ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:神木君3割、予告2割、評判1割、なりゆき4割。
スルーするつもりだったけど。なりゆきで。
死を美化しないのは良かった。CGでもこれだけ重量感のある映像が作れるようになったんだね。
(マリオンになる前の)日劇を粉砕してたのはちょっと笑う。銀座蹂躙ぶりはもっと時間を割いても良かったかな。「戦争を終わらせる」というコンセプトは良かったと思う。ストーリーは王道で外さないけど、あまり意外性はなく、そこは物足りなさもあり。
技術は現代のままタイムスリップ
ハリウッド版ゴジラを手掛けた監督が「ずっとジェラシーを感じながら鑑賞していた」と対談で話している映画館本編前の予告を見て、期待膨らませ鑑賞。
当方、永遠の0が物凄く好きで、庵野信者でもないが、シンゴジラの方が好き。
本作は良くも悪くも初代オマージュで、ストーリーがわかりやすすぎる。
(人間ドラマパートが良くないと言いたい訳ではない。悪しからず。)
なかでも橘の操縦説明時,
シーン切り替わる前の「そして...」
これはあかんすぎる!(笑)あからさまな脱出成功フラグすぎて醒めてしまいました。が、クライマックス前だったのでグッと堪えました。
あと、序盤のゴジラ、ピンポイントで頭咥えたり人間を直接めがけて攻撃出来るのに違和感ありまくりだった。
恐竜と思えばいいのかなと無理矢理必死に自己解決
不穏なエンドだったが続編は作らないでほしい。
映像として描くのではなく、
監督の言葉だけが欲しいかな
水爆実験と敬礼
やっぱりゴジラは映画館で観なくちゃ!を実感。
被爆したゴジラの登場や銀座破壊の迫力は圧巻でした。
映画館鑑賞のデメリットである何かにつけ独り言感想を言う迷惑な客が隣に来ちゃったけど
ゴジラ登場の迫力に押されそれ以降黙って観てくれました。(一回注意したけど)
さすがゴジラ様のひと睨み!
大戸島の素ゴジラは何の為に上陸?人を捕食しているようには見えなかったけど。
頭から噛みつく描写はジェラシックを彷彿。
あんなのがいる(住民は知っていた?)島に基地作るのは情報不足だなぁ。
終戦、復興となるんだけど、ゴジラ被爆の原因となる水爆実験をサラっとニュースで流しちゃうのはちょっと残念。
復興ニュースの一部と見逃しちゃう人もいたのでは?海中で蠢くゴジラはいたけど。
機雷爆破からの再生には驚いた!こんなバケモノには勝てない。
議事堂(議事堂とゴジラって刷り込まれる世代です)を守る戦車隊の砲撃に怒るゴジラの熱線鉄槌は巨神兵みたい。キノコ雲だし。
ゴジラの向こうに立ち上がるキノコ雲は迫力!
レギオンの向こうに立ち上がる炎を思い出しました。あっちはCGじゃないけど。
ただヒレのガチャンガチャンは玩具みたい。一応、生物なんだからさぁ。
(ある爆弾と似せてあるそうだけど。。)
しかしあの混乱の中でヒロインを見つけられる敷島ってすごい。
プロポーズしてないけど愛の力か?僕なら絶対に奥さんは見つけられない。愛があっても。
で、浜辺さんはここでご退場。シン・ライダーでもこのあたりでしたっけ?
橋爪さん、カメオ?当時の銀座がお似合いになるなぁ。科学者とかにしなかったのはいい。
黒い雨はここまでやるのか!と感心しました。
それだけに水爆実験を流したのがつくづく残念。
敷島の仏壇(整備兵の写真)を見ての「まだ許されないのか」みたいな言葉は「夕凪の街」を思い出しました。
博士による泡での攻撃はオキシジェンデストロイヤーのオマージュですよね。
嬉しい限りです。モンスターバースでは比較的軽い扱いでしたから。
決死の作戦(死ぬ前提の作戦ではないと言い切るが)の前夜、家族と過ごす事を推奨するのだけど、明子の演技に涙が止まりませんでした。
作戦が進むに従って音楽がゆっくり変わります。
これは先日、BS12で観た「キングコング対ゴジラ」でキングコングを眠らす為の踊りの曲では?(間違ってたらすみません)
シン・ゴジラの在来線爆弾では怪獣大戦争が流れて胸踊ったけど
今回は粛々と進む作業とゴジラを海底に葬る事への祈りの意味があったのだろうか。
個人の感覚の問題ですがちょっと違和感がありました。
で、浮上用の空気ってどこから取ってるんだろうなぁ。
パイプとかで海上から?
小僧が船団引き連れて来たのはいいけど、あそこからヒモで引っ張るまで結構時間かかるんじゃない?急激な上昇になるのかな?細かいことは気にしない。
そして特攻。
てっきり安全解除レバーというのは主人公を死なせない為の嘘で脱出装置スイッチだと思ったら、ちゃんと説明していたんですね。
でもよくよく考えたら、いろんな事(死)から逃げていた敷島が挑んだ特攻を騙して助けたら(もちろん善意からですが)それこそ立ち直れません。
やはり自ら「生きる」意思を持って脱出しないと敷島の戦争は終わらないし、未来に繋がりません。
ゴジラ崩壊後の敬礼には様々な考察がありますが
僕は同胞と同じく核の被害者であるゴジラへの敬礼ではなく、戦争(ゴジラの殺略も含め)で亡くなった方々への敬礼だと感じました。
これで戦争は終わったんだ。。眠ってください。。という。(全くの個人的感想です)
だってあんな残虐非道の災害ゴジラを同胞とは思わないでしょ!
ちなみに敬礼と言えば「ガメラ2」の敬礼ですよね。
あれ、アドリブだったとか。だからこそバラバラで演出じゃできない感動がありましたよね。
敷島はお隣の後家さん付き合っちゃうのかななんて勝手に本編にはない未来を想像してたんですが(だって娘を一緒に育てていったら、情も湧くでしょ。戦後って亡くなった戦友の奥さんと付き合うって映画やドラマでよく観るし)、しっかり典子さんが生存。あの爆風喰らってか〜!
痣はG細胞ではなく被爆の影響と思いました。
敷島の戦争は終わったようですが広島・長崎の被爆被害者の戦争は今でも続いています。
最後のG細胞の復活は。。。平成の東宝ゴジラにはよくありましたよね。
あれは続編の予告でしたけど、今回は続編はいらないんじゃないかな。
しっかり一本で完結した良作ですからね。
なんだかんだ言ってもしっかり楽しめました。
映画館での鑑賞をお勧めいたします。
大画面テレビはともかく、くれぐれもスマホで見たりしないように。
怒号
「ゴジラ-1.0」
ゴジラ映画は「シン・ゴジラ」以外
観たことがなかった。
シンはかなり尖った映画だと感じたし
監督ファンは「ほぼエヴァ」「ってかエヴァじゃん」
私はエヴァンゲリオンを観たことがないので
その感情はわからない。
怪獣映画や戦隊ヒーローを観てこなかったから
そのカタルシスに心が動かなかった。
今回のゴジラに関しては
ストーリーはわかりやすく
今っぽいと感じた。
主人公がトラウマに囚われて
最後には放たれる。
ゴジラシーンの映像が凄かった。
ハリウッドよりかなり製作費を抑えているのに
素晴らしかった。
その分、登場人物も少なくして
逆にわかりやすいので良かった。
面白かった
ゴジラってこんなに悪い奴だった?が初めの印象。
特攻の任務を遂行できずに地上に舞い戻った、神木演じる敷島浩一。この人に更に信じられない任務が。それをやらなかった、といってその場の人が幾人も死ぬ羽目に。いやいやこんな巨大な怪獣を突然撃て!なんて無理でしょ。敷島の心の傷は更に深くなる。
廃墟となった東京に戻り、女と赤ちゃんに居座られて暮らしていく敷島。銀座に再度登場するあの怪獣、ゴジラ!
このシーンは本当にすごかった。歩くだけで何もかもをバッタバッタとなぎ倒していく。敷島を押しやって自分が飛ばされてしまう大石典子のカッコよかったこと!
最後の海上のシーンは胸がすくような快挙だと思われた。人間の叡智って素晴らしいな、と。そうまたゴジラが再生する音が聞こえてくるまでは。
最初から最後までじっくりと集中して見れた。劇場を出ると一緒に行った夫が「お前も浜辺美波ちゃんみたいにいざとなったら助けてくれるかなと思って見てたよ」と言った。助けるわけないでしょ!と心の中で思いつつ現実にゴジラが出没しない有り難さを思った。
ゴジラを継ぐものとして非常に意欲的な作品
シンゴジラ、ハリウッド版ゴジラでハードル上がったなかで良作。
だいたいゴジラ見てるが、戦後すぐってどうなん?
現代でバリバリやってほしいなぁと予告編では思ってたけど、これもありっちゃありだな。
ないない尽くしの戦後日本でどうやって戦うのかみたいなところがあって面白かった。
■良かった点
初代オマージュや毎度の次回にも続けられる不穏なエンドとかゴジラを踏襲してる。
ゴジラの怖さがしっかり描けてた。(ただ、いつもより殺意マシマシなのはもうちょっと理由が欲しかった)
時代の雰囲気や兵器をうまく使えていた。
俳優陣の配役や演技が場面に合っていて良かった(近所のおばさんが一番名演だったなー)
■微妙だった点
主人公がシンジ君みたいなのはちょっとなー。特に一番最初の機銃を打たない理由がよくわからんかった。
ストーリーラインがちょっとわかりやすすぎたかなー。
ゴジラが不死身すぎて、いつもの不穏な終わり方するとすぐ出てきそうで後味が悪かった。
完ぺきに近い特撮
円谷英二が見たら手をたたいて喜ぶだろう。特撮を特撮と解っていて楽しむ時代が終わった。ゴジラにバンバン大砲や機関銃を撃つシーンは迫力がありかってないほど素晴らしいし、震電が出てくるところはもう楽しくて。ゴジラを実況する記者が迫りくるゴジラにビルごと崩れ落ちるところや電車をゴジラが咥えるところは最初のゴジラへのオマージュだ。ドラマのシーンは終戦直後の混乱と不安な世情をかなり重要視して描いている。これまでこれほど人間側の状況が描かれたゴジラ映画はなかったのではないか。ゴジラに機雷を食わせて爆発させるのはジョーズだし、ゴジラの破壊光線の描写は巨神兵だし、過去の映画の面白いところが取り込まれている。ゴジラの吐く火は核爆発をイメージさせる。このような不景気な状況でもし大地震が起きたらどうなるのだという現在の日本の根底にある不安が共通に見て取れる。アルキメデスの大戦の海戦シーンのすばらしさはこの映画に生かされた。シンゴジラもそうだけど過去のゴジラと断絶したゴジラが登場した。
戦後、日本、ゼロから負へ
泥臭く王道を貫く大作。
戦後の日本を舞台に、零戦部隊として特攻隊から逃げ帰った主人公がゴジラとの戦争に臨む。
所謂クサい台詞回しや、超王道の展開を最後まで貫く事ができるゴジラというコンテンツの力は流石。
現実性などは見ないとしても、作戦の仕組みは面白みがあり、熱線の演出も気合が入っている。
ゴジラという唯一無二な存在へのリスペクトを感じるラストも良い。
ここまで力の入った邦画新作を観れる事に嬉く思う。
幸せを拒み続ける元特攻隊員を描く
ゴジラは怖いし、VFXも素晴らしかった。でも今回はそれらに劣らず人間ドラマが良かった。戦争による心の傷と後悔で、幸せを拒み続ける元特攻隊員のお話でした。彼が再生しようと立ち上がるたびにゴジラが立ちはだかり、さらに絶望へと追い込む。特攻で死に損ねた彼の選択とは…。
ゴジラを見るのは1984年版以来でした。84年版は当時でも約10年ぶりのゴジラ作品で原点回帰作。人類に破滅をもたらす脅威の存在でした。子ども心にものすごく怖かったのを覚えています。ただ、その後は怪獣映画全般に興味を持てず、ゴジラもモスラもガメラも素通りでした。今作は予告編に興味を惹かれましたが、山崎貴監督なので見なくていいや…という気持ちに…。だってゴジラは主人公の見た悪い夢でした~♪VRでした~♪なんてことになったら嫌じゃないですか(笑)。ところが映画.comの星は悪くないし、知人が口をそろえて「面白かった」「映画館で見たほうが良い」というのです。それで一転見ることに。
CG?VFX?すごい。ハリウッドに引けをとらない。キムタクヤマトでも「すごいな、日本も頑張ってるんだな」と思いましたが、今は輪をかけて進化してますね。ゴジラの波打つうろこ、機雷攻撃の後に再生する皮膚、熱線を放ったあとまだ口の周囲が燃えている表現。ゴジラはまさに生きている。動く災害なんだと。84年に見たあの恐ろしいゴジラの再来なんだと。すっかり夢中になりました。人類のために異星人だか怪獣と戦うぬるいゴジラなんかいらない。ずっと人類の脅威でいてほしい。恐ろしく、絶望的に強く手ごわくしぶとい。そんなゴジラ好きがです。
それから人間ドラマ部分。主人公は特攻隊員ですから、元から優秀なひとであったのでしょう。しかし作中では復員兵の一人にすぎません。戦争にゴジラに翻弄され、市井の一人。それでも生きていく。生きていかねばない難しさ、尊さ。死を賛美することはない。だけど死んでいった兵士たちをあざ笑うこともない。絶妙なバランスで命の大切さを説いた作品です。正直、震電の操縦をレクチャーするシーンで、その後の展開は読めてしまいましたが、予想が当たってこんなに嬉しかったことはありませんでした。
キムタクヤマトやヤマト復活編では、あたりまえのように特別攻撃が出てきて、「独身者の命ってそんなに軽いの?」「簡単に死を選べというの?」と幻滅したものですが、この作品は違います。山崎貴監督と言えば、元になった作品のファンをないがしろにする映画ばかり撮る…という印象があったのですが、これは素晴らしいの一言です。お勧めします。
個人メモ
X(旧Twitter)で、GIの姿が描かれない、歴史の捏造だ、何らかの政治的意図だ、陰謀だ…という意見が散見されましたが、主題はそこにないので詳しく描写しなかっただけだと思います。
令和版は「死なない」
話題となっているため、つい見てしまった。
海上が多く描写される今回にふと「船弁慶」を思い浮かべる。
ゴジラは知盛の「怨霊」であり、相対する人々は頼朝であり弁慶では、と。
果たしてゴジラとは何だったのか。
先述したとおり源氏に敗れた平家の「怨霊」が閃いた時、主人公もその一部と体現していたように、敗戦後の日本に渦巻く負の情念を具現化したもの、心象風景ではないかと思っている。
それら鬱々としたものが街を、人の心覆い破壊、蹂躙しているのだとすれば「負けるな」と言わずにおれず、国が動くのではなく、民間の一人一人が立ち上がる(生活を取り戻す)のも的を射ていて、手に汗握って観ることができた。
さらにかつてのパターンであればカタルシスはブラックさながら犠牲が華。演歌よろしく「死」にあったわけだが、今回そうはなっていない。みごと時代に合わせた人権重視のホワイト仕様。しかしながら感動を呼ぶ締めくくりだ。
負けの美学に自分酔い。お涙頂戴で終わるのだろうと思っていたせいもあって、酔う事なく現実と正面から向き合い(ゴジラとの対決)なおかつ決着をつけて受け入れ次へ進む展開は日本の戦後エンタメではほぼ記憶になく、非常に驚かされた。
このマイナーチェンジは作り手が「戦争を知らない」せいもあるように思え、
しかしながらそれが引け目となることもなく、知らないがゆえ前向きに作られているようで、むしろ不思議な希望を感じている。
時代は変わってゆくのだなぁ、と。
もちろんVFXは見ごたえあり。
「男子のロマン」がふんだんに詰め込まれている気もするし、「シンゴジ」山崎版を思わせるようでニヤリも止まらない。
ただ最近、VFXの質がかなり上がってきているので、実写パートとのちぐはぐが気になった。なにしろゴジの破壊力、凄まじ過ぎなので実写シーンにもそれなりの風圧、砂塵、音圧等々、余波の生々しさが欲しかった。どうにもアッチとコッチで空間が断絶しているようで、臨場感に物足りなさを感じた。
主観性が強調されたゴジラ作品
〝類は友を呼ぶ〟とも言う。
「亡霊に取り憑かれること」は即ち「その者の体内時計が止まっている」ことに近しいと、ホラー研究者の文で読んだ記憶がある。
その意味において、「ゴジラ-1.0」の神木隆之介演じる主人公敷島の体内時計は、戦中のまま止まっている。
特攻作戦から生き残った敷島は、まるで亡霊のように幾度も、姿形を肥大させてゆく〝ゴジラ〟を目撃することとなる。
今作においての特徴は、怪獣映画としてゴジラを描いたことよりも、争いにおける科学競争の影で生まれてしまった怪獣(ゴジラ)というものを、とりわけ主人公個人における戦争の象徴として表現した点である。
よって従来の怪獣映画とは変わり、主人公の個人視点から描かれた、主観性の強調された映画であった。
その意味では解説台詞は多かったかもしれないが、作品意図として、主人公にとってのゴジラを描く分には必要だったことを思う。
特に画作りにおいても〝従来よりもゴジラが近く感じた〟との評を聞くと、そうした主観的視点の表現上においても成功していることを感じる。
脚本上の、モノローグのような、あえての〝分かりやすさ〟も、決して、登場人物たちの演出を損ねる方向には働いていないと感じた。
ラストのオチは好みを分けるかもしれないものの、映画で行いたいことの狙いが観た側としてとてもまとまっていた印象をもった。
怪獣と自分、といったレベルで、その人の象徴性として描くことのひとつの成功例なのではないかと思う。
〝類は友を呼ぶ〟ように続編もまた見てみたい。
その時「-2.0」になるのか、それとも他の「-1.0」になるのか、楽しみだ。
…と、思いつつ、体内時計を進めて生きるべきではあるのだ。
最高でした
70周年記念作品という事でせっかくならと初めてゴジラを体験してきました!
今までの作品を未鑑賞なのでゴジラがどのような存在なのか、過去作品のオマージュなどは分かりませんでしたが、それでもひとつの映画としてとても楽しめました。
人間ドラマがあるのにゴジラという存在を食うことなく、かつ(視聴者目線では)最後まで描き切っているのが凄い。よくある怪獣が登場するシーンまでが長いなども無く、様々なゴジラが見られます。
山崎監督が仰っていた「神と獣の間くらい」という言葉通りのゴジラで、初めてゴジラを視聴した私はゴジラというより荒ぶる神を観ている感覚でした。銀座が破壊されていくのは不思議と爽快感があり、同時に人間達の抵抗も応援してしまう、不思議とストレスが無い映画だと思います。
熱線を放った後のレイアウトがとても綺麗で、怪獣というものに対し初めて何を思っているのか問いたくなりました。ゴジラへの敬礼など、とにかくゴジラへの畏怖も凄まじい映画です。
野田博士の「命を粗末にし過ぎました」あたりの話や死人0を目指す海神作戦、敷島が生きる理由、戦争に行ったことのない水島の存在など、徹頭徹尾「生きて、抗え。」とは何なのかを視聴者に伝えてくるストーリーで見やすい印象です。
過去作品も少しずつ見始めているのですが、初代あたりは反戦や核反対などを訴えてくるようなストーリーですが、シンあたりでは戦い死ぬ覚悟を決めるようなストーリーに移り変わっている印象です。そして70周年記念作品であるこの作品で「生きて、抗え。」というキャッチコピーはたしかに王道になるのかもしれません。これからのゴジラシリーズも楽しみです。
想像以上に迫力あり
ゴジラ-1.0を見た。ツッコミどころがいっぱいあるのだが、凶悪なゴジラが見れたのでまぁいいかと言う感じです。映画が始まりいきなりかと思って見てたのですが、戦後の時代に沿った内容に少々悲しくなる場面も見受けられたりで話がちゃんと作られていいるのですが前半少し眠たくなりましたが、それにも増してゴジラが暴れ回る場面が結構リアルで、銀座を破壊する場面などは日本映画も捨てたもんじゃないなと感心してしまいました。変な兵器を登場させることなく、その時代でできるであろう方策を持って対抗しておく展開と、あの音楽にワクワクしながら見てる自分がいました。最後はえっ!と思ったのですが、時代背景考えるとできることをやったまでとも考えられます。先にも書きましたが、ツッコミどころが多く満足とは言いませんが、私的にはいいのではと言う感じです。(上から目線ですいません)
ところで、この映画やはり続くのでしょうか、最後の襟足のところの痣?と再生?の部分でこの映画つづくのかと思いそれと同時に、次はいろんな怪獣が出てきてしまうのか、それともバラバラになっ体が、それぞれ再生しやつが複数登場するのかなどと酒を呑みながら考えてしまいました。
PS 後は昔の日劇が出てきたところで、これじゃあ日比谷映画はダメだななどとバカみたいなことを考えてしまいました。年代がわかる
ファンタジーとドラマのバランスが最高のゴジラ
『シン・ゴジラ』は賛否両論でした。
誰が主人公なのか、ドラマよりは現代日本のドキュメンタリーのような作品でした。
今回は監督が山崎貴ということで『ドラゴンクエスト』『STAND BY ME ドラえもん』の失敗で否定的な意見がかなり多かったが、評価が一気に変わった作品でした。
個人的には蓋を開けて見たら『ゴジラ』というコンテンツで真っ直ぐに人間を書いてきた印象です。
主人公たちがみんな汚いのも良かったです。邦画でありがちな主人公だけ綺麗じゃなく、みんな戦争の疲労と汚さがあるリアリティが良かったです。
監督の『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』『アルキメデスの大戦』などの作品の集大成的な作品でした。
またちゃんと模範的なストーリーの手順も守っていて早い段階での小型ゴジラの登場(ゴジラタイトルの回収)や主人公の葛藤やそれを乗り越える描写もあり、一般作ではストレートな作品ですが『ゴジラ』というシリーズで火の玉ストレートでやったことに意義があると思います。(仮にコレがガンダムならコケてました)
個人的に好きなのは最初の小型ゴジラに九九式短小銃で発砲するシーン。あまり旧軍の小火器で怪物と戦うというのが見られないので印象に残りました。
また小型船で追われるシーンは『ジョーズ』のオマージュでしょうが、ゴジラの顔を至近距離で長く見せるというあまりないスタイルで好感が持てました。
良いことばかり書きましたが、シナリオには少し矛盾を感じたところもあります。
本編にアメリカがソ連とミリタリーバランスが崩れるから日本がどうなろうと手を貸さないという描写がありました。
しかし、アメリカが自軍の艦船を破壊され死人が出たらどんな手を使ってもゴジラを殺害するでしょうし、また誘導が出来るのであればゴジラをソ連に誘導するなど利用したことでしょう。
そして日本政府が全く動けないというのも疑問でした。これに関しては必然性が『シン・ゴジラ』の方にあったと思います。(内閣総辞職ビームで亡くなっている為)
また情報統制と言いながらゴジラの情報がラジオで流れるのも矛盾してたように感じます。
なんだかんだ書きました今年一番面白かった作品でした。
怪獣映画は映画館で大迫力で見るべきです。
正規料金払っても楽しかったと言える映画でした。
脚本マジで酷すぎ
まず初っ端から爆弾積んだままの戦闘機が基地に着陸するシーン、この時点で「ああ、特攻せずに戻ってきたやつが主人公か、これ負い目を感じる主人公がゴジラとの戦いを通じて自信を肯定する話か」と最初の数分でも推測
ほんで最後まで観たけど、敷島のドラマいるか?浜辺美波みたいな美人の嫁さんが転がり込んでくる時点で大変そうだなというより、えコイツ羨ましい、という・・・全然主人公が大変そうじゃない!
そんで娘のことをお父さんと呼ばせないてなんやねん、戦時中で十字架背負ってるやつなんかいくらでもいるやろ、自分の罪悪感ばかり気にして浜辺や娘の気持ちなんぞ全く考えない主人公。
そんで実績もなんない主人公がいきなり試作機の戦闘機乗りて、パイロットもっとおるやろ!?
そんで何やかんやでゴジラぶっ倒して、怪獣一匹倒したら戦争の十字架スパッと降ろせるの何なん!?
何と言うかドラえもんスタンドバイミーとかドラクエの主人公の独善的な感じ、めちゃくちゃ同じ監督なのわかる。
めちゃくちゃ酷いぞ、世間では高評価なんマジでわからん。自分の感覚が違うんかもしれんな。
昭和から始まる令和ゴジラ
レビュー評価平均点の高さに、ほだされて鑑賞。
意外や意外、面白かったではないか!
ディザスター系ゴジラの新作。「シン」で描かれたどうしようもないような絶望感を、まして戦後という、現役世代にはアンリアルな舞台でさあどう描く??と期待不安入り混じりつつ。
前作では日本の縦社会の風刺がキツめで、セリフ応酬が鑑賞中に食傷気味になっていたものだが、今作では実にストレートな作風で飽きさせない。精細なCG表現も現実感に追いついていた印象があった。魅力的なキャストが織りなす登場人物の背景など、物語としても普通に面白いものだった。
少しだけ気になったのは各ネーミングが漫画的だったことか。主人公=敷島(特攻隊の敷島部隊からか)や、わだつみ作戦(学徒兵の遺書から)など、雰囲気重視は理解できるが少々稚拙に感じた。
要所々々のモチーフが有名作品から抜かれているように見えたのも気になった。敷島氏はマーヴェリックのようでもあり、ゴジラに襲われた電車のちぎれ方はインポッシブルな雰囲気でもあり(アレ?いずれもトム?)。
それから主人公の敷島氏の性格が若干破綻していたのが気になった。内面的な弱さや外面的な強さ?が、後半に向けてテレコというか、ごちゃごちゃになっていた気がする。作戦発表会での態度とか、アレそんな人でしたっけ?とか。そうかと思えば床におでこ打ち付けるような懇願ぶりを見せたり・・・。シーン毎ベースで演じたのかな。引いた見方だが、弱いなら弱い、強いなら強いキャラで通した方が、最終戦での獅子奮迅ぶりに感情がより高まったのではないかとも思うが、いかがか。
関係ないが娘役の子はどうしてそんなに上手に泣けるの??っていうのは、子役としてのスゴみを感じた・・・!
***
さて、ゴジラである。
今作のゴジラもなかなかに凶暴。時代背景もあってか全くもって手がつけられない。ディティール表現も凶暴そのもので、生物というより「ゴジラ」だ。
一体なんのために現れたのか、よく分からない描き方で喰うでもなく人を殺し、踏みつけていく。巨大だが身のこなしは軽く、このあたりが初代ゴジラの着ぐるみを意識した点かもしれない。
火炎放射(昨今ゴジラのそれは、もうそんなレベルではないか)は、ひと吹きが原子爆弾そのもの。尾びれ背びれが突き出すカウントダウンのような発射準備も、原爆投下をモチーフにしているのだろう。冷静に考えれば意外とセンシティブな表現だが。
ゴジラ撃滅作戦での例のマーチは健在。作戦の荒唐無稽さも健在ながら、前作の列車爆弾よりは現実感?のある内容だったような。精巧なCGで描かれた重巡高雄、駆逐艦雪風、局地戦闘機震電などミリタリーファンには眼福、たまらないものが有るだろう。
ラストは読めるし、色々と粗も目立ち書いてしまった。しかしエンタメ作品としては非常に面白い。いや、かなり楽しい。エンドロールの地響きも映画館に迫ってくるような怖さがあって最後の最後まで楽しめた。
ゴジラという恐怖
ゴジラ先ほど観てきました。
結論から言って、ゴジラがとっても怖かった!セット、美術は味があって好き!それ以外普通!(人間ドラマはあまり乗れなかった)という感想です。メインは唐揚げの一汁三菜定食といった印象です。
とにかくゴジラが怖いし、迫力がすごい。
ゴジラの恐怖感と超生物感がかなり際立っており、ゴジラ自体の魅力は、過去のゴジラ作品(といってもシンゴジラとゴジラvsコングしか観たいことないです。。すみません。)の中で一番では?と思いました。特に光線の演出は痺れるくらいカッコよくて、とてもワクワクさせられました。
ただ人間ドラマが薄く、登場人物に魅力があまり無いため、ストーリー自体には乗れませんでした。電報の演出と震電の操作方法の説明しているシーンで、だいだい結末が分かってしまうことや船と船どうやって連結させたのとか、整備士はただ因縁を絡ませたかっただけで、ゴジラ討伐のピースとしては弱くないなど言いたいこと、ツッコミどころはたくさんありますが、それを横に置いて楽しめました。
これを機会にゴジラ映画を掘っていこうかなと思います。山崎貴さんありがとう。
テーマがぼやけた
ゴジラは、もともとは核がテーマなんだよね。初代ゴジラがそうなの。
それで《シン・ゴジラ》も核をテーマに据えてたね。
核にしない場合は、災害のメタファーだったり、神っぽかったり。
今作は、ゴジラのそういう部分がないの。そこは残念だったな。
色んな人の生き死にが描かれるから、心が大きく動くね。
観てて面白い。
でも細かなところは粗いの。
佐々木蔵之介が「あの子の気持ちは分かってたろ」とキレて神木隆之介の胸ぐらをつかむシーンがあるんだけど、いきなりな展開すぎるんだよね。そこは、ほぼ描いてなかったろっていう。
そこから、あなたの戦争が終わったの終わってないの言う話になるんだけど、もってきかたが強引だったな。
ラストに浜辺美波が生きているのは、さすがにご都合主義がすぎるとも思ったけど、いまどきの作品は、そうそう主要登場人物が死んだら許されないね。
有楽町のあそこ
私、記憶に残る一番最初の映画館での映画鑑賞が、有楽町マリオンで観た84年の『ゴジラ』なんです。
だからね、有楽町のあのシーンだけで大満足なんです。
欲を言えば、スピード感が有り過ぎたかも。
ゴジラのドッシリとした怖さが薄らいでしまう気がするから。
でも、確かに迫力と手に負えない強さは感じたから、それで良いのかもしれないけど。
ストーリーは、ゴジラっぽくて良かったです。
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