ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全1369件中、1061~1080件目を表示
テーマソングが掛かってからの後半は圧巻
まずエンドロールを見て思った事、「VFXのスタッフ少なっ!」。
海外に比べて相当低予算であるだろうに、このクオリティの映像が作れるのは凄いと思います。
本編としては、好き同士がそれを明かさず一緒に暮らすキュンキュン具合がもう少し欲しかったかな。
映画監督によって得意部門が違うから致し方無しか。
テーマソングが掛かってからの後半は圧巻でした。ワクワクしました。
エンタメ性ではシン・ゴジラを超える傑作か?
表題通りの評価です。シン・ゴジラも本作も、まさにゴジラ再始動の象徴になったのではないでしょうか。また本作は、シリーズで大ヒット作品ともなったシン・ゴジラを受けての作品となりますが、その重圧を見事に跳ね除けることに成功したと思います。
かつてのゴジラは、戦後間もない冷戦の頃は反戦反核の象徴のように扱われました。しかし今、世界が新機軸へと転換する中で、その役割を変えつつあるのでしょう。本作のゴジラは、迫りくる圧倒的な脅威に対し、力と知恵を集めて立ち向かう人々の姿をシン・ゴジラとは別の角度から描いています。
以下簡単なあらすじです。
終戦間際、大戸島飛行場に降り立つ一機の零戦があった。風防を開けタラップから降りる特攻隊員の主人公浩一は、敬礼し駆け寄る整備員に対し、機体の調子が悪いから見てくれと頼む。しかし、機体から一向に異常を見つけることが出来ずに訝しむ整備隊長は、その目を避けるように顔を背けた主人公の姿に何かを察する。
その夜、島を轟音が襲う。米軍による攻撃かと慌ててサーチライトを燈光した先に、巨大な生物が映る。
迫りくる生物に対し、整備隊長は主人公に零戦の機銃で撃退するように頼むが、怖じけた主人公はそのまま逃げ出してしまうのだった。
時は移り終戦直後の東京。特攻崩れの主人公は、訳あって出会った女性の典子と、典子が戦禍から救い出した乳飲み子とともに、三人での同棲生活を送る。半ば戦中の行為への贖罪のように甲斐甲斐しく働く主人公は、いつしか二人と仲良くなっていく。
そんな中、主人公が少しでも手当の良い仕事をと始めた民間船での海中機雷除去の作業をしているとき、政府からの要請で海中の巨大生物足止めの仕事がやってくる。米軍船すらも轟沈させたらしいその生物は、どうやら東京に向かっているようだ。注意深く穏やかな海面を見つめる主人公の目の前に現れたのは、かつての大戸島で遭遇したあの巨大生物であったーー
ストーリーも良く出来ています。もちろん、アラを探せば山程あり、例えば終戦間もなくの時に、神木隆之介さんと浜辺美波さんの丁寧にカミソリを当てられた血色のいい顔や、或いは栄養の行き届いた艷やかな髪などは、時代背景からしてそぐわないと思うこともありました。もっとも、こういった映画には、どうしても予定調和とかご都合主義等といったものを含みがちです。しかし本作は。少なくとも当方に対しては、それを納得あるいは無視させるだけの説得力を、演者達の演技と脚本で作品に持たせることに成功させたと思います。
本作の出来は、当方の本年見た映画の中でも、トップクラスかと思います。スーパーヒーロー不在の怪獣映画を描き切った本作は、間違いなくオススメの一作です。
わかった、俺が間違っていたんだ クレヨンしんちゃんや、戦隊ヒーロー...
令和ゴジラ爆誕
実在の巡洋艦タカオ・駆逐艦ユキカゼの登場もアツかったし、場面展開が多くて引き伸ばせば前後編にできそうな内容。
最新科学兵器をいっぱい使う平成ゴジラとは全く違う、忠実なレトロを描く最近の映画的トレンドも抑えられた、令和ゴジラ!!!!すごい!となった。
庵野さんのシンゴジラのようなリアル路線を、東宝の令和ゴジラでも辿って欲しいなと思った。
70周年作品として、オリジナルの設定にも踏み込んでるし、ここから現代にも展開できるし、そもそも大戸島で過去に何が起こったのかって言う方向にも展開して欲しい。
そしてやっぱり足音・鳴声は日本ゴジラが一番。
IMAXで鑑賞したが、足音というよりもう衝撃波。
今度、Dolby Cinema でも見たい。
No. 1339
間違いないゴジラ映画
戦後、戦時中を描かせたら一流の山﨑貴による戦後舞台のゴジラ映画ってだけでもう期待しかなかったけど、期待以上に面白かった。
俳優の演技にわざとらしさがあるにはあったけど、不思議と馴染んでいたし、雰囲気はしっかりまとまっていたと思う。日常、非日常を描きつつ、そのふたつに大きな乖離がなかったのがすごい良かった。日常に入り込んでしまった異常って言うか?(ボキャ貧ですね笑)
ゴジラの圧倒的な破壊力、絶望感
高雄などの激エモ兵器の登場、
神木隆之介演じる主人公の成長が見どころ。
映像もところどころお茶目なVFXが含まれてたけど、全体的にかなりハイクオリティ。画もすごいよかった。
正直、シンゴジラとは対極にあるようなゴジラ映画。ですが、本作の方が丁寧さというか納得感があって私は好きです。
文句なしの和製令和ゴジラ
万ちゃんとおすえちゃんが転生したらゴジラに襲われてしまった件
咆哮と地響き!
観たかったゴジラ映画
いやー、良く出来てる!
意外に面白かったよ
ゴジラ映画ってこういうものだと思う
シン・ゴジラより面白い。
ゴジラ育ちすぎ
最初から期待してなかった。
監督が山崎貴で、それが『シン・ゴジラ』が面白かったなんて言ってるの知って、ああ、期待しちゃいけないな、って思ったけど、「ゴジラ」は好きだから早めに観賞してきた。
特撮、というかCGはよく出来ていたと思う。
ただ、やっぱり脚本というか演出というか。
軍隊ってこんなだったかな、とか戦後の焼け跡ってこんなだったかな、とか。
自分だって経験してないし、監督はこの頃を舞台にした映画ばかり撮ってるらしいから、俺よりは知識あるだろうけど。
地名は出るけど地理がよくわかんねえんだよな。
それと人の反応・・、こういう時にこんな反応するかな、ってのが結構あった。
恐竜みたいな未知の生き物に遭遇、戦闘して、それがとてつもない大きさになってやって来て、なのに主人公、あんまり驚かないよね?
今回のゴジラにしろ前回のシン・ゴジラにしろ、人があんまりゴジラに興味示さないよね?
出てきた、それ、やっつけろ!みたいで。
1954年の『ゴジラ』には生物学者が主要な登場人物にいたけど、今回はそういう人もいないし。
前回の庵野にしろ今回の山崎にしろ動物に、あんまり興味がないんだろうね。
俺は動物好きだから、ドキュメンタリーっぽい作りで、ゴジラの生態を描いた作品が観たい、なんて思う。
普段は南洋の、どっかの孤島の浅海か入り江で休んでるんだよ。
で、たまに気まぐれで島に上陸して歩き回る。
島の人々は集まって、ただゴジラを見てる。
刺激しなければ暴れないし、被害は台風より少ない。
年一回くらい黒潮に乗って日本近海に来る。
そして上陸して暴れ、都市を破壊する。
それは何故か・・、みたいな話、やってくれないかな。
東宝じゃ無理かな・・。
仔細の不満ありますが見応え十分でもあります
邦画界の巨人である東宝の伝家の宝刀が「ゴジラ」なわけで、飽きもせず繰り返し、海外セールスまでも展開し世界のコンテンツとして大切にされてきた。前回が「シン・ゴジラ」今回が「ゴジラ-1.0」なんて変化球タイトルで、斬新を装い興味を煽り続けます。当然に本作ラストで死ぬべきなのに死にませんゴジラは、当たり前です次作も創る気まんまんなんですから(どうでもいいハナシですが、本作でゴジラが海底に沈めば「ゴジラが眠る相模湾」のキャッチで観光目玉になったのにね)。それほどに東宝と言う企業にとって大金を産む宝刀なのですから。
なによりも今回は原点回帰が基調なのか、強いゴジラでなく恐ろしいゴジラの造形及び描写が功を奏して見応えは十分です。下半身の相当なボリューム、牙同然に隆起した背ビレ?、そして重底音を遠慮なく叩き付け、ド迫力演出がなされ新作として成功と言っても過言ではないでしょう。今回ゴジラは4度登場する。開巻早々に惜しげもなく島に上陸し特攻隊員達を叩きのめす。2度目は調査船に立ちはだかり爆破されても驚異の再生能力を見せつける。そして3度目はいよいよのハイライトである銀座で大暴れ、ここであの伊福部昭作曲のゴジラのテーマ曲が盛大に鳴り響く。逃げ惑う群衆を踏みつぶしてゆくのですから恐ろしいったらありゃしない。数寄屋橋の日劇(阪急宝塚の東京進出のシンボル)が盛大にぶっ壊され、朝日新聞社屋から和光までも精緻に再現され、山手線をおもちゃにする。ゴジラ映画化の要はこのパニックシーンにこそある。こうして最後は相模湾での攻防戦となる。
パニック映画はパニックシーンに必然を与えるドラマパートが肝要です。焦らすことなく早々に恐怖を煽り、戦後の混乱の中にドラマを構築するが、バランスも意外と(失礼)良いのに驚いた。若き2人を要に、生き延びるための戦いに影を落とす戦争への決着をドラマの核に据える、山崎貴監督一応頑張りました。展開される戦後の描写に驚くほどに溶け込む主演の2人の神木隆之介と浜辺美波の昭和っぷりはサプライズでした。ニコリとも笑顔を封印した神木の役者としての成長と昭和のプロマイドから飛び出したような浜辺の佇まいは本作の成功要因でしょう。
しかし、放射能エネルギーを貯め込み、背ビレが隆起する様はロボット仕様のようで鼻白み、ブルー光線の原爆並み破壊力は説明不足、「ジュラシック・パーク」よろしく人間を咥え込んでも吐き散らすのみ、身体を破壊されてもターミネーターよろしく復元してしまう謎、そもそもゴジラの行動原理がまるで理解出来ない。何故に東京?銀座?、小型飛行機一機にそそのかされる程度のおバカ? 米軍によるビキニ環礁での実験より以前の1945年の8月に南方の島に既に登場していた?現地人達がゴジラと呼んでいるってことは、それ以前から存在する。水爆実験による突然変異の原点設定も怪しくなって、オリジナルに託されたメタファーは本作では希薄と言うより殆ど無視状態。
さらに、突然登場のゴジラに銃を向ける特攻隊員達の違和感、腰を抜かして逃げるのが精いっぱいのはずなのに。不死身の浜辺から、山手線車両から海へジャンプの不自然、漁船を集め船を牽引する絵空事、そもそも放射能の危険がセリフで伝えられているのに、登場人物はまるで関係なしの様相。幼子に「お父ちゃんじゃない」などとよく言えるよね、2人の情に一切触れず、お節介おばさんの造形は未熟もいいところ。その安藤サクラは設定に無理在り過ぎ、吉岡秀隆そして佐々木蔵之介に至っては彼らの一本調子のイメージ通りにしか演出出来ず。山田裕貴や青木崇高は勿体ないレベル。肝心のSFXはかなり頑張ってますが、ハリウッドと比してもまだまだで、海上の波の遠近感がまるでないのですよ。脚本を監督1人に任せっきりなのが致命的でしょう。娯楽大作なんですから、もっと製作陣はコミットすべきでしょう。邦画の限界がここにある。
仔細を挙げたら不満タラタラですが、トータルでは一気呵成に見せ場をつなぎ十分に楽しめ、涙もほろりですのでオススメ作品ではあります。
期待が大きすぎました
全1369件中、1061~1080件目を表示