「組織編だが全体を通して緊張感に欠ける」名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) meganeさんの映画レビュー(感想・評価)
組織編だが全体を通して緊張感に欠ける
ミステリー要素が薄いなどの点に関しては毎年感じているところだし、今回は組織編で更に望み薄だろうとわかっていたことなので、そこは気にならなかった。
それでマイナスに感じないのもどうかと思うが。
やはり違和感があったのはラストシーン。
「キスしちゃったのよ」なんて言っている場合か…?
近年の感情をはっきり表し始めた灰原は正直なところあまり好きではないのだが、いいことなんだろうと思って納得しようとしている。
恋愛感情の匂わせも、惚れても全く不思議ではないので理解できる。
ただ、やはりあの状況で人口呼吸をキスに変換するのは、恋愛脳が過ぎる。
蘭に返したシーンがあったので、まだよかった。まだ。
アニメスタッフはコ哀推しと聞いたことがあるが、推すなら相棒路線で推してほしい。
あとは、ピンガは結局退場するんだろうと読めてしまうのがもったいない。
そして組織のメンバーが協力的過ぎる。原作ではもう少しドライにやっている気がする。
あくまでも潜入捜査の任務優先などといった面を見せてほしい。緊張感がない。
ベルモットが協力した理由付けも、老若認証システムがあると自分が困るから、という感じの方が良かった。
借りを返すため(とコナンのため?)というだけであそこまでやるのはもはや味方。
小五郎の出番も増やしてほしい。
声優が変わったタイミングで出番が減らされたのはわかるが、流石にもういいだろう。
やはりミステリー要素が少ないから出しにくいのか。
来年も小五郎の出番に関しては既に期待できないし。
蘭の活躍シーンは好き。
佐藤刑事とのやり取りも好き。
マイナス要素が目に付きつつも、全体としてはまあ…というのが初見の印象。
過去作品が比較対象となるので、それを踏まえての2.5点。
これが10作目頃の作品であればもっと評価は低い。