ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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ゴジラ・ザ・ライド
ストーリーの部分を軽いと批判されてますが私は恐怖から逃げてしまう臆病な主人公の物語として楽しめましたし最後は涙が止まりませんでした。不満があるとしたら佐々木蔵之介の余計なお世話でキレてくるのがいらなかったですね。
さて肝心のゴジラですが西武遊園地のゴジラ・ザ・ライドを作った監督なので巨大感や怖さは文句なしです。
最初の大戸島での登場シーンは割とあっさり出てくるので拍子抜けしますが後に巨大化する前とわかって納得。ゴジラを見る人間側は船や電車から見てる場面も多くより不安感を駆り立てます。敗戦後の絶望感ただよう日本が泣きっ面に蜂のように現れたゴジラにどう立ち向かって行くのか?最後は観ている私達まで一体化してゴジラに立ち向かっていくゴジラ・ザ・ライドのような興奮があります。
-1.0
初代ゴジラより数年前の戦中から戦後間も無くの時期。
まだ自衛隊も無く、本編で語られている通りソ連を刺激しないため米軍の出撃もない中、民間のみでの迎撃作戦(もちろん表立っての協力は出来ないので自沈予定の艦を回すなど裏からの協力は有り)
そのアイデア勝負がとても良く、吉岡秀隆演じる野田がいい感じ。ジョーズのリチャードドレイファスを思い浮かべた。
初代よりも前の舞台から-1.0と言うタイトルの意味もあるのかな?
大戸島から銀座上陸まで容赦なく人が死んでいく中、最後の作戦は「生き残る」を最大目標とし死者0を成し遂げたところも今までのゴジラと違って良かった。
典子さん不死身だなぁ。
星が3.5なのは個人的にはシン・ゴジラの方が好みだったため。普通ならもっと評価が上でもいいと思う。
面白い
タイトルなし
人間ドラマ嫌いの自分が趣旨替えするほど素晴らしかった!
こんなに面白いと感じた映画は本当に久しぶりだった。
素晴らしかった点はいくつもあるが、まずゴジラがとにかく恐ろしく描かれている。日本人にとって絶望の象徴である敗戦と核の具現化した姿がゴジラなのだと、キノコ雲の前に佇むゴジラをみて感じた。
主人公の元特攻隊員とゴジラを主軸にして展開される人間ドラマは、主人公に無理なく感情移入できるおかげでリアリティをもって感じられた。
映像もリアルで素晴らしかった。ハリウッド映画にひけをとらないばかりか、恐ろしさを感じさせるという点ではハリウッドを超えたとすら思えた。ゴジラとの海戦のシーンはまるで実写のようで映画ジョーズのような恐ろしさを覚えた。
これほどスゴイ映画を日本でも制作できるようになったのは本当に驚きだった。この映画は日本映画のこれからに期待を持たせてくれた。観て良かった。
邦画VFXもここまで来たか
洋楽、洋画中心でしたが今回ゴジラ-1.0は面白そうだったので観させていただきました(無論邦画でも傑作があるのは認めます)
ストーリーは若干のベタ感はあるものの娯楽とメッセージ性を非常に高いバランスで作ってるなぁと感心。
そしてなによりゴジラ自体のクオリティが高く、暴れ方も大迫力で邦画でもここまで作れる時代になったのか!と
またゴジラをやっつける趣向もかなり練られていて構想は数年単位でかかっただろうなと感服しました。
ゴジラはハリウッド版のクオリティ高く、シンゴジラはあれだったんで期待値半分でしたが見事に裏切られました。
ハリウッド版への返答としてゴジラを生み出した国の威信を積み上げた傑作だと思います。
ここまでのクオリティならもっと細部まで作り込んでいたら満点でしたが、ゴジラ関連映像は驚嘆すべきクオリティです。
これはぜひ映画館で観ていただきたいですね。
ゴジラ初見の人の感想
特撮や怪獣に全く興味がない人間なので、昔ながらのゴジラも最近のゴジラも見てないのですが、なんでかこの作品には興味が沸き見てみました。終戦直後の復興期の日本にゴジラという設定に引かれたのかも。あとは大好きな安藤サクラさんが出ているというのも大きい。
そういうわけでゴジラ初見なので他のゴジラ作品とは比べられないのですか、とりあえず終始ゴジラ怖…となりました。迫力が凄くて…最近のCGってすごいですね。
何度全力攻撃してもまるで不死鳥のように何度も立ち上がるゴジラ、絶望感に震えました。
それにしてもゴジラってなんで襲ってくるんですか?もずっと思いながら見てました。だって人間を食料として食べるわけでもないんですよね?破壊神ってやつですか?食欲のためじゃないなら、いつ引き下がってくれるかも分からないし、食わないんかい!って絶望感がさらに増しました。いつ来るか分からない、終わりが見えない、まさに自然災害ですね。
あと、安藤サクラさんはやはりすばらしいです。ちょっとした仕草や表情の胸に刺さるようなリアリティ、他の人にはできない演技。怪物の「やめてやめて…」のシーンが忘れられないくらい凄いと思ったのですが、今回の電報のシーンも刺さりました。
正直、CGの迫力はすごいけど、ストーリーとしてはそれほど刺さらなかったのですが(なんというかベタすぎて)、安藤サクラさんの演技を見られただけで行った甲斐があったってものです。本当にすごい俳優さんだ。
最高でした
人間ドラマが秀逸なゴジラ
ゴジラって
ゴジラかっこよ
昭和のゴジラだが、ヒトは令和
過去を描いて新しいゴジラが完成した
VFXによって超リアルな動きと豊かな表情?を手に入れたゴジラと、ゴジラに蹂躙される終戦直後の日本(これもまたよく出来てます)。
さらに前作のシンゴジラでは少なかった人々の生活や気持ち、行動が細かく描かれ、不覚にも随所でなみだを流してしまいました。ファーストを除いてゴジラシリーズの最高傑作と言い切れると思います。
本作品の山崎監督は「三丁目の夕日」ではVFXによる昭和日本の造形と細やかな登場人物のふれあい、「アルキメデスの大戦」や「永遠の〇」で戦争の表現、そして西武園ゆうえんちでのゴジラ・ザ・ライドを手掛けていたのですが、それらが全て本作品の準備では無かったのかと思わせるほどの出来栄えでした。
普通のゴジラシリーズでは基本的に映画の、舞台はリアルタイムです。70年間それぞれの現在が描かれます。
しかし本作品はファーストゴジラのさらに過去を描くことで様々な新しい試みが出来たと思います。
ネタバレになるのであまり細くは書けませんが、主人公である神木隆之介と浜辺美波が心を通わせて行くプロセスについて、どちらかと言うとあざとい山崎監督の演出なのですが、なにせ反対側がゴジラですから素直に同じ人間として共感出来ました。
反面シンゴジラではこれでもかと出てきた政府やGHQ(アメリカ)の対応についていくら何でも民間に任せて放ったらかしは無いよな、もう少し対応するでしょとは思いました。
ただGHQについて1946年頃に限って言えばまだ共産主義の脅威と軍国主義の復活へのリスクが拮抗していた時代ですのでGHQの皆さんはとっくにフィリピンあたりの保養地に避難して日本本土ももう少し痛めつけられた方が良いね等とカクテルでも飲みながら話しているかもしれません。
それに本作品で出てくる、あの局地戦闘機震電って何ですか!
こう言うのに興味ある人であれば決して素通り出来ない卑怯極まりないアイテムです。
震電とゴジラの戦闘シーンを見るだけでも値打ちがあります。後は雪風や高雄など戦記物好きにはたまらない名前が出てきます。
もし映画を観に行かれるならIMAXか出来ればスクリーンXで観ることを強くお勧めします。
まあゴジラは悪くない。それ以外は最悪。
冒頭の神木隆之介の演技から違和感があったが、浜辺美波や佐々木蔵之介など登場人物が増えていくにつれて、邦画特有の演技臭さやセリフの可笑しさが目立っていった。邦画界はいつになったらここら辺の演出のレベルが上がるのだろうか。
一方、ゴジラが銀座を蹂躙するシーンは爽快感があって楽しかった。電車が降ってくるシーンなんて最高だ、車掌の「うわー!」という叫びさえなければ。
泣けるとは
シンゴジラが強すぎる
結局こうなることは分かっていたはず、
いくらいい出来でも、シンゴジラを越えることは絶対にない。ましてや同じシリーズ、顕著に作品の差が出てしまい、嫌でも比べてしまう。
その中でも今回のゴジラ−1.0はそれなりに頑張ったと思います。やっぱりゴジラというフォーマットがある限りある程度は面白くなるということがわかりました。伊福部昭のあの曲を流してゴジラに街を襲わせたらそりゃ面白くなります。
問題はその他!ゴジラの初登場シーンや逃げ惑う人々主要キャストたちの葛藤。
全てがシンゴジラの足元にも及んでいませんでした。なんなんでしょうね。−1.0の方が役者一人一人の演技の熱量が伝わってくるし、主人公の敷島の葛藤なんかどの世代が見ても共感しやすいものだと思う。
けれど、全然ダメ。これは監督の差だと思います。まずシナリオが今回の−1.0は台詞一つ一つが「臭い」。
船の乗組員の自己紹介シーンなんか鼻で笑ってしまいました。チョウさん、小僧、学者とかってガンバの冒険か!って笑笑 あとあれ、序盤の大戸島でのゴジラ初登場シーン。「多分、ゴジラってやつだと思います!」
は?なにそれ。さらっと登場させてゴジラだと思います?いやー山崎貴シナリオ下手くそすぎでしょ。
ここまで言うと山崎監督に失礼になるのは重々承知してるのですが、どうしてもあの天才庵野秀明と比較が生まれてしまうんです。
「ゴジラですか」
「こんな時に名前なんか、どうだっていいでしょ」
「まあ、米国にゆかりがあるならそれもいいじゃないか。名前はついていることが肝心だ」
「政府は非公式に、巨大不明生物をゴジラ、ゴジラと呼称すると言う談話を発表しました」
はい勝てません。むりです。完璧すぎますもん。
あと、ところどころスピルバーグ作品のオマージュが、見受けられました。ゴジラの初登場シーンなんかあれまんまT-REXですもんね。動きといい人の食い方と言い。あの機雷回収船もジョーズを意識してるんだと思います。そこら辺は割と観てて楽しかったんですけど。そういったところに助けを求めてもあの化け物庵野秀明の前では無力。
と言うわけで、僕は山崎貴含めこれからの日本の監督はゴジラ作らない方がいいと思います。絶対に比べられてどんなにいい作品作っても100パー勝てない。もうシンゴジラという名の最強の巨大不明生物が映画界に誕生してしまいした。
追伸 浜辺美波はあのまんま死んでた方が良かった
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