ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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大人の鑑賞に耐えうるゴジラ映画だが・・
まず、基本的には、シンゴジラの後という重圧の中、山崎監督が脚本からVFXまでまとめ上げてベストを尽くしたことを評価したい。(気持ち的には採点は3.5と言うよりも3.8か3.9くらい)。音楽の重厚感も素晴らしかった。
山崎映画を普段あまり見ていないが、昭和の街並みや、戦艦に戦闘機と、今までの監督経験を活かした彼の集大成的な作品だという事はよくわかった。内容に関しても、山崎監督が永遠のゼロの監督であるという事が良い意味で最後の「泣き」展開の驚きをもたらしていると思った。後から振り返ると色んなドラマ場面はそれに向けた前フリだったんだなーと、見終わったあとに気づかされた。(ただ、そこってあくまで主人公の人生の葛藤であって、ゴジラ映画としての本筋(なぜ、ゴジラという存在は生まれたのか、いかにゴジラを倒すか等)とあんまり関係なくて、別の話になっちゃってる気もするんだけど笑)
自分は正直ハリウッド的な個人の物語を通してのストーリーテリングよりも、シンゴジラの昔の戦争映画のような群像劇の方が好みではあるけど、庵野監督が「俺の考えるゴジラ像」を妥協せずに作り上げたように、山崎監督も彼なりのゴジラ像をしっかりと見せてくれたんじゃないかなと思う。これからは各監督が毎回リセットして自分達の思うゴジラ像を作り上げればいいんじゃないかなと思った。
不満点としては、私は一作目のゴジラはフランケンシュタインの怪物のように、恐ろしさと共に、どこか生物として不完全な、生まれてきてしまった事に悲しみがある生物、呪われている生物みたいな部分があると思っていて、そのデザイン自体に反戦のメッセージ性も含まれていると思っているんだけど、山崎ゴジラにはその部分は感じられなかった。シンゴジラは完全生物の部分と、呪われた異形の生物の両面があったと思うが、山崎版はその完全生物の部分だけシンゴジラから引き継いでしまっているように思った。
また、本人はオマージュのつもりなんだろうけど、ジュラシックパーク、ジョーズ、ダンケルクを思い起こさせるシーンは、オマージュと言うよりも、さよならジュピターや竹取物語、REX等、昭和の日本映画で良くあった、流行りのハリウッド大作映画のチープ版みたいなのをやる伝統に重なって、気恥ずかしくなった。今作は全米でも大規模公開されるし、せっかく素晴らしい誇れるレベルのVFXになっているんだから、そういう「やった、ジュラパのT-REXみたいなシーンとれた!」みたいな内輪ノリは止めてほしいなと思った。
もう一点、多くの人が恐らく指摘してるだろうと思うが、銀座襲撃の後、どうやってゴジラが海に大人しく帰ったのか全く描かれていないし、語られていない・・。結構大きなプロットのミスだと思う。対談で庵野監督に「つっこみどころも多い」と言われていたのはおそらくそこらへんのことも含まれているだろう。
ゴジラの名を借りた人間模様映画
迫力はゴジラだ。
だが、神木隆之介演じる霧島が主役で、ゴジラが脇役に感じるのは私だけか⋯。
神木隆之介と浜辺美波と子役の、血の繋がらない赤の他人が、戦後の日本で絆を紡ぐ内容に思えて仕方がない。
ゴジラを打倒する戦後の日本、だがゴジラが出現したのは何故?
その辺出てないし、中身が薄い所ちらほらあるから、先読みできちゃう場面があって、映画の中に引き込まれないのよね。
とにかく、ゴジラの圧倒的な強さと破壊力が、身を潜め人間の成長というか、絆というか、そっちがメインで作られてる感じがする。
あっコレ「怪獣映画」じゃない…「戦争映画」だ…
、、、でも、すごく良い出来だと思った。
そもそも、ゴジラに「良い映画」を期待してない自分のような不届き者でも十分に満足出来た。
ゴジラ映画は素材の味を愉しむものであって、繋ぎの細かい所とかはケッコードウデモイーと思ってたから…
でも、この作品は、映像も脚本も丁寧に作り込まれており終始感心しながら鑑賞した。
特にドラマパートは「朝ドラかよ」って思うくらい(?)よく出来てる。
あと、震〇を出してくる「あざとさ」には思わずニヤリとした。
特撮怪獣欲を満たしたい人には物足りないかもしれないが、そういう人はビオランテでも観ればいいと思う(暴論)
ゴジラー1.0(ネタバレ無) ゴジラは120点 ドラマはダメダメ、むしろ不快
ゴジラ-1.0 感想でございます。
いやー! 特撮はアガるねー! ゴジラやっぱいいねー!
いいところもダメなところも、全部合わせてゴジラさいこー!
もう、書きたいこといっぱいあるもん!うおおおおおー!!!
【ぼくの考えたゴジラ-1.0】
戦後、廃墟となった東京にゴジラが現われ蹂躙、破壊の限りを尽くしただけでなく、都の中心部は放射能汚染により人の居住は不可能となる。
歴史が変わった。もはや日本に価値無しと考えた米軍は早々に撤退。しかし日本人はあきらめなかった。首都は大阪に移り、ここから日本は奇跡の復興を遂げる。復興のモニュメントとして建てられた太陽の塔に隣接して議事堂と中央官庁街が形成され、甲子園で日本初のオリンピックが開催される。高度成長を謳歌する日本。しかし再びゴジラが現われ…
予想は大外れでしたwww
【ホントのゴジラ-1.0】
終戦も間近となった1945年。特攻として出撃した敷島は機体が不調と偽り、整備員のいる大戸島に不時着、その夜ゴジラと遭遇。恐怖に怯え機銃を打てず、整備員多数が犠牲となる。日本に戻った敷島は、赤ん坊を抱える典子に家に転がり込まれ共同生活を営むことになるが、大戸島での出来事がトラウマとなり連日悪夢にうなされる。典子が銀座に働きに出るが、ゴジラ来襲の報がラジオから流れ…
まずゴジラの出てくるシーンは(冒頭を除いて)120点!差し上げたい。水面ギリギリで浮かぶゴジラが木造船を追ってくるシーンは迫力満点で、これはその場にいたらかなりビビるわ…と思わせる。かつて平成ゴジラで検討されたという「ゴジラ対戦艦大和」の夢の実現もある(大和じゃないけど)。その後の銀座上陸シーンはまさに圧巻。音もいい。ゴジラの鳴き声とズシンズシンと響く足音。新録されたゴジラのテーマが流れた時は鳥肌立ちました。火を吐くシーンはさらにものすごく(背びれのアクションはどうかと思ったが)、その威力をビジュアルで強烈に表現しており、あらゆるゴジラ映画を凌駕したと言って良い。初代ゴジラのオマージュも盛り込まれ、ファンサービスも十分。後半ではゴジラとの闘いシーンが迫力のうちに展開され、見ごたえ十分。さすが白組。面目躍如。ゴジラ・ザ・ライドを演出した監督だけのことはある。
でもねえ…
人間ドラマがダメダメなんですわ。
まず戦後のバラックで暮らす敷島と典子のシーンですが、戦後のリアリティが感じられない。服を汚したりはしているけど、あくまでドラマの中にしか見えない。顔は化粧バッチリで眉毛バシバシ描いてるし。なんかこー、NHKの朝ドラみたいなんだな。
ドラマ自体もどうにも。この映画の根底に流れるテーマの一つには、明確に「戦争で生き残った人間の立ち位置」というのがあるわけですけど、死んだ方が良いのか生きぬくべきなのか、死にたいのか生きたいのか、死んでほしいのか生きててほしいのか、全編を通してブレブレなんですね。敷島は最終的にはもちろん、どっちかになるわけですが、なぜ最終的にそれを決断したのか、それはどのタイミングで何が理由なのか、全くもってハッキリしない。他の人たちにしても、ある時は「誰も死なない作戦としたい」と語らせ、またある時は「戦争で生き残った連中が今度は役に立てると喜んでる」的なセリフがあり。ここには「生き残った=役に立てなかった」の等式が成立し、すなわち「役に立つ=死ぬ」なわけで… 一方で「生きるべき」と言いながら一方で「死んで役に立て」と言ってる矛盾は映画の中では解決されず曖昧なままに終わってしまう。
なおですね、タイトルの-1.0の由来でもある「戦後の焼け跡にゴジラが現われ、さらなる破壊を行う」というコンセプトは、ストーリーになんっっっにも関わって来ませんから!それで戦後になにか影響を与えるとか復興がどうにかなるとか歴史が変わるとか、何にも無いっす!ただ戦後にゴジラが来たってだけ。
山崎貴監督ですが、この人は多分、細かいことを気にしない人なんですね。
「永遠の0」はヒットして、この映画のテーマは「なるべく死ぬな、死ぬなら効果的に死ね、無駄死にはするな」であって、そこは明瞭なんですが、おそらくは原作のおかげ。VFXのプロであり、描きたいビジュアルありきの人。欧米に似たようなタイプの人がいる(ザ・クリエイターのギャレス・エドワーズとか)。娯楽映画を程よくまとめる監督として、これからも東宝には重宝されるんでしょうけど。
先ほどゴジラのシーンは冒頭以外は120点と書きましたが、冒頭の大戸島のゴジラ出現シーンは、いきなりゴジラの全体を遠景で撮っちゃうんです。ええ~!! そこは一部だけ大写しにするとか、暗くて全体が良く見えないとかしろよ!恐怖感出なくて台無しじゃん。
いろいろ書きましたが、ゴジラの出てくるシーンだけIMAXかDolbyCinemaで観直したいと思うぐらいで、ホントにそこは良かったです。映画館で観るべきだし、楽しめた部分も多い映画でした。いやでもあの作戦でゴジラ死ぬかどうかまるでワカランまま実施するってのはどうにも…(以下、延々と続く)
俺たちの戦後はこれからだ!
大戦末期、特攻から逃げて近くの島の基地に舞い戻った青年パイロットが居た。
その夜に突然島に恐竜の様な怪物が出た。
島の言い伝えによるとゴジラと言う怪物だそうだ。怪物は暴れ回り青年と整備長を残して全滅した。戦後その事により心に傷を持ちながら生きてきた青年。ひょんな事から青年の荒屋に居着いた女と赤ちゃん。奇妙な共同生活のさなかゴジラは東京へやってきた。
原爆実験によって巨大化凶暴化して。
青年の運命は?超兵器どころか廃墟の日本にゴジラに立ち向かう術はあるのか?
この映画のテーマはゴジラでは無く戦後。
戦争を色々な形で生き抜いたとはいえ負けた事、生き残った事、家族を失った事などの失望感は拭えず復刻しつつも心に傷を負ったまま。
その傷に塩を塗りたくるゴジラ。
国どころか米軍も駆除に協力しない。
このままやられるわけにはいかないと
民間人の活力とこれから破壊するはずだった軍艦を使い有志だけでなんとかしようとする元軍人たち。
今あるものでなんとかしようと知恵を出す企業。
ゴジラをやっつけて戦争に区切りを付けて明るい戦後に向かうんだ!と言う映画。
ゴジラを通して自分たちの戦争の清算をする、
それがこの映画のテーマだった。
今までは自衛隊他軍隊や超兵器頼みだったゴジラ映画が軍人崩れとはいえ民間人の活躍だけで退治するとは凄い話。多分過去最強最悪のゴジラなのに。そう言った意味でも今回のゴジラは見どころがある。
ゴジラの迫力、凶暴具合も迫力があって良かった。光線を発射する所も。
まあツッコミ所は相変わらず満載だし何故東京に来るのかも分からないけどお約束だからって事にしないと話が(笑)。
あと主演の青年敷島を演じた役者、ちょっと他の演者より演技が弱かったな。かなり重いものを抱えているのにちょっと演技が軽いと言うか表情も態度もそっけないと言うか心情的に滲み出てくる何かがない。非常に難しい役どころだとは思うが伝わるものが多くなかったな。
絶望感No.1
ゴジラシリーズは、第一作目のゴジラ、ハリウッドのGODZIRA、シン・ゴジラしか観てないのですが、その中でも今回の「ゴジラ−1.0」は絶望感や恐怖が一番あったように感じました。
ご都合主義なストーリー展開はありましたが、ゴジラをあそこまで怖く造形できたのはとてもよかったと思います。
なにが怖く感じたのか?よくわからなかったけど。
ゴジラとの意思の疎通というか、そもそものゴジラの意思自体が検討つかないところなのかな?
かと言ってGODZIRAみたいなケモノ感も無かったし。
音楽がまた素晴らしかったです。
そのシーンだけでもまた観たい。
怪獣の始末
ゴジラ70周年、恥ずかしいことに初ゴジラです。某球団の松井選手しか思い浮かばなかったです。
この歳になると何となく敬遠していたものに手を出したくなるもので、そういうレビューを何個か投稿しました。
初ゴジラですが俳優陣は豪華だし人間ドラマと怪獣の迫力がやはり本家という出来でした。
俳優陣の演技は良かったのにストーリーはがっかり
ゴジラははじめて観る。改めて凄いなと感じた。観て良かった。
しかし、今回のゴジラ-1.0は良い点と悪い点がはっきりしている。
良い点は題名。-1.0は作品を観てなるほどと唸らされた。また、出演俳優の神木隆之介、浜辺美波、吉岡秀隆、佐々木蔵之介の演技が素晴らしかった。特に佐々木蔵之介、吉岡秀隆の演技は◎。
悪い点はストーリー。太平洋戦争後すぐの日本が舞台だが、時代設定はどうだったか疑問。脚本全般もがっかり。
もったいないゴジラ-1.0だった。予告編で浜辺美波のセリフ「あれがゴジラ」のシーンがあったが、あれがゴジラで十分だった。
ドラマがしっかりしていて、スペクタクルシーンはハリウッドと同じ迫力‼️
ラスト、クライマックスには熱く感動しちまった❗
マニア的で無い、大人の怪獣映画⁉️
見たいけど、作るの大変だろう。
スッゴク面倒くさいだろう❗
ってな、カットがシーンが盛りだくさん‼️
スーパーメカが登場しない❗️対戦怪獣が登場しない‼️
が、ストーリー展開とアイデアで魅せてくれた❗️魅せられた‼️
製作スタッフのセンスに、完敗❗️
やられました‼️
どう上手く創り上げても文句が飛び交う様な、タイトル受け予想を越える映像を魅せてくれる山﨑監督
凄い「方」としか言いようが無いと思っています。
4DX スクリーンで鑑賞、椅子から放り出されそうに何度も成った。
こんなに、椅子に噛り付かなければ成らない作品は、初めて‼️
見れば、隣の方も必死に噛り付いてました。
(トランスフォーマーシリーズでもここまででわ無かった❗)
驚くシーン、逃げ惑うシーンのエキストラに、ノークレジットであの人、あの方と何人か居たような⁉️
もう一度て、見たい❗確かめたい‼️
過去のゴジラ映画の中でも傑作では
ストーリー、映像など、全体的に出来が良く、秀逸と言って良いでしょう。
舞台は第二次世界大戦末期から戦後直後の日本、その戦争の傷跡が色濃く残る日本にゴジラが襲来。
過去のゴジラ映画でも、ゴジラが登場し、暴れ捲るのは、どれも同様ですが、最終的にどの様に終結させるのかが難点だっと思います。
シン・ゴジラの結末やヤシオリ作戦のアイディアも中々良かったですが、今回の作品も結末を上手に纏めたなという印象です。
映像もストーリーもかなりリアルに作り込まれていて、思わず惹き込まれます。大人が見ても興醒め感はありません。
些か、吉岡秀隆の演技が大袈裟な気もしますが、それを差し引いてもエンターティメントとして充分楽しめます。
ゴジラを退治する作戦もアイディアは面白く見どころです。
お薦めの活劇です。
世界に誇る娯楽大作
ゴジラシリーズの中では最もわかりやすく、エンタメとして男女ともに堪能出来る作品。戦争が近づく昨今にはメッセージ性もあるし内容はゴジラシリーズを知らなくても十分楽しめる。もちろんゴジラフリークや怪獣映画が好きな人からするとこれではないと言われそうだが、元々映画とは大衆娯楽。万人受けしたものが勝ちなのだ。そういう意味ではシン・ゴジラよりもゴジラらしいゴジラではないだろうか。海外興行も意識した作品であり、ハリウッド作品よりも受けるのではと思ってしまう。ただ、もちろんどうしてと思うシーンはなくはない。ネタバレは避けるがみなさんもなんでやねんと思うシーンは多々あるだろうが、それはどの作品も同じ。そして何よりこれはストリーミングの時代になったとはいえこの臨場感は劇場で楽しんでもらいたい作品。私は連休中に2回も見に行ってしまった。ぜひ年末家族で楽しんでもらいたい。
良かった
昔から山崎監督のファンです。琴線が一緒というか、涙腺が似た様な所にあるというか。監督と、年齢が近いせいもあるかも知れません。 隅から隅までとても良く出来ています。なんか途中ホロリとさせられるし。映像は圧倒的でした。 是非劇場で見ることをお勧めします。ラストの典子の‥は、次作への布線?
最新のゴジラを堪能する映画(だけど)
IMAXで鑑賞。さすがの映像と音響でゴジラを堪能できた。
海で、街で、登場とともにお決まりの音楽が流れると鳥肌がたつ。
様々なカメラアングルでゴジラをうつしだし、現代の映像技術で表現されたゴジラを堪能できた。
その面では満足なのだが、それ以外はイマイチ、というか蛇足に感じてしまった。
脚本、人間ドラマ、配役(出演している俳優陣は好きなのだけれど)
など、どうしても、CGや作り物、演技がオーバーな感覚があり、話に入っていけない。
そのうち、はやくゴジラ出てこないかな〜、となる。
戦後の設定などはよかったものの、ゴジラの登場シーン以外ではVFXの相性が良くない。ALWAYSは観てないです。
ゴジラは1990年以降のものを中心に観ていますが、本作は現代っぽくもあり、チープでもある。
日本が誇るコンテンツ(文化ではなく)として、商業的に無難なものになっている。
嬉しいような、悲しいような。
2023年劇場鑑賞103本目
テーマ曲✨
今までのゴジラ映画の中ではトップレベルの面白さ。
ゴジラの表情がリアルだし、町をことごとく破壊する感じが恐怖そのもの。役者たちもベテラン揃いで演技が上手く面白さが増す。
ゴジラのテーマ曲が流れた時は鳥肌が立ってテンション上がりました😃🎶
ただ、一点ゴジラの動きがCG過ぎて違和感がありました😅
シンゴジラと同じく泥を塗った
シンゴジラがとにかく駄作だと思ったのがゴジラを単なる不気味な怪獣として描いたこと。
今回も同じ轍を踏んだ。
ゴジラは単なる怪獣ではなく、環境破壊や核戦争などを我が物顔で繰り返す人間が内心どこかで抱く自然への、または超越的なものへの畏怖や畏敬の象徴である。
ゴジラは姿こそ狂暴な怪獣のようだが、自然の驚異、因果応報、戒め、そして愛みたいなものを感じさせる深淵さをもつところがゴジラの核心的な魅力だ。
そういったところをすっとばしてゴジラを単なる怪獣でそれをぶっ倒せば良いと思ってる今の日本人は本当に薄ぺらになったなとシンゴジラや1.0をみて痛感する。
オリジナルゴジラへの回帰
やっぱりゴジラは徹底的に破壊者でなければ!変に正義の怪獣になってもらいたくなかったが、このゴジラは正に破壊者!空襲で破壊された東京にトドメを刺す様な破壊と蹂躙。物語も日本を破壊したアメリカも、国を誤った日本国政府からも見放されてしまったこの日本を大戦の生き残りの敗残兵達だけで立ち向かい、守ったという何とも感動ものであった。第1作の名シーンを彷彿とさせるシーンも、音楽も散りばめられてとても良い出来栄えであった。最後が何ともハッピーエンドで終わらせることなかったらさらに良かったと、個人的には思われる。
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