ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全1369件中、1001~1020件目を表示
初見ゴジラに最適。主人公1人とゴジラに集中した焦点が素晴しい
シン・ゴジラとは対ではないものの全く違う場所にあるのがマイナスワン。
「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてる」とするなら、シン・ゴジラは平成初期の会議室の話、マイナスワンは戦後の現場の話と言える。
また、怪獣バトルを突き詰めたゴジラとも違う。
よって、◯◯ゴジラが好きならこれも絶対に好きだ、とは互いに言い合えない点は留意すべきかもしれない。
内容の前に一つ特筆すべきは、数々の軍備が登場するのであるが、これらを賞賛することが難しいのはジブリ映画「風立ちぬ」でも然りである。これをどうやって魅力的に見せるかの苦心が「大戦直後の負けた日本」なのだ。ここで登場する軍備はゴジラを攻撃はするが「人を守る存在」であるが故に、ゴジラには申し訳ないが心から応援できパイロットをクールだと思える、その下地の有無は非常に重要な点だった。
さて、内容である。
ゴジラマイナスワンは、主人公の敷島浩一(神木隆之介)が特攻隊を生き残り戦後にフラッシュバックする戦中の苦しみと己を取り巻く好悪の人々、復興しようとする世の中と向き合う中で、ゴジラという脅威とも同時に強制的に向き合わされる物語である。
このゴジラが、人間ドラマの中では浮くのではないか? ゴジラはゴジラ、人間は人間と隔てた構成になるのではないか? がこの作品構造のポイントと言える。
では、いかにゴジラと人間ドラマの調和を保ち、ゴジラの出番も濃厚かつ充分にするか。
その問題を「戦争体験のある主人公がゴジラに向き合う」という構成で解決したのが最大に秀逸かつ魅力的だと個人的に思う。
ゴジラと戦う主人公には、葛藤や弱さ強さという物語に則した心情と違和感のない戦闘能力があり、主人公の精神面としてもゴジラの戦闘シーンとしても映えるパッションと迫力が画面にあるのである。
そして、その主人公とゴジラというストーリー軸を支えるのが、安定した実力と経験値を積みに積んだ貫禄ある俳優陣である。浜辺美波は話の要となるし、佐々木蔵之介や吉岡秀隆が主人公を固めるグループを形成しており物語の枠組みを作り上げているのである。
つまり、
ゴジラと人間ドラマ、それが違和感なく主人公もゴジラもどちらを鑑賞しに行っても満足ができる、そしてCGのクオリティが「浮いてしまって悪い意味の非日常」にならない、
そんなゴジラがあれば、ゴジラ初見にピッタリなのだ。
それを実現させたのが、ゴジラマイナスワンである。
そして、
ストーリー自体は戦後ということで反戦のメッセージでもあるが、
主人公の乗り越えるべき1つがゴジラなのであり、
彼とゴジラの決着にいたるまでの成長と一口に表すのもまた違う「あらゆる結実」に惹き込まれるーーそこには不滅にも思えるゴジラが不可欠である、この物語が素晴らしいのである。
最後に、
劇伴の秀逸さも述べたい。
ゴジラといえば、という複数の劇伴は必須であるものの昭和に作られた上に有名になりすぎていて、どこかシュールになりやすい。そこをシン・ゴジラも逆手に取っていた。
しかし、今回は恐怖感や静と動の絶妙な展開に落とし込んだ演出により、曲自体のアレンジは少ないのに興を削がない場面に適した劇伴に昇華していたのも見事であった。
勿論、知っている旋律である興奮もしっかり残して。
面白かった
ハリウッドゴジラより怖い
クオリティはハリウッドゴジラの方が見応えはあると思います。
規模が全然違うので仕方ないですが。
それでも日本版ゴジラも楽しめました。
なんだかんだ、初めて日本版ゴジラ観たかも。
最初にゴジラが出てくるシーンはジュラシックパークのようなドキドキ感。
ゴジラが出るまでは、戦争、戦後の物語。
ハリウッド版ゴジラは自分的に可愛さがあるけど、
日本版ゴジラは昔ながらのゴジラでクオリティ高くして怖かった。
また海から顔だして追ってくるところとか、追いつかれたら絶望しかないシーンもハラハラしました。
そしてあの有名なゴジラテーマソングがやっぱり怖い。けどワクワクするような。懐かしい感じでした。
んで子役がすごい!
1、2歳くらい?できるものなんですかね。よくわかりませんがすごいなと思って観てました。
★4つなのは、洋画ばかり見ているからか、なんか演技がくさい気がする。
演技してますって感じがして、感情移入はできなかったです。
子役が一番違和感なかったです。
ゴジラ怖いねって映画です。
期待通りのクオリティでした
人間の出てこないシーンの映像の素晴らしさで星1つ、伊福部昭の音楽を劇場で聴けたので星もう1つ。
それ以外は期待してなかったので想定通りです。
主人公の苗字が敷島とわかり、嫌な記憶が蘇りましたが、あの作品ほどひどくはなかった。とはいえ、樋口真嗣さんも山崎貴さんも特技監督に専念いただきたい。
ご都合主義すぎる展開やタイムラインのおかしさは指摘しても治らないでしょうが、とはいえ序盤の脚本は誰か手直ししてあげるべきです。
クライマックスで松方弘樹さんが乗ったクルーザーが一隻加わっていれば、ゴジラを釣り上げるリアリティが増したんじゃないですかね?
観に行って良かったものの…さりとて
ゴジラは良かったです
演出と脚本がもっと良ければなーと思いました。
いくら映画とはいえ、いくつも冷める場面があり、楽しんで見てる気分を削ぎます。
一つ上げれば、、、
浜名美波さん、生きてたんかーい笑
でも、ゴジラもその他のVFXは流石凄い!そこは凄く楽しめました。
日本の本気のVFXスペクタクルを刮目せよ!
細部のリアリティーの粗はややあるものの、スペクタクルシーンの迫力はさすが日本のVFX第一人者、山崎貴の仕事。
ラストバトルの迫力と盛り上がりは久しぶりに席から身を乗り出して見た。
ドラマパートの展開に関しては殆ど予想通りに進んで行くのでそこまでの深みは無いものの、「特攻」と「ゴジラとの決戦」 の対比を戦闘機のある仕掛けから、人の生きる力を描けている辺りは見事だと思った。本作では殊更には語られてはないが「ゴジラ」が核兵器の実験による産物という設定を考えた時に、戦後間もなくという時代設定にゴジラを出没させた辺りの巧さも相まってこの作品のコピー「生きて、抗え」の意味が鑑賞後にグッと迫って来る。
ゴジラのテーマ曲も効果的に使われているし、久しぶりに日本の大作映画を観て興奮した。会心の一本。
…ちなみに、IMAXでの鑑賞だったが話題になっている額縁上映は個人的には気にならなかった。けど、に音響の迫力はもっと出たはずで、そこが普段のハリウッド作品を観ている時よりも圧倒的に不満に思った所。もっと胸に低音が響いて欲しかったかなぁ。。
不覚にも涙が…
劇場及びテレビの予告編を何回も見せられても本作には興味をほとんど抱きませんでした。
が、百田尚樹氏が絶賛し、予想外に著名人が評価する中、岡田斗司夫氏までもが極めて高い評価をしたので、考えを変え、とりあえず鑑賞することにしました。ベタな脚本と臭い演技には閉口しますが、悔しいことにポイントを押さえた演出であることは否めず、不覚にも涙が出てしまいました。本日、公開3日間で興行収入10億円突破という報道があり、正直それに見合う作品か、と納得できない気持ちがあります。
脚本の細部を書き換え、演技をつけ直したいと思う一方で、ベタで臭いままの出来の方が大衆受けがよいのか、100億円を突破するだろうという予感はあります。
ウルッと琴線を刺激する「ゴジラ」 堤真一と薬師丸ひろ子が出てれば、...
ウルッと琴線を刺激する「ゴジラ」
堤真一と薬師丸ひろ子が出てれば、三丁目の夕陽な「ゴジラ」
ヒーローとヒロイン、「らんまん」と同時進行で撮ってたのかなぁ???
人には好き嫌いがあるから、何が正しいか、なんていうのは人それぞれの好みに左右される・・。
という前提で敢えて言わせてもらうと・・。
以下、ちょっと毒吐きます。
あの「シン」庵野秀明氏がもてはやされる意味が全くわからん・・
個人的は、全く評価していないので・・、だから「シン・ゴジラ」にもそんか感じでかなりガッカリしていた。
JR の通勤電車を突撃させて・・何あれ???って感じ(架線切れて走れないだろ?)・だったし・あの、生気のない丸目を多用した不気味さ(大阪万博のマスコットのデザインに影響与えてるのか?)は、庵野氏らしさもあり・個人的にはキモいだけで苦手だ・・。
庵野氏の作品は、大体、ウルっとする人間らしさ、人情を感じさせない・・。
出世作品「エヴァンゲリオン」を仕事上、深く鑑賞したが・・幸せな気持ちにはなれなかったし、人の感情を揺さぶるような優しさ、暖かさを見出すことはでできなかった・・。仕掛けや設定、言葉の斬新さはあるので(あの明朝体の使い方は、市川崑監督のオマージュか?パクリか?)、マニアックな人には受けるのだろうけど・・それは ただ「シン」目新しいなだけで心を打つようなものじゃなかった・・
今、メディアでもてはやされている、粉飾決算失敗ロケット20億エモンや、賠償金踏み倒し論破ールーム、オデンめがねなどなど・・皆共通してるのが、感情を揺さぶる、心の琴線を刺激するような、暖かい言葉、表現に欠けている点。人として何か足りないのでは?といつも思う。僕には、庵野氏はそっち側の人のように感じられるのです・・
ですから・・三丁目の夕陽をはじめとして「人情」をテーマにして映画を作ってきた山崎貴監督が、どう「ゴジラ」を料理するか楽しみでもありました・・。
で、期待通りの山崎貴監督作品でしたね・・。よかったと思います。
悲劇の駆逐艦「雪風」が登場したり、「震電」が活躍したり・・なんでしょう・・「シン、ゴジラ」と全く逆をいくゴジラでした。
「シン」が感情より、社会システムだったり、論理的でクールな、冷たい物、者を描いたのとは、180度違うアプローチで創られた ウルっとくる「ゴジラ」でした。
「ゴジラ」は、あくまで脇役で・・太平洋戦争で傷ついた、人々の再生の物語だったと思います。
「ゴジラ」が、有楽町の旧日劇を破壊するのですが・・実際は後々「朝日新聞社」が壊しちゃったのですよね・・現実世界では「ゴジラ」まだ暴れていて・・なんとかしましょうよ・・今目の前にいる「ゴジラ」を退治しましょうよ・・というメッセージが込められているのかもなんて思ったりして・・深読みしすぎか😬
そろそろ、「ゴジラ」を便利なコンテンツとして使い倒すのも止めてもよいのじゃないのだろうか?
ゴジラも、休ませてあげれば。
※「シン・ゴジラ」が、次作を予想させるような終わり方をしていたのに、今回の節目の記念作を、全く新しいコンセプトで制作したのにも、なにか、訳があるのでしょうかね?
失くしたくないもの
冒頭数分で世界観に引き込まれました
なんならゴジラが出てこなくてもこの世界観のままでいい映画になりそうな雰囲気。
やっぱりこの監督はこの時代を作るのが上手いですね
登場人物それぞれの戦争への関わり方があり、それによってキャラの色が強く出ています。
役者の演技が良いんです
特に佐々木蔵之介さんと安藤サクラさんの演技によってこの映画の軸がぶれないものになったように感じました。流石の一言です。
そして神木隆之介さんが絶望の中で失くしたくないものをその手にする恐怖を演じていてぐっときます。
ゴジラの倒し方という永遠の課題は今後も残り続けるでしょう。しかし少なくとも今作品はエンターテイメントとして満足いくものでした。
映像としても何が起きているのかが見やすくわかりやすいのも好印象ですね
願わくば予想を超えたナニかがあれば最高でした。
おすすめですよ
山崎ワールド
初代白黒ゴジラ100点
シン・ゴジラ99点(初代に敬意を払って-1点)
今回のは60点
ちなみにこの3本以外は採点対象外
良くできているからこそアラを感じる。
簡単に言えば戦国時代の戦いにサラブレッドが出ている気持ち悪さを感じる。
終戦から4ヵ月経ったら戦争時の瓦礫がそのままにはなってるのは不自然。
ガイガーカウンターを持った係官がビニールの上着を着ている。
赤ちゃんに食べさせるときのスプーンは金属製でもなく(金属は軍に拠出させられた)もちろんプラスチックでもなく当日のは陶製だったと思うけど映画の中では陶製だったのかな?
細かいところが気になって仕方がなかった。
山崎作品はよくできているからこそ細かいところが気になって仕方がない。
軍艦がすれ違うときな無理に擦らなくても良いのでは?とも思ったけどあれはオマケか。
そもそもそんな事しなくたって最初から震電で突撃すれば良いだけでは?などというのも全体から見ればストーリー展開に必要なのかな。
レバーひとつで脱出できるか?というのは野暮です。あれはお約束です。
でも話は良くできていて「永遠の0」のアンサーにもなっていたように思った。
残念なのはフリゲートマーチの出番がなかったことです。
まるでアトラクション!
監督が山崎貴ということもあり、監督の過去作の影響を強く感じた。キャストも王道で揃えてあるため、普段ゴジラを見ない人たちにも受け入れやすい作品になっていると感じた。
観終わった感想としては、映画を観たというよりは遊園地のアトラクションを体験した感覚に近かった。CGを多用し、まるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えるほどの臨場感が演出してある。これはまさに山崎貴が得意とする表現方法だと感じた。
怪獣映画はこうあるべきだよねというツボをしっかり押さえてあり、観終わった後の満足感がしっかりあった。特にゴジラはもともと海の生物と言うこともあり、海上での戦闘シーンが多かった点がこれまでの作品との差別化ができてて良かった。
この作品を観て感じた事は、今後ゴジラの新作を作る場合は、特撮ではなくCGで作らなくてはいけないと感じた。特撮は特撮の良さはもちろんあるが、CGを使った迫力ある演出には負けるとこの作品で強く感じた。
個人的にはキャストをもう少し工夫してほしいと感じた。あまりにも王道なキャスト過ぎたため若干つまらないと感じた。
神木隆之介の演技は悪くはないが、良くもないといった印象で、正直演技からは人物の深みをあまり感じることができなかった。山崎貴作品の難点としては、CGの演出クオリティーは高いが、俳優の演技力を引き出すような品質はできていないと感じた。
迫力だけを見れば星5レベルの作品ではあるが、登場人物への感情移入があまりできなかった点や作品の内容にいまいち腑に落ちないご都合主義ともいえる点があったところもあり、星3.5の作品だと感じた。
庵野秀明監督のシン・ゴジラと比較した場合、個人的にはややシン・ゴジラの方が上の作品だと感じた。シン・ゴジラのゴジラと比較して、今回のゴジラはとにかく動き暴れる叫ぶ迫力重視のゴジラ。シン・ゴジラはあまり派手には動かないが、存在が神のような恐ろしさがあり、それが非常にリアルだった。
そしてシン・ゴジラの俳優たちの演技が非常にリアルで観客向けを狙いすぎてない。演技も良かった。今回の作品は、シン・ゴジラには少しだけ劣るものの、今後のゴジラ作品に大いに影響し、期待ができる作品であると感じた。
海外の人が見ても十分に楽しめる作品になっており、言葉がわからなくても十分に伝わる作品だと感じた。
大和武蔵ならワンチャンあった⁉
戦後、焦土化した日本にて復興に向けて頑張る人々の元にあろうことかゴジラが…。ある理由から戦争を生き残り、心に闇を抱える青年が、国と大切な人々を守るために再び立ち上がる物語。
お馴染み、日本が誇る人気アイコンですね。ワタクシも特に平成ゴジラが好きだった世代です。
物語としては、ゴジラそのものよりも人間ドラマがメインといった感じでしょうか。vsビオランテが一番好きなワタクシとしては寧ろ好みの展開。
そして、絶望感という意味では過去最高レベルかも。戦争敗戦直後という時代背景に加え、長年のファンからすると、平成の新兵器にもビクともしなかった怪獣に、この時代の兵器ではどうにもできないだろう…という八方塞がり感も。まぁ他作品とはパラレルワールドだろうから一概に言えないが。どっちにしても20㎜じゃ効きませんよ~
でも高雄の20cmでアレなら、46だったなら或いは…⁉もう無いけど。
さらに、迫力面でも圧倒的ですね。ゴジラの大口がドアップになる度にヒュンってなります。
でもでも、見所はやはり人間ドラマですかね。戦争で粗末にされすぎた命とゴジラに立ち向かう人々の対比が胸に染みる…この時代設定にしたのは大正解ですね。まだ終わっていない…う~ん(涙)
それだけでなく、現地調達の武器や何だかんだで守ってくれない雰囲気の米国。ソ連の顔色も…色々とリアルな感じも、ゴジラ単独登場作品の醍醐味ですよね。
もっと言えば、ここ最近しつこすぎて逆に萎えてしまっていた原作オマージュ的表現も、ワタクシが知る限りは無かったような。これが良かった。電車にムッシュさんが出てきそうだな~と思ったが(笑)。難癖付ければ「やったか」はシンゴジオマージュw??
とにもかくにも、新しくも期待通りのゴジラ作品といった感じで非常に楽しめたし感動した。ちょっと蛇足もなかったこともなかったかもだけど、超良作だった。
でも何て言うんでしょう…人類に絶対に負けて欲しくないと思いつつ、個人的にはアイドルみたいな面もあるので、ゴジラがやられる所を観るのもちょっと辛いんですよねw
かと言って、ゴジラ勝利じゃあそれこそダメだし。
このジレンマがある限り、どんなに内容が良くてもゴジラ作品で☆5は叩き出せないのかなぁ…(涙)
これは 永遠のゼロ?
戦争が非日常の幸せ
全1369件中、1001~1020件目を表示