「初100億突破の功労者は、いつもクールなあの少女だった」名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
初100億突破の功労者は、いつもクールなあの少女だった
劇場版名探偵コナン26作目。
毎年毎年興行収入が上がり(コロナ延期の2021年のみ一度下がった)、昨年は97・8億円。100億円突破は目前。長年の悲願。
そして今年遂に…
祝!100億円突破!
最終興収は138・3億円となり、今年国内1位の『マリオ』(140億円)に肉薄するほど。
近年『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ONE PIECE』『SLAM DUNK』とTVアニメの劇場版が100億円超えで国内興収に大貢献。この年末は『SPY×FAMILY』かな…?
『コナン』もその仲間入り。にしても、遂に100億ムービーに。長かった26年。その全く衰えぬ人気は驚異的。
何はともあれ、おめでとう、コナン君!
さていつも言ってる事だが、今『コナン』は一応の体で劇場版だけ見てる身。
ファンの賛否も激しいが、個人的にもたまに良かったのもあるが、ビミョーも多い。その割合、ビミョーが数年続き一本当たり…の繰り返し。
ビミョーな方が多い…? 特に近年=興行が上がり始めてからは。理由はこれもいつも言ってるので割愛。
昨年のは良かった。近年の中では特に。
だから今年のは順番的にビミョーの番…? 初100億突破でビミョーだったら『コナン』から離れた身とは言え何かヤだな…。
気になる今回のミステリーは…
園子の計らいで八丈島のホエールウォッチングに赴いた一行。
そこに警視庁関係者が。
コナンは“間違って”そちらの船へ。
八丈島近海にインターポールの海洋施設“パシフィック・ブイ”が新設。世界中の警察の防犯カメラを繋ぐシステムと施設。そのテストが行われる事に。
そんな中、侵入者が。あの黒ずくめの組織。女性エンジニア・直美を拉致。
ドイツ・フランクリンでユーロポールの職員が黒ずくめの組織に殺された事件と関与。直美と彼女が開発したシステムを狙って。
それが“老若認証”。AIの顔認証と防犯カメラで世界中の人々を認識出来る。
それで黒ずくめの組織は思わぬ人物を見つける。死んだと思われたシェリー=組織から逃げる為、コナンと同じく薬を飲んで子供の姿になった灰原だった。
黒ずくめの組織は灰原を拉致。寸での所で逃げられてしまう。
コナンは誓う。ぜってぇー助け出してやる…!
劇場版で黒ずくめの組織が立ち塞がるのは2016年の『純黒の悪夢』以来。内容は忘れたけど。
いつもはクール少女の立ち位置の灰原がヒロイン格に。
コナンにとっても灰原にとっても因縁ある敵との対峙再び。
SFみたいな海洋施設、そして黒ずくめの組織が乗る巨大潜水艦が舞台となり、スケールは充分。
拉致された灰原と直美は潜水艦の中に。勿論クライマックスは潜水艦からの脱出、コナンの決死の救出、パシフィック・ブイに迫る潜水艦の魚雷と見せ場を設ける。
劇場版コナンはミステリーそっちのけで常識外れのアクションが賛否になるが、今回もびっくりアクションではあるが、スリリングな展開に飽きはしなかった。
黒ずくめの組織も知ってるメンバーやあまりよく知らないメンバーも。CIAやFBIからの潜入、各々の思惑も交錯し、誰が敵で誰が味方やら。
今回初登場のメンバー、ピンガ。開幕のフランクリンでの事件にも関わり、すでにパシフィック・ブイにも変装して潜入。エンジニアたちの一体誰…?
エンジニアの一人が殺され、ミステリーらしいミステリーはこれくらいで、いつもながら本格ミステリーを期待してる人には物足りないかも。
そのカラクリにはAIとCGによるディープフェイクで、今の世を反映。長く続く『コナン』も時代を映す鏡だ。
ゲスト声優は沢村一樹。
拉致された直美も本作のヒロインであり、ある悲劇が襲い、灰原=本名・宮野志保と関わりあり。キーパーソンでもあるが、ちと印象薄かったかな。声が“アーニャ”だった事がびっくりだけど!
レギュラーメンバーは今回揃いも揃ってこれと言った見せ場ナシ。灰原を拉致され心配する阿笠博士の保護者的な面も途端に薄く…。小五郎のおっちゃんに至っては今回扱い雑じゃない…?
まあでも、赤井と安室の電話越しの会話にはゾクゾク。『コナン』と言うよりあのアニメを見ている気分。
今回気を吐いたのは、やはり灰原。
序盤、おばあさんに見せた優しさ。(実はこのおばあさん…)
拉致され、正体がバレ、黒ずくめの組織の魔の手が…。ヒロインに相応しくピンチが迫る。
助け出されるも、絶体絶命に陥ったコナンを助けに。
その海中で…
私も一応『コナン』は見ているが、ドキドキびっくり!
人工呼吸とは言え、初めての…。
え~ッ、今後そういう展開になっちゃうの!?
いえいえ、本作だけの特別サービスシーンだろう。ちゃんと“お返し”し、実はとってもピュアな灰原推しの一作であった。
今回も黒ずくめの組織とは痛み分け。
あのシステムを使えば幾らでも悪用出来るものを、パシフィック・ブイもろとも…。
黒ずくめの組織の狙い、想像以上に思惑交錯する組織内。
そして私はしかと見たのはこれが初めて。“あの方”と呼ばれる組織のボスとは…?(でもそういや何かで、阿笠博士説を聞いた事があるような…)
コナンと黒ずくめの組織との決着が付く日は…?
前作ほどではなかったが、見応えあり。
初100億突破が当たりの方で良かった。
劇場版コナン2作連続で当たりは個人的に初めてかも…?
3作連続なるか…? でも来年のキーキャラの怪盗キッドと服部はあんまり好きなキャラじゃないんだよね…。
製作側にとっては、目指せ!2作連続の100億突破!…だろうけど。
近大さん
共感をありがとうございます(≧▽≦)
哀ちゃんがヒロインの作品でしたね。
祝!100億円突破! まさにその通りですね。
コナンファンなので 嬉しいです。
黒ずくめの組織の謎も
徐々に、明らかになったりで
テレビアニメから ずっと観ているので
劇場版も毎回楽しみなのでした。
娘が幼い頃、セーラームーンとコナンを
一緒に応援していました(^^)/
今は、ひとり鑑賞が増えましたが
また、一緒に観にいきたいです。
ステキなレビューを
ありがとうございました(^^)/