ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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なんかワロけるシーン多かったけど
ずっと真面目なテンションなんだけど、なんか余計なこと考えて笑ってしまうシーンが多かった。とはいえゴジラが迫力あって日本のCG悪くないやん思えた。
この映画において評価が分かれるドラマシーンについて。僕はそんなに嫌いではない(わろてまうけど)特に男4人チームなんかは好きになっちゃうもんで。佐々木蔵之介が矢沢永吉なんもまたオモロいけど。この映画のテーマ「生きる」についてだが、まあ現代においても通ずるものを感じるしボランティアで船に乗る男たちの「日本の未来を守ろう!」という部分は胸を熱くする。
とまあずっと星4の気持ちだったが最後ガッカリ。なんだよゴジラまだ死んでませんみたいなやつ。もういい加減にしてくれよそういうシーン。というわけで最後の最後に評価を落とす映画であった。
因みにさっき読んだ感想で、映画のテーマと演出がチグハグというのを見て「たしかに!なるほど!」と思ってしまった。時間が経つと粗が出てしまいそうですが、ゴジラが大暴れしてる様子でも思い出して評価を下げないように努めたい
ヨジラ‼️❓ゴジラ❓‼️ロクジラ‼️❓
なんとゆうか、段取りがわざとらしくて、はい、次、ゴジラの出番ですよ、スタンバイ、はい、引けます、次は、何待ちです、なんて、眠たい映画だななんて🥱飽きてくるんですよ。
なんか、神木隆之介と佐々木蔵之介とか上手いんだか、コントしてるんだっけ、笑えてくるんですよ。
浜辺美波は、唐突に死んじゃうし、忙しいのですかな、はい🫣お疲れでした。
ゴジラ、手が長くなりましたね、トホホ、進駐軍どこですか、オヨヨ、唐突な終わり方、ヒーハー😮💨なんか疲れました、おやすみなさい😘😘💤
泣けるゴジラ
脱出装置がついていることも、
浜辺美波が生きていることも、
その前の伏線で予想できてしまった
そこはわからないままが良かった
でもそれなのに泣いてしまった
最後ゴジラがあの程度では死なないのも予想通りでした
問答無用に面白かったです
戦後の日本を描きつつ、人間ドラマを前半部分は織り込んでいるため、退屈に感じる人もいると思いますが、全体を通じて、人間ドラマを含めて、よく作り込まれているという印象を受けました。
主人公が腕は良いのに一度も前線に出ない中、特攻を命じられ、その特攻から逃げるため、機体が壊れたとして立ち寄った島で、ゴジラに遭遇。ゴジラを倒すため戦闘機の機関銃を撃ってくれと、工場長に言われ、戦闘機に乗るも恐怖で撃つことが出来ず、その結果、整備兵がゴジラに殺されるという悲劇に遭遇。それがトラウマとなり、彼の戦争を終わらせることが出来ない。
最後に、ゴジラに特攻する際の戦闘機が「震電」。震電もまた、テスト飛行直後に終戦を迎えたため、一度も実戦を経験していない。
主人公と「震電」がある意味、共通していて、最後、特攻しゴジラを倒すことで、主人公の中での終戦を演出している、そんな印象を受けました。
VFXの技術も素晴らしく、ゴジラが熱線を吐いた後、ゴジラ自身も損傷しており、それを再生修復するシーンはリアルでした。
それ以外の映像も凄かったですし、ストーリー自体も、ものすごくひねた感じは無く分かりやすくドラマ部分も含めて全体的に面白い作品でした。
これぞ、令和版ゴジラという印象です。
今年初めての⭐︎5…⭐︎
今年初めての⭐︎5の映画。
もう、冒頭から引き込まれてしまった。
特攻から逃げた神木隆之介演じる敷島浩一が整備部隊が逗留する島に着くシーンから始まり
その後は、全く無駄がなく早いストーリー展開で映画の世界。
山崎監督と白組が作り出したゴジラがすごい!の一言。
上映前のTVの特番で、監督がゴジラ愛を語っていらしたが その言葉に相応しい作品に
なっている。
正直、「シン・ゴジラ」が面白かったので 若干の不安を抱えながらの鑑賞だったけど
自分には今回のゴジラの方が良かった。
ゴジラ自身のVFXも、「シン・ゴジラ」より格段に進んでいるように思われたし、
何より山崎監督の脚本がただの特撮だけでなく、あらゆるキャラクターに各々のドラマを
感じさせる配役になっていて、怪獣映画の枠を超えて戦後の日本と今ある危機を
リンクさせた内容に感じた。
神木隆之介の演技が素晴らしくて、脇を固める佐々木蔵之介、吉岡秀隆、青木崇高など他の方達も
ピッタリ。
敷島浩一が特攻だったというフラグがラストに回収されていくところなど息詰まるシーンが続いて
感動する。
ヒロインの浜辺美波が早々に退場してしまい、エッ???と思ったがこちらも最後にホッとする
展開に(ただ、これは賛否ありそう…)。
兵器マニアの人達には、ゴジラに対抗する武器が機雷や機銃だったりするのは物足りないもしれない
が、それを上回るドラマを秘めた作品だと思う。
Dolby Cinema の時間が合わなかったので、通常上映で見たが、行けたら今度はDolbyで見たい。
面白く、充実していた
ゴジラ第1作のリメイク的な感じで、シン・ゴジラとはまた違った意味で、とてもよかった。IMAXで観たのもよかった。ゴジラの描写、ストーリー、人物、全く無駄がなく王道的な感じで2時間あっという間だった。これでよいと思うが、最後きれいにたたんだ内容で、あそこまでしないバージョンでも余韻が残って、それはそれでよかったかもしれない。子役の方は3歳くらいかなと思ったが、かわいらしく、また、切ない演技上手だった。
ラストシーンにも意味がある
ラストシーン、海中でのゴジラの肉片再生は、私たちが終わったと思っている戦争が起こる危険性はまだ残っている。そして民間人の誰しもが起こす危険性を持っているというイメージであると感じました。
ゴジラを戦争ドラマの中にしっかりと落とし込むことが見事にできていました。ところどころというか結構リアリティがない箇所はありましたが、そこは目を瞑りましょう!
最後のオチはわかりやすいものでしたが、それでも色んな意味で熱いものが込み上げてくる作品でした。
山崎貴A面
低評価レビューの内容程酷い作品ではない ここはハッキリ宣言したい
どうも監督過去作からの流れが淀んでの評価に繋がっていると感じているので、キチンと作品毎の区切りとして感想を述べたい
粗筋等は公開1日過ぎで200以上のレビューに依り、注目度は群を抜いている作品だから改めて記載する必要は無いだろう
シナリオとすれば確かにご都合主義的なジョイントは否めないが、そもそもこねくり回すような題材ではなく、テーマとして"戦争の総括"という括りを現代バージョンとして盛り込みたい制作陣、監督の意図は否定されるものではない 訴えたい事のボリュームはそもそも作劇として当たり前に制作側のイニシアティヴなのだから、後は観客がそのベース上での評価に徹するべきであり、その前提を崩す感想や、自分勝手な理想や空想、行き過ぎた"べき論"を並べ立てての暴言や人格攻撃には虫酸が走る
自分としては今作の"『一億玉砕』的欺瞞に対するアンチテーゼ"を何の皮肉に纏うことなくストレートに発信したことを素直に評価したい
『誰も犠牲にさせない、全員生きて帰る』という、これ又欺瞞かもしれない妄想は、しかし前者の欺瞞が平気で現実になりつつあったあの時代に対する強烈なカウンターパンチとして、現代に問い掛ける姿勢は大切に続けないといけない
イデオロギーが強くなってしまっているが、そもそもコジラ作品はその誕生から日本の業を背負って来た系譜であるので、エンタメ要素との両軸としての駆動は当たり前に語られなければならない
ということで、次はエンタメの評価だが、これも又非常に興味深いギミックに溢れた"男の子"心擽る内容でもある 放射火焔を放出する前の背びれの段階的な突出は閘門式運河を連想させ、震電(しんでん)なんていう戦闘機を持ち出し、細かいところでは陸王?なんていうバイクや、数々の船艦も登場させるところの高揚感も作風に複雑な色を添える 戦争勃発の予感が吹き荒ぶ時代ならば子供達に対する充分なプロパガンダになっているのだろうが、平和が訪れたからこそ切り分けできるエンタメであり、これは持続し続けていかなければならないのである
なんの衒いもなく、真面目に真摯に作品を届けることの有難さを感じずにはいられない良作であることは間違いない
吹き飛ばされても生きている 誰でも想像可能な起爆装置の形状の脱出装置(これはふり返りシーンで別装置だったことが判明したのだが、)での生還等、カタルシスをキチンと表現する事も大事だと改めて思い知った作劇であった
最高でした!
時代設定がなかなか不安でしたが最新機器などが出なくて昔のゴジラを思い出してとても楽しめました!
そして日本の高雄や雪風など有名戦艦VSゴジラという熱い展開にとてもワクワクしました
あとゴジラ不死身すぎん?・・・
映像の迫力による鑑賞性は120点。ストーリーは40点。
まず、ハリウッド版含め、あそこまですごいゴジラの映像は初めて見たと思う。日本映画界がvfxを駆使してここまでのものを作れるようになっているとは。。本当に素晴らしい。役者さん達もとても良かった。
一方、話の内容については非常に沢山の疑念が残った。
最大の理由は、この映画が人間、あるいは日本国民を被害者目線でしか描いていない点にある。
初代ゴジラは人間の戦争行為、核実験によって恐ろしい姿に変えられ、その怨念が人間に返ってくるという意味で、そもそもゴジラを迎え撃つ人間側に被害者意識と同等レベルの大きな加害者意識が描かれている。その象徴として、ラストシーンでは芹沢博士が2度と同じ悲劇を起こしてはならないと、自らの命と共ににオキシジェンデストロイヤーの技術を封印する。どうしてもゴジラがかわいそうな存在にしか見えないのだ。
ところが今回のゴジラは、核実験の影響を受ける前から怒り狂い、はじめのモチベーションの源泉がよく分からない。
逆にラストで、’あなたの戦争は終わりましたか?’という問いに対し、主人公は頷くが、加害された側(ゴジラ)が聞いたらそれこそ怒り心頭だろう。
ましてや、今ウクライナやパレスチナで起きている惨状を目の当たりにして、加害された者たちからその記憶は永遠に消えないことは想像できなかったのだろうか。
戦争は一度起こしてしまったら二度と消すことができない憎しみを生むこと、それは被害者としても勿論だが、加害者としての意識も、初代ゴジラと同じように盛り込んで欲しかった。だからこそ戦争はしてはいけないのです、と。(勿論それ故にラストシーンの心臓には救われたので、それだけで1星分あげました)
アメリカン・パイロットシート
「三丁目の夕日」の監督らしく、戦後復興の人情ドラマが内容の半分でしたが、音楽もなかなかで面白く観ました。
後半は「シン・ゴジラ」的に衆知を結集して不可能なミッションを成し遂げようとするドラマです。
「シン・ゴジラ」は文民(でいいかな)協力のミッションが成功し、ゴジラは凝固して死にました。
一方「-1.0」では文民協力のミッションは失敗し、結局「特攻」で…
ですが!今回の「特攻」は太平洋戦争の反省の上になりたっていました。
特攻機のシートはアメリカ製である事が仄めかされ、ゴジラに突撃し、英霊になられたかと思われたパイロットは…
「いまアメリカはソ連との対立で手伝ってくれない。日本だけで戦うしかないんだ。」という台詞も2回あり。
太平洋戦争の屈辱を映画で晴らす、的な印象が何となく感じられました。
神映画ではない
予告編に圧倒され、初日鑑賞致しました。
神映画と絶賛されている方もいらっしゃいますが、とてもそうは思えません。
私はゴジラオタクでもなく、それほど怪獣映画好きでもないと思います。人間ドラマを徹底的に排した「シン・ゴジラ」から真逆といっていいほど、人間ドラマを軸に描いた「ゴジラ-1.0」とても見ごたえがある一作である点は間違いありません。
しかし、残念ながらゴジラを軸に鑑賞してしまうと、予告編以上の見どころがひとつもない。冒頭のジュラシックパーク(笑)な演出はちょっとびっくりし、「掴みはOK」となりましたが、それ以降は意外性のない内容ばかりで・・・
山崎監督は、過去作(ドラえもん、ヤマト、ルパン、ドラクエなど)もそうでしが、既存IPを使って一般人も楽しめる最大公約数的な作りでまとめてしまう為、そのIPを本当に好きな方には、「こいつファンが何を期待しているか全く判ってない」となる傾向があります。今回は山崎監督がゴジラ好きを公言されており、また西部園ゆうえんちの「ゴジラ・ザ・ライド」を手掛けたこともある事から、「よく判っている」出来を期待していましたが、残念ながらそういった期待には応えられていないと思います。
これはあれですね、「シン・ゴジラ」の後だと、違うもの作らなきゃという思いが強すぎたんですかね?
一番の問題は「ゴジラが主役ではない」点だと思います。この映画はあくまで敷島が自分の中でまだ終わっていない戦争を終わらせる話。予算の関係もあったのかもしれませんが、ゴジラと対峙する時間がとても短く、圧倒的に人間ドラマを見せられる時間が長い。その人間ドラマも、「感動させる展開が上手い」とは思うが「感情移入して泣ける」とならないのは節々に「こういう話、好きでしょう?」という監督の思惑がチラホラ見え隠れしてしまうから。なんだろう、これは見る側の問題ですかね(笑)山崎監督の過去作に共通しますが、登場人物が全ての感情をセリフにして発してしまうところと間のない演技は相変わらずで、折角上手い俳優を使っているにも関わらず、すべてが安い芝居になっている感が否めず、その点が見ている側の読取り力を低く見積もられている感がしてどうにも耐え難い時間が延々と続きます。
ゴジラは長いシリーズである為、見る側がハマった期間や好きな作品によって期待する展開は様々あると思います。ヒーロー的な他怪獣とのプロレスを見たい方(今やモンスターバースがそれを担っていますが)、圧倒的な破壊に対する恐怖を感じたい方(初代好き)、はたまたシンゴジみたいな人類がどう抗うかを見たい方。それぞれの方で見たいものが違うのかもしれませんが、ほぼ共通しているのは「ゴジラ中心のドラマを見たい」という点ではないでしょうか?
山崎監督が大得意な時代設定でゴジラを作ると聞いたときに庵野監督の後にやれるのは山崎監督しかいないと思ったと同時にこれは神作確定か?と期待し、予告編でその期待が現実のものとなると確信し、観た結果は・・・?
やっぱり山崎貴映画だった。
という印象です。悪くはない、いやむしろ良い。良いはず。だが好きになれない。「ゴジ泣き」とかいうのかな(笑)「STAND BY ME ドラえもん」が楽しめた方は楽しめるんではないでしょうか?
星マイナス1.0です
初めに断っておきますが私はゴジラに多くを求めません、子ども向けであっても、テーマが難しすぎても怪獣がカッコよく暴れてくれれば余り細かい事は気にしないのですが、今作は共感性羞恥?を感じやすい方にはとても見てられなかったのでこの評価となります。
時代設定やPVで大人向けの作品かと思い見に行きましたが、あまりにも酷くて途中退場を何度も考えた映画です。
終戦記念日のスペシャルドラマを全部詰め込んでMADにした様なカオスな作品、テーマが重いわりに観客に考え、同情させる間も無くペラペラと説明セリフが続く
この作風が不気味で怖すぎてゴジラを応援してしまう斬新な作品
良かった点はCGと赤ちゃん子どもの演技くらいでした
美術さんもそこそこ良かった、テーマ曲も良かった
考えてる事を全てセリフで言ってしまう脚本はいくら演技力のある俳優でも三文芝居になるんだなと勉強になりました。
テーマが重いわりに1カットあたりの俳優の持ち時間が少なく表情で複雑な心境を演技する時間が無いのはあまりにも役者がかわいそうだ。
【間】の無い演技で薄っぺらいローテーショントークを延々と見せられ、勝手にキレ始め、勝手に叫んでいる。
蔵之介さんの「日本はお前達に任せた」は背筋が凍りました、なぜセリフにするの?その前の5秒間の沈黙で表現できてたでしょう‥
観客には人生経験も想像力も無いと本気で思ってないとこの台本にならんだろ馬鹿にしているのか?と思える作り
かといって子どもにはかなり複雑でいらない要素が多すぎて難しい
いったい誰向けを想定して作ったのか謎
ただネット配信された際は画面を見なくてもストーリーがわかるのでながら視聴にはとてもオススメの作品。
以下 細かい突っ込み所ですが、ドラマパートが酷すぎて気になってしまいました(難癖あり)
・島の守備隊はなぜゴジラを倒そうとしているのか、守るものもないのに一目散に逃げるだろ普通鎌倉武士なのか?
・敷島のトラウマは昨日今日初めて会った【島の兵を見捨てた】事なのか?
本人としてはもっと重いはずの【特攻の仲間を裏切った】点がスルーされているから敷島に全く共感出来ない。
・東京があんなにめちゃくちゃにされてGHQが放置するのはあまりにも非現実的、数十分毎に都心に核爆発を起こせる無敵の巨大怪獣は一応対話もできるソ連より脅威であると思う、ゴジラが生きている限りGHQの日本統治は不可能であるから優先目標のはず、寧ろこのままゴジラを放置した方が各国に介入の理由を与えてしまう(シンゴジではそうなっていた)又、日本を怪物から守るというのはGHQにとっても非常に魅力的なUSA!!USA!!案件であると思う
・機雷除去船を追いかけるゴジラの速度が遅すぎる
・ゴジラに機雷を咥えさせて狙撃するシーンがアンチャーテッドみたい
・民間企業が高水圧下でも実験なしで作動する装置を作る脅威の科学力(これはまぁゴジラなんでいいですが)
・敷島が高そうなバイクの新品を買ってるのが意味不明で不気味
・敷島が病院でいつ目覚めるのかわからないのに棒立ちで見てるおっさん3人が不気味
・蔵之介のとって付けたような政府批判
・浜辺のキャラが初登場時と急に変わる(S◯Xしたのかと思った)
・使ってる食器が謎に新品
・震電の倉庫が途中エンジンの試運転をする為に倉庫外に出した形跡が無い(試運転無しで乗せたのか?)
・電車のブレーキききすぎ
・浜辺美波耐えすぎ
・完全停車している電車を、建物とは別個の物体と認識しゴジラが咥えるのは違和感(初代は暗い中電車だけ灯がついていたので)
・意味深に説明してたレバーが脱出レバーでは無くて本当に安全装置だった
・敷島が「確実にゴジラを殺せるか」でなぜあの場でキレる必要があったのが描写不足
各々代案を出して却下するシーンが欲しかった
・「確実に殺せる」事にあれだけこだわった敷島が機雷でダメだった口内への特攻に命を賭けるのかよくわからない
・どうやって生計を立てているか不明のお向かいさん
・雨に濡れた事が無いようなキレイな瓦礫の実家
・「戦争が長引けば良かったのに」にノータイムでキレる敷島、若輩以外が言ってたらそのスピードでキレてたか?
・銀座の瓦礫で放射線測定してる所からバリケードまでの距離近すぎ
・逃げ惑う市民呑気すぎ(お約束だが)
・夢でゴジラから逃げる市民に「どうしたんだ!?」と必死に叫んでいるのにゴジラの方向見ようとしないのわざとらしすぎ
・ゴジラがマッシブで現代的なデザインなので絵的な違和感を感じる。
・ブレスの表現、SEが巨神兵、エヴァであり現代的で時代感から浮いている(いくらゴジラが超常であるにしても)
・ビルの上でラジオクルーが命懸けで中継しているシーンがコミカルになってしまっている、もし意図的にコミカルにしたなら海神作戦に参加した人々の命も軽くなってしまう
・海神作戦で最初の2隻の囮艦をゴジラがブレス以外の方法で破壊した場合、もうサブプランは存在せず全滅する、知能の高いゴジラが初撃ブレスである可能性はそこまで高く無いと思う
・ワイヤー巻き艦が衝突しそうになる描写が謎に力が入っていた
・ワイヤー強すぎ
・艦長キラキラしすぎ
・本編前に女子高生が戦時中にタイムスリップする映画の予告が流れ、その時は内心馬鹿にしてましたが、恐らくそちらの方が本作よりまともなドラマになっていると思う。
個人的にはGHQと旧日本兵の大規模共同作戦が見たかった‥あると思ってた
理想のエンディングは敷島が脱出せずゴジラに特攻→ゴジラ細胞で復活→浜辺美波を求め東京に上陸して欲しかった。
1番前の席だったので5回ぐらい死んだ(踏まれて)。熱線吐く前の場面にワクワク、ドキドキした。【再鑑賞11/9(木)】IMAX 【アカデミー賞取った⭐記念に鑑賞】
今回のゴジラで1番気に入ったのは、熱線吐く前に尻尾から背中の方へ青白く光りながらヒレが隆起してくところ。上の方へ1つづつ隆起してくから、だんだんと何かヤベーことが起こんぞって感じでドキドキした。で実際ヤベー熱線吐いてくるんだけどね。
2度目からは、このあと何が起っか分かってるからワクワクした。
この頃のゴジラは1度吐くとしばらく吐けないらしい。最近は連続してやたらと吐きまくるから進化したようだ。背中からも何かレーザー光線みたいのを出しちゃって始末に負えない。まあ、とにかく手が付けられないのは昔も今も一緒。
機関銃も、ミサイルも歯が立たない巨大生物が何の前触れもなく突然現れて、熱線吐きながらノッシノッシと歩き回って破壊しまくる。その上放射能まで振り撒いて、ほんとゴジラって迷惑。
敷島(神木隆之介さん)と典子(浜辺美波さん)が生きていて良かった。敷島がパラシュートで脱出したと知ったときはホントに嬉しかった。もし敷島がゴジラへの特攻で死んだらガッカリしたと思う。助かって良かった。誰かの犠牲で他の人が助かる話のほうがドラマチックで心に響くけど、気分はすこぶるよろしくない。
きっと監督の特攻に対するアンチテーゼってやつだと思う。
典子が、理由もなく、有り得んほどピンピンしてるのも万々歳で、こちらの結末もすこぶる気分がいい。
最後に病院で敷島と典子が再会する場面で、敷島の顔を驚いたようにマジマジと見つめる明子ちゃんの表情に笑ってしまった。僕にはこの時の明子ちゃんの表情が、神木の演技に驚いちゃって「えっ、神木のお兄ちゃん突然どうしちゃったの?」って顔に見えたからだ。
神木 : 「明子ちゃん、映画のお芝居だからね」
子役 : 「そんなのわかってるわよ、コドモじゃないだから。あと、わたしもホントはアキコじゃないからね」 by 明子を演じたベテラン(?)子役。
ゴジラやられちゃったけど 「どうせまたスグ再生するんでしょ」とか、「結局ほかのゴジラが現れるんでしょ」とか、なんだかんだ言ってゴジラが復活するって皆んな思ってる。そのとーり。
案の定、最後に海中の場面になって、焼きいもみたいな形のもんがブクブク言い出した。ヤッパシネと思ったていたら、エンドロールの最後にゴジラの足音が鳴り響く。ドス~ン。ドス~ン。ドス~ン。ドス~ン。「アギャア~~~」ゴジラの雄叫びとともにゴジラ完全復活ゥ。「ヨッシャー」と思った。
ゴジラを見るときは小学生と同じ感じで見てる。怪獣が暴れてオモシレーだ。だから、ゴジラがシェーのポーズしようが、シッポかかえて後ろ向きで飛ぼうが気にならないし、ビオランテが名作とか言われてもピント来ない。ゴジラファンによってはシェーとか許せないらしい。
大人になってから制作者の原爆に対するアンチテーゼの強いメッセージが込められてると知ったが、僕は小学生目線だからゴジラの出現理由もゴジラ映画のメタファーとかも全然考えない。大人びた小学生はメタファー意識して見るのか?
ゴジラはトラウマで、2、3年にいっぺん追いかけられる夢を見て怖い思いをする。1キロぐらい離れたゴジラが真っ直ぐこちらへ向かって来るから90度直角方向へ逃げるとゴジラは逃げた方へ向きを変えて僕をにらみつけてくる。今回、直角方向へ逃げても距離が近いと尻尾でビルごとなぎ倒されて押し潰れることが判明。夢に出てこないことを祈る。
【追記】11/9(木)・IMAXで再鑑賞
今回のゴジラは今まで見てきたゴジラよりも凶暴なイメージがある。人をなぎ倒す場面が生々しくて迫力があるからだと思う。
迫力があると感じる理由を考えてみて1つ思い当たった。ゴジラとの距離が近いからだ。
ゴジラは人が走って逃げるより速いから追い付かれて踏み潰される。追い付かれなくても振り回した尻尾に殺られるか、尻尾に破壊されたビルにの下敷きになる。尻尾に殺られない距離にいてもゴジラが蹴散らした車や電車が飛んでくる。
熱線はもちろんヤバいが、その爆風も凄まじい破壊力だ。典子が吹き飛ばされた熱線の爆風の凄まじい描写に圧倒された。
つまりゴジラが遠くで暴れてるのではなく、殺られてしまいそうな近さにいる描写だから迫力があるのだと思った。特に僕は前回は最前列、今回は前から5番目の席だったから余計に殺られそうな迫力を感じた。後ろの席に行くほど殺られてしまいそう感は薄れる。実際、最前列で見た前回の方が迫力があった。「シンゴジラ」のときも最前列と最後列で見たが印象が全然違った。
ゴジラが去った後の瓦礫の山は、空襲とミサイルで破壊つくされた町そのもので呆然としてしまう。
今回も海上で木造船を追いかけてくるゴジラの顔の度アップが怖かった。
背ビレが光りながら隆起していく描写は素晴らしく、今回もワクワクした。
典子が助かったのが信じられないが、僕は映画にリアリティを求めない派なので浜辺美波が生きてて嬉しかった。だけど、銀座で浜辺美波が地面に座り込んでしまった時は、「ゴジラ、早く浜辺美波を踏み潰すんだ」と心の中で叫んだ。
明子ちゃん(永谷咲笑)が可愛すぎる。
【追記】
◆特撮でアカデミー取ったので、まだ上映が続いてる。
2024年 96回アカデミー賞 視覚効果賞
◆そういうワケで記念に鑑賞。
2024(令6)4/17(水) イオンシネマ日の出
◆今度、キングコングと再共演するらしい。
ゴジラ映画?2回目観て追記
時代背景が終戦直後ということから、自分には向かない人間ドラマになりそうで、スルーするつもりでいたのですが、怪獣王ゴジラの誘惑に負けて鑑賞。
過剰だと思う演出(これは想定の範囲)は別にしてストーリーは充分に楽しめました。
途中で結末が見えてしまう?のも個人的には安心感があってよかったです。
ただし、ゴジラの出番が少なすぎるし、あれじゃただの悪役ですよね?ゴジラ好きとしては悲しくて(笑)少し評価は控えめです。
観た友人がラインで「神映画」と送ってきたので、「そこまで良かった?ゴジラ出番少ないし」と送り返したら、「少なかった、だから『神映画』、『神木映画』」🙇♂️。
(追記)
実は少し気になることがあって2回目観ました。
気がつかなければよかったと後悔してます。
(ネットでも話題になっていたことを後から知りました)
典子さんの首のあざのことです。
1回目の時は?って感じで、後から放射能の後遺症を描いたのかなと。
何と動いていました、まさかのゴジラ細胞なんでしょうか?
この演出要ります?って感じ。
確認してしまったことを後悔しています。
私は健康に不安はあっても「良かったね。3人でお幸せに。」でいいと思う単純なタイプなんです(笑)
散々「生きろ」と言っておいてなんだかなぁ。
よいところも 悪いところも
庵野ゴジラが捨ててきたものを拾ったゴジラ。
そのため構造などでなくドラマがメインとなったが、いまどきの絵とゴジラやドラマのリアリティラインが乖離しており、ご都合で繋がるシーン(銀座での遭遇!)の軽薄さやゴジラ出現の背景の見えなさが気になってしまった。
ゴジラは神様みたいなものだから、人間ごときに背景など知る由もないのかもだが。
そのドラマも総じて既視感ありありで、想像を超える部分や予見を裏切る部分は皆無。
それだけに鉄板だが…ストーリーを語るのに必要な部分は丁寧に置かれているのだけど、神木くんにもイマイチ感情が乗り切らない。
これはどうしてだろう。
たぶん生きるとか死ぬとか言っているわりに、目の前で踏み潰された人々たちの痛ましさの描写が一切なく、神木くんがそのことに触れることもなく、あくまで神木くんと浜辺美波をめぐる個人の小さな話に終始してたからか。
戦災にゴジラが乗っかっているから-1.0なんだというからには、個人目線もツァイトガイストも描いてほしいところ。
なので作戦の決起集会などはまだよかった。
それからとにかく役者が軽い。
幾人か演技が過剰で度を超しており、監督の要望どおりなのかも知れないが、とにかく没入感を損ねた。
蔵之介はなんだか松田賢二みたいな喋りだったが、まあ良いか。
もしかすると浜辺美波がいちばんいい感じだったかも知れない。タフすぎだけど。
あるいは子役。天才かと思った。
あと戦後まもなくの話をするなら、もっといい顔の親父たちが観たかった。
CGはどのシーンもよい。さすがに現状の日本最高峰レベル。
海戦をはじめ、庵野ゴジラで消化不良だった大暴れもそれなりの量を見られるし、オキシジェン・デストロイヤーの代替作戦も描写はよかった。
ああでも、汚いバラックなどの描き込みはすごかったが、汚らしさはなくセット然。
ポストプロセスで時代感はさらに上げられただろうに。
とまあIPに対する期待が大きすぎて不満の羅列になってしまったが、観て損したなどという類ではなく、ドラクエユアストーリーなどに比べれば、ぜんぜん楽しめたし、飽きもしなかった。伊福部がかかってからは興奮したし。
自分も浜辺美波が転がり込んできて、なしくずしに夫婦になる世界線を生きてみたいなあ。
『ゴジラ ‐1.0』を越えてゆけ
再び活動を再開して以来、ハリウッド版やアニメーションなど多岐に渡るが、やはり見たいのは日本製作による実写。
10年以上一切休止中だったあの時と比べれば7年なんて短い方だし、その間何かしら動きあったが、それでもこの日を待っていた。
ハリウッド版やアニメ版を除き、通算30作目。一足早く生誕70年記念。
『シン・ゴジラ』から7年ぶりとなる日本実写ゴジラ最新作!
これが、見たかったんだ…!
これまでにも何度か復活を果たしてきたゴジラ。が、今回ほど難しい事は無かっただろう。
言うまでもなく、あの『シン・ゴジラ』の後だから。
マンネリを打破出来ずにいたシリーズに大変革をもたらしただけではなく、シリーズでも記録と記憶に残る大ヒット&数々の賞まで。ゴジラが映画賞に輝くとは…!
間違いなく『シン・ゴジラ』の前と後で比べられも評価もされる。つまり『シン・ゴジラ』は、大成功と共に次のゴジラ製作者にとんでもなく高いハードルを作ってしまった訳だ。
次のゴジラをやる人は大変だろうなぁ…。山崎貴も『シン・ゴジラ』を見てそう思った一人。
それがまさか、自分に回って来ようとは…。劇中の台詞“貧乏くじ”は監督本人を揶揄しているという。
勿論嫌々引き受けた訳ではない。山崎のゴジラ愛は有名な話。事実私も、『シン・ゴジラ』でゴジラが久し振りに製作される際、監督は山崎かな?…とまず思った。エンタメ性&クオリティー&VFXのレベル…いずれの観点から今ゴジラを作るには、最も適した監督と思ったからだ。
『ALWAYS』『永遠の0』『寄生獣』『海賊と呼ばれた男』『DESTINY』…現代の日本映画屈指のヒットメイカー。その一方…
『BALLAD』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は賛否両論。『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『STAND BY ME ドラえもん2』は酷評。前作『ゴーストブック』は大コケ…。
時々作品に大きくムラあり。特徴的な“泣かせの演出”も好き嫌い分かれる。期待の反面、不安も確か。
これだけの注目を浴びてゴジラで失敗したら、山崎はほとんど再起不能の痛手になるだろう。
山崎のゴジラ愛は本物か…? 秘密のベールに包まれた“山崎ゴジラ”が遂に姿を現す…。
率直の感想を。
山崎のゴジラ愛は本物だった。庵野&樋口コンビに続いて、またまたやってくれた!
『シン・ゴジラ』とどっちが良かったかなんて今はまだ即決出来ない。こちらはまだ一回しか見てないし、『シン・ゴジラ』や他のシリーズは何度も見て愛着がある。
が、本作も今後自分の中でそうなっていくだろう。でなくとも現時点でもシリーズ上位には食い込む。
今唯一、これだけは言える。早口&専門用語飛び交う『シン・ゴジラ』よりずっと見易い。
ファンは勿論、ゴジラ一切未見の方でも難なく見れる。『シン・ゴジラ』で新たなファンを獲得し、本作でさらに間口を広げたと言えよう。
山崎貴が監督を務めると同時に初情報が解禁されて以来、気になって仕方なかった事。
今回のゴジラの誕生の経緯は…?
時代設定は戦後すぐ。これはシリーズ初めて。最古の時代設定。
なので驚いた。ゴジラの誕生は1954年のビキニ環礁の水爆実験なのだから、それよりも前の時代にどうやってゴジラが誕生する…?
これは私が無知だったと言うしかない。1946年にビキニ環礁で行われた“クロスロード作戦”。何もビキニ環礁の水爆実験は1954年だけじゃない。このクロスロード作戦を最初とし、1958年まで実に23回も行われている。ゴジラ誕生のきっかけは幾らでもあったという訳だ。水爆実験が続けられる限り。
これなら1954年以前にゴジラが誕生しても説明と納得が付く。その上で、『シン・ゴジラ』同様第1作の世界と切り離し、こちらもまた新しいゴジラを作ろうという意気込みが伝わってきた。
確かに第1作は我々ゴジラファンにとって“バイブル”だ。でも、いつまでも縛られていては本当に新しいゴジラ映画は作れない。もうそこに縛られず、自由に創造していいのだ。
しかしちゃんと第1作へのオマージュは抜かりない。初めて姿を現した島の名前、その島の伝説からの由来と呼称…やはり代々から受け継がれるゴジラなのだ。
クロスロード作戦で完全にゴジラと化した。その前に、大戸島に姿を現したゴジラ。『シン・ゴジラ』で言う所の“蒲田くん”か“品川”くん辺り…?
開幕いきなり現れた意外性とインパクトもさることながら、これだけでも凶暴性は充分。
大戸島守備隊基地の整備兵たちは襲撃に遭い、ほぼ全滅。
生き残った一人のパイロットの敷島。彼にとってこの島での出来事はトラウマに。
特攻隊だったが、島に着陸した理由…。ゴジラ襲撃の際、機関銃を撃てなかった事…。それ故多くの死者を出してしまった事…。
日本に復員してからも思い出す。戦争とゴジラという悪夢を…。
感情的ドラマを一切排し、徹底したシミュレーションとして描き、リアリティーを追求した『シン・ゴジラ』。
それとは違う山崎ゴジラ。時代設定も演出も、お馴染みの山崎節は健在。
戦争時代や昭和が多い山崎作品。本作もまたその一連の作品の一つ。
『シン・ゴジラ』が現代を舞台にした最上級の作品なら、自分は何が出来るか…?
必然と自分が得意な古い時代が舞台。尚且つ戦後すぐにする事で、戦力も武器もアメリカの協力も受けられない状況下で、日本人はどうゴジラに立ち向かうのか…?
それが本作の源になったという。戦後すぐでも3・11後でもコロナ禍でも、日本人は試される。
“0(ゼロ)”から“-(マイナス)”に叩き落とされるのか、それとも乗り越える事が出来るのか。
本作に於いても日本とゴジラの関係、ゴジラの存在意義はしっかり明示されている。
ゴジラはその時日本が抱える恐怖と乗り越えるべきもののメタファーだ。
敷島の視点で語られていく。
生きて帰ってきた事に罪悪感を抱く中、孤児を連れた若い女性・典子と出会う。
ひょんな事から一緒に暮らす事に。傍目には“家族”だが、結婚はせず。お互い意識はしているだろうが、敷島は心を開こうとしない。
自分は幸せになっちゃいけない…。
序盤は戦後すぐの市井のドラマであり、神木隆之介&浜辺美波で朝ドラの続きのように思う人もいるだろう。(二人も監督も口を大にして言っているが、撮影は本作が先)
生活の為に危険な魚雷撤去の仕事。それで知り合った艇長の秋津、乗組員の水島、技術者の野田。
生活も少しずつ恵まれ、友人らも出来たが、敷島はまだ心からの幸せと生きる意味を見出だせない。自分の戦争はまだ終わっていない…。
そんな時、再びあの悪夢と対峙する。
日本に近付く巨大な何か。魚雷撤去はあくまで表向きで、本当の仕事はその足止め。
敷島は直感する。“奴”だ…。
ゴジラ出現。
この一般人目線からの遭遇は、これまでにないものになっている。
海上。敷島たちが乗る船を追うゴジラの巨大な頭部。予告編の時から気になっていたこのシーンは、シリーズ屈指の臨場感と恐怖感! 私はこのシーンだけでも称賛を送りたい。
日本のゴジラでこれほどまでにゴジラを間近に捉えたのは初。あれは怖い! 調達した魚雷での攻撃や爆発も我が身に迫るほど。
それを足らしめた本作のVFX技術が本当に素晴らしい。
山崎組にとっても日本VFXにとっても史上最高レベル。遂に日本映画もここまで来たか…!
思えば第1作の特撮技術も当時世界最高レベルだった。ハリウッドでは『スター・ウォーズ』や『アバター』だろうが、日本ではゴジラだ!
その真価はいよいよゴジラが東京に上陸して発揮される。
銀座を襲撃。電車を咥え、蹴散らし、ビルを次々薙ぎ倒す。今となっちゃあ高層ビル群はゴジラより遥かに大きいが、この時代はゴジラより巨大なものは無かった。
身長は今回、初代と同じ50mに設定。これがさらにゴジラの恐怖と臨場感をより身近に感じさせる事に成功している。ゴジラの新作が作られる度に我が我がと最大身長更新していくが、別にそれが悪い訳ではないが、そんなにデカくする必要はない。例えば『ジュラシック・パーク』の恐竜はゴジラより遥かに小さいが、恐怖を感じた。身近に迫る対比があって恐怖を感じるのだ。
ゴジラが歩くだけで地面が陥没する。ゴジラの足の爪先で逃げ惑う人々。このショットもゾクゾクさせる。
見上げると、そこに…
この銀座襲撃で遂にその全貌を現したゴジラ。
足は非常に逞しくなり、背ビレも巨大。ケロイド状の皮膚。
何より印象的なのは、顔や全体像も何処か得体の知れない無機質だった『シン・ゴジラ』より生物感がある。
生物であり、大怪獣であり、街を蹂躙する姿は神々しく。
これがゴジラだ!…と咆哮せんばかりの王道的でありつつ、また進化も遂げ、デザインも歴代トップクラスのカッコ良さ。
勿論熱線は放射。銀座の一角が吹き飛ぶシーンは圧巻…。背ビレがただ発光するだけじゃなくさらにせりあがるのは印象的。ゴジラの熱線の演出は、各監督の見せ場でもある。にしてもゴジラの熱線、かつてと比べたら半端ねぇーもんになったなぁ…。
驚愕の自己再生能力。
圧倒的な熱線。
この時代の日本ではとても太刀打ち出来ない力の差…。
本当にどうやって立ち向かうのか…?
野田がある作戦を。『シン・ゴジラ』もそうだが、この脅威への対抗手段は、人間の頭脳と科学力。
でも決定的に違うのは、『シン・ゴジラ』はインテリたちの最先端科学だったのに対し、こちらは超アナログ。しかも絶対的な確信はなく、“穴”も多い。
船も僅か数隻。やっと戦闘機が一機。
さらに、挑むは民間人たち。軍人もヒーローも居ない。
こんなんでゴジラと闘えるのか…?
やるしかない。
いや、やらなければならない。
今それをやれるのは、俺たちだ。
これもシリーズの通例。ゴジラと対し、絶対的絶望と不利の中でこそ、日本は勇気と力を強靭なものにする。
でもそれは、玉砕覚悟ではない。この国は命を粗末にしてきた。
生きて抗う。生きて闘う。生き残る。
自分の為。大切な人の為。未来の為。この国の為。
だが、敷島だけは違った。復員以来、死に場所を探していたような敷島。銀座襲撃で典子をも失い…。
それぞれの思惑が交錯する中、ゴジラとの決戦。ヤシオ…じゃなくて、“海原作戦”。
銀座襲撃シーン。
そしてクライマックスの“海原作戦”。
この2つの迫力の見せ場を飾るは、伊福部音楽!
今回は使われないのかな?…と思っていたので、がっつり流れ、感激ひとしお…。ま、ゴジラファンの山崎がスルーする訳ないわな。
佐藤直紀によるドラマチックな音楽もいいが(この人がゴジラ音楽を手掛けるのを待っていた!)、高揚感と興奮は最高潮!
作戦失敗か?…と思われた時、多くの民間の助っ人が。皆、思いは同じ。
そして敷島捨て身の特攻により、遂にゴジラを…。
が、敷島は…。いや彼も、もう命を粗末にする愚か者ではなかった。
ゴジラと闘った事で、生きる力を見出だせた。
最後に嬉しい再会。お馴染みの山崎泣かせ演出。でも、今回はこれでいいだろう。
庵野&樋口コンビが自分たちの好きを詰め込んだ『シン・ゴジラ』。本作も、山崎が自分の好きを詰め込んだゴジラと言えよう。
期待と予想以上に、見事で面白かった山崎ゴジラであった。
満足!
となると必然的に…
“次”に期待してしまう。
それとも続編か…? ラストシーンの典子の首の痣は…? 海中深く沈んでいったゴジラの心臓が…!
こりゃまたハードルが上がってしまった。
だがそれは、プレッシャーだけじゃない。
『シン・ゴジラ』を越えてゆけ。
『ゴジラ ‐1.0』を越えてゆけ。
日本映画への更なる高みへのエールだ。
原爆と津波
ゴジラの熱線の衝撃で浜辺美波が飛ばされるシーンは原爆で愛する人を一瞬で失う悲しみがある。
原爆の実験映像と似た編集がされている。
同時にその悲しみは東日本大震災の津波映像も思い起こされる。
ええ感じっす
撮影4/5
編集5/5
音響・音楽5/5
美術5/5
演技5/5
脚本4/5
ゴジラ3/5
色々な映画のいい所どりでした。
特に編集、音響、音楽が日本映画でトップクラスに良かったです。
主人公はずばりシンジ君ですね。東京に戻ってからは仁義なき戦い戦いのヤミ市のシーンを思い出しました。魚雷除去からゴジラ発見はJAWSですね。銀座のシーンが一番ビックリしましたそこで退場?ゴジラ駆除作戦ではエヴァと逆襲のシャアでしょうか。
所々ベタながらも、ちょっと外しているのが良かったです。
ゴジラの知能指数が野生動物レベルなのだけが残念でした。
脚本と撮影で他のも色々取っている感じしましたが、編集で結構切った感じがします。
次回作も期待。
ゴジラを弄んでいる
何度目かの世界観のリセット
でも今回のリセットは最悪
ゴジラへのリスペクトがまるで無い
いつからか
純日本産ゴジラは
いかにしてゴジラを排除する事だけがテーマになっている。
アメリカのモンスター・ヴァースシリーズのほうが
しっかりとゴジラへの敬意をみてとれる。
開始早々に結末が予想できる展開
くどすぎる役者の台詞回し
あれだけの被害に遭ったのに生き残るヒロイン
特撮CGは評価できるが
ゴジラのシーンが短すぎる
首が吹っ飛んだゴジラなんて見たく無い!
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