「【”令和版サイコキネシス六条御息所物語。そして遺伝。あな、恐ろしや。”薄気味悪さが尋常でない作品。エコエコアザラクじゃなくって、エロイムエッサイム。さあ、貴方も大きな声で一緒に唱和しましょう・・。】」禁じられた遊び NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”令和版サイコキネシス六条御息所物語。そして遺伝。あな、恐ろしや。”薄気味悪さが尋常でない作品。エコエコアザラクじゃなくって、エロイムエッサイム。さあ、貴方も大きな声で一緒に唱和しましょう・・。】
ー 中田秀夫監督と言えば、「リング」である。
ジャパニーズ・ホラーの傑作であるが、怨霊と化した超能力を持っていた山村貞子は、母親の志津子から超能力を”遺伝”として得ていた・・。
今作も、同じ”遺伝”がキーとなっている。-
◆感想
・序盤から伊原直人(重岡大毅)の楽し気な新築マイホームには、どこか不穏な空気が流れている。
それは、”幸せね。”と身体を直人に預けながら、”裏切らないでね。”と真顔で言うみゆき(ファーストサマーウイカ)の能面の様な表情である。
■みゆきと息子のはるとは交通事故に遭い、みゆきは即死するがはるとは一時心停止になるも、雷鳴が轟く中、奇跡的に一命を取り留める。
”一度、死んだ者が生き返るとその霊力は倍加する。”このフレーズが劇中、一貫して効いているのである。
・直人に好意を寄せていたひろこ(橋本環奈)は7年前の部長によるセクハラが原因で会社を辞めて映像ディレクターになっていたが、実は7年前から彼女は六条御息所と同じ、みゆきの生霊から呪いを受けていた。
そして、直人が言った言葉。”みゆきと結婚した時から、四六時中監視されている気がした。”
ー 怖い、怖い・・。-
・途中、怪しげな祈祷師である大門(長谷川忍)が出て来た辺りで、少し脱力するが、大門が死ぬ前に言った”一度、死んだ者が生き返るとその霊力は倍加する。”という言葉が後半、炸裂していくのである。
・廃墟のようになった伊原直人の家に行くひろこは、そこで呆けた様な直人と、只管に庭に母の指を埋めたはるとが憑かれた様にエロイムエッサイムと唱えると姿を見る。
・徐々に明らかになるみゆきの過去。彼女は家を全焼した際に両親を失っていたが故に、孤児院で暮らしていたが、そこで彼女が行った事。
そして、彼女の母親が新興宗教団体の長で、霊能者であった事・・。
ー 負のサイクルが回り始める・・。-
<変異したみゆきが、列車の跳ねられヤレヤレと思っていたら、身体の破片がモゾモゾと動いて人間の形になるシーンと、何よりも息子のはるとが”母を生き返らせるために”エロイムエッサイムと唱える姿が、薄気味悪い。
ラストの稲妻がはるととみゆきに落ちるシーンは、明かに天が禍々しいモノに対し下した天罰であると思った作品である。>
おはようございます!
風は大丈夫でしたが、雨はヤバかったです!ハイ、無事です(笑)
本作私も楽しめましたよ!
あとリングは少し前にコレクション用で1、2と購入しましたよ…リングも一応名作かな?なんて思って。
呪怨シリーズはVシネマシリーズから全て持ってます。
観たい作品があと4本あるんでどう攻めようか考え中です(笑)