし、クレメンとも今の関係が続いていく保証はないし、結局壊してしまったクレメンの家族の問題も後々跳ね返って来るかもしれない。
でも今は、そういうことを全て呑み込んでも前に進むしかないじゃない、という余韻というか余白を感じさせる。
そういう意味でも“大人”のフランス映画だ。
読んでる本が人格を反映する
愛情を注ぐべき数々の対象との距離の伸び縮みや方向のずれを修正するために、ひとは多大な努力を重ねている訳だけれども、その努力が生きている実感と深く関わっていることに気付かされる。
ゲオルグが最後に頼ったのが愛人で,肩透かしされたサンドラも…というところがフランス映画の面目躍如。
とにかくセドゥが素晴らしい(「君無しでは苦しい」のメール読んだ時の表情!)。舞台だったらスタンディングオベーションだろう。
2022年。ミア・ハンセン=ラブ監督。シングルマザーの女性は通訳を...
2022年。ミア・ハンセン=ラブ監督。シングルマザーの女性は通訳をしながら、別居している父の介護にも通っている。久しぶりに会った妻子ある友人男性と恋に落ちるが、父の病状は悪化して施設を探さなければならず、それにともなう引っ越しなどでせわしない。小学生の一人娘も微妙な年ごろになりつつある。それでも恋を支えに生きていこうとするが、、、という話。
父の介護と恋と日常生活というだけの話なのだが、リズミカルなカットがつながって心地よくみられる。そして、見たことがないレア・セドゥ。
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