ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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まるでアトラクション!
監督が山崎貴ということもあり、監督の過去作の影響を強く感じた。キャストも王道で揃えてあるため、普段ゴジラを見ない人たちにも受け入れやすい作品になっていると感じた。
観終わった感想としては、映画を観たというよりは遊園地のアトラクションを体験した感覚に近かった。CGを多用し、まるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えるほどの臨場感が演出してある。これはまさに山崎貴が得意とする表現方法だと感じた。
怪獣映画はこうあるべきだよねというツボをしっかり押さえてあり、観終わった後の満足感がしっかりあった。特にゴジラはもともと海の生物と言うこともあり、海上での戦闘シーンが多かった点がこれまでの作品との差別化ができてて良かった。
この作品を観て感じた事は、今後ゴジラの新作を作る場合は、特撮ではなくCGで作らなくてはいけないと感じた。特撮は特撮の良さはもちろんあるが、CGを使った迫力ある演出には負けるとこの作品で強く感じた。
個人的にはキャストをもう少し工夫してほしいと感じた。あまりにも王道なキャスト過ぎたため若干つまらないと感じた。
神木隆之介の演技は悪くはないが、良くもないといった印象で、正直演技からは人物の深みをあまり感じることができなかった。山崎貴作品の難点としては、CGの演出クオリティーは高いが、俳優の演技力を引き出すような品質はできていないと感じた。
迫力だけを見れば星5レベルの作品ではあるが、登場人物への感情移入があまりできなかった点や作品の内容にいまいち腑に落ちないご都合主義ともいえる点があったところもあり、星3.5の作品だと感じた。
庵野秀明監督のシン・ゴジラと比較した場合、個人的にはややシン・ゴジラの方が上の作品だと感じた。シン・ゴジラのゴジラと比較して、今回のゴジラはとにかく動き暴れる叫ぶ迫力重視のゴジラ。シン・ゴジラはあまり派手には動かないが、存在が神のような恐ろしさがあり、それが非常にリアルだった。
そしてシン・ゴジラの俳優たちの演技が非常にリアルで観客向けを狙いすぎてない。演技も良かった。今回の作品は、シン・ゴジラには少しだけ劣るものの、今後のゴジラ作品に大いに影響し、期待ができる作品であると感じた。
海外の人が見ても十分に楽しめる作品になっており、言葉がわからなくても十分に伝わる作品だと感じた。
薄い、浅い、疑わしい
額縁上映ではありますがIMAXで見ました。
私にはぜんぜんゴジラ映画として十分なものとは思えなかったです。
これ「ゴジラ」じゃなくて「ジュラシック・パーク」では……という冒頭に続き、「終戦直後の日本人ってこんなでしょ?」という演出も、この人は「生き残ってしまった」ことに苦しんでいるんですよー、という記号的表現も、クライマックスに対応させるための物語上の「手続き」でしかない。
今回に関してだけは、神木隆之介の演技もただ小賢しいだけで、そこに特攻の生き残りがいるというリアリティには程遠かった。これはミスキャストなのでは?
「生きる」「生きない」の薄っぺらいやりとりには自然と舌打ちをしてしまったほど。これほどまでに平板な、人間ドラマを排除した「セリフでの説明」でないと観客には伝わらないということなのでしょうか。「生きろ」はどう考えても終盤のあのシーンでだけ使うべきでした。
そして何より、それまでと映画のトーンが違うので、東京にゴジラが現れた時の伊福部昭の音楽が浮いてしまった。ここには本当に怒りすら湧きます。
映像技術は頑張っているが、不思議なほどスペクタクル感が薄く、単純に見せ方、撮り方が下手なのでは?と思わざるを得なかった。
しかしゴジラの熱戦放射を完全に広島・長崎の原爆に重ねてキノコ雲から即座に黒い雨が降ってくるという描写はもはや悪趣味の域では?
ゴジラは原爆のメタファーではあるが、原爆そのものではないし、初代の映画「ゴジラ」の大量破壊兵器への批評性ってそういうことじゃないですよね?
この映画を作っている人の戦争についての認識がどこまでも疑わしいんですよ。
もしかして何も考えてないの?
それとこれ、ストーリーとしてはゴジラファンが忌み嫌っていた「ゴジラ=南方で戦死した日本兵の英霊」説に完全に踏み切ってませんか?
前作「シン・ゴジラ」が政治家や公務員の話だから今回は民間ね、という安易な発想が透けて見えるのもマイナス。
あらゆる意味で乗れない映画でした。蓋を開けてみれば、やっぱり山崎貴の映画。
大和武蔵ならワンチャンあった⁉
戦後、焦土化した日本にて復興に向けて頑張る人々の元にあろうことかゴジラが…。ある理由から戦争を生き残り、心に闇を抱える青年が、国と大切な人々を守るために再び立ち上がる物語。
お馴染み、日本が誇る人気アイコンですね。ワタクシも特に平成ゴジラが好きだった世代です。
物語としては、ゴジラそのものよりも人間ドラマがメインといった感じでしょうか。vsビオランテが一番好きなワタクシとしては寧ろ好みの展開。
そして、絶望感という意味では過去最高レベルかも。戦争敗戦直後という時代背景に加え、長年のファンからすると、平成の新兵器にもビクともしなかった怪獣に、この時代の兵器ではどうにもできないだろう…という八方塞がり感も。まぁ他作品とはパラレルワールドだろうから一概に言えないが。どっちにしても20㎜じゃ効きませんよ~
でも高雄の20cmでアレなら、46だったなら或いは…⁉もう無いけど。
さらに、迫力面でも圧倒的ですね。ゴジラの大口がドアップになる度にヒュンってなります。
でもでも、見所はやはり人間ドラマですかね。戦争で粗末にされすぎた命とゴジラに立ち向かう人々の対比が胸に染みる…この時代設定にしたのは大正解ですね。まだ終わっていない…う~ん(涙)
それだけでなく、現地調達の武器や何だかんだで守ってくれない雰囲気の米国。ソ連の顔色も…色々とリアルな感じも、ゴジラ単独登場作品の醍醐味ですよね。
もっと言えば、ここ最近しつこすぎて逆に萎えてしまっていた原作オマージュ的表現も、ワタクシが知る限りは無かったような。これが良かった。電車にムッシュさんが出てきそうだな~と思ったが(笑)。難癖付ければ「やったか」はシンゴジオマージュw??
とにもかくにも、新しくも期待通りのゴジラ作品といった感じで非常に楽しめたし感動した。ちょっと蛇足もなかったこともなかったかもだけど、超良作だった。
でも何て言うんでしょう…人類に絶対に負けて欲しくないと思いつつ、個人的にはアイドルみたいな面もあるので、ゴジラがやられる所を観るのもちょっと辛いんですよねw
かと言って、ゴジラ勝利じゃあそれこそダメだし。
このジレンマがある限り、どんなに内容が良くてもゴジラ作品で☆5は叩き出せないのかなぁ…(涙)
これは 永遠のゼロ?
確かに 怖い顔のゴジラでしたね。
前評判で 怖いゴジラだと 聞いてましたが 最後のシーンは 永遠のゼロ+ゴジラ
ですよね?
しかし フロンガス何たら の知力が有れば 戦争に負けなかったはずでは?
ハリウッド版ゴジラより ゴジラらしい 映画でした。
戦争が非日常の幸せ
1954年の初代は、本当に戦争が日常の中にあった人々が作ったんだなと、「-1.0」を見てそう思った。
78年経っているから戦争の悲愴を作品にしてものを思えるのであって、当時の人々はそれをわざわざ言ったりしなかったのだと。みんなが当たり前に経験していることだったから。
でも、今回のゴジラさん……何だったんだろう……何かもうゴジラは「今回は正体何?」って思って見る癖がついちゃってるが、過去一「ただヒトに迷惑してマジギレしている巨大生物」って感じがした。
伊福部音楽……やっぱり素敵だった……DOLBYのおかげでもあると思うけど……素敵だった……
これまで何か苦手だった吉岡秀隆がちょっと好きになった。
やっぱりゴジラはすごい
ハリウッドにゴジラを持って行かれていましたが、シン•ゴジラ、そして本作でゴジラを取り返した感じがします。
特に、ハリウッドSFの得意とするピンチを乗り越えて大逆転勝利的な展開。日本でもこういう映画が作れるのかと言う出来栄え。とても楽しめました。
時代設定もこうなるととてもよかったと思います。
海戦はスゴいけど…日本人としては「?」
迫力はあったが内容には「?」になった。
●CG特撮がスゴい。
CGに関しては日本もハリウッドと遜色ないと思った。
「シン・ゴジラ」にはなかった海戦が迫力があって、良かった。
●戦後の日本VSゴジラという発想を活かせていない。
予告で見たら面白そうに思えたが、あまり発想を活かせていないと思えた。
戦後の日本が抱える事情に対してのゴジラという脅威がうまく描けていない。そう考えると焼け野原の戦後という発想自体が失敗に思えてくる。ある意味、戦後は失うものなんてないところからの出発だったんだから。マイナスにすら出来ない。
●ゴジラの動き、変
あきらかに破壊を目的にしてる動き。飛行機についていくのもご都合。
●爆弾で死亡
爆弾ひとつで死ぬのもな。
●主人公の動機が釈然としない。
ゴジラに対抗する動機が復讐というのがいけない。そもそも特攻を逃げ出し、仲間を見捨てた主人公。そのくせ愛する女を殺されたから復讐してやる…というあまりにパーソナルで小さい。特攻隊に感動するのは命を捨てて国や家族を守るという大義があるからだ。矮小な男がゴジラと対決するとは思えない。
●主人公、生き残る気まんまん?
加えてパラシュートで生き残る計算があったとなると、ますますこの男は何なんだ?愛する女を失って生きる希望を失ってたんじゃないのか?と思えてしまう。
守るために命を捨てるというのがヒロイズムなんだから、ゴジラを殺して自分も助かろうというのはカッコ悪すぎる。
●妻でいいじゃん
たまたま出会った女に生きる希望を…って都合よすぎる。帰国したら妻と娘が生きていて、卑怯者なりに生きるしかない…って方が素直だと思う。男と女が何年もひとつ屋根の下で暮らして、何もないのも清さを通り越して人間性を感じない。
●神木くん、残念
似合ってないとしかいいようがない。演出サイドの問題でもあるけど、何でも叫べば表現できるとするのは工夫がない。他キャストにも言えるが、日本の俳優にリアリティを感じないのはこういう芝居ばかり要求されて、本人たちも器用に答えるからだろうな。
●ヒロインが生きてるのは最悪
ご都合、ここに極まれり。ようは主人公は早とちりで戦ったわけだ。
エンタメとはいえちょっとヒドい。
戦争後を絡めるんだったら、もうちょっと日本人観を考えて欲しかった。
戦争に限らず守るために戦い、失っても希望を捨てずに生きるのが日本人だと思うのだが?
ゴジラ史上、もっとも魅力的なキャラクター達
ゴジラ最新作ということで観てきましたが、非常に素晴らしく初めてレビューを書きたくなりました。
今までのゴジラシリーズは当たり前ですが怪獣映画なので、いかにゴジラをカッコよく又は恐ろしく描くかに主眼を置いてきました。
しかし今作では神木隆之介演じる主人公:敷島が中心の作品となっております。
敷島の境遇やゴジラとの因縁をしっかり描くことで、これまでのゴジラ作品以上に主人公に共感し深い没入感を得ることができました。
その他の登場人物も敷島を中心に登場し関わっていくため、人となりを理解しやすく魅力的に感じました。
特に仕事の仲間達はみな明るいキャラクター達で、重い展開が続く中でも作品が暗くなりすぎないよう上手くバランスをとる存在だったと思います。
ではゴジラはおざなりなのかといえばそんなことはなく、圧倒的な恐怖感とカッコよさがしっかりと描かれています。
特に熱線を吐くシーンは非常にカッコよく、あれだけでも映画代の価値がありそうな出来でした。
人間ドラマ、怪獣の活躍、どちらも上手く融合して非常に完成度が高い作品だったと思います。
見た目が昔のゴジラを踏襲しているようで好き!
おすすめ出来る人 ゴジラのビジュアルが好きな方
おすすめ出来ない人 きちんとしたストーリーが欲しい方
個人的にシンゴジラはゴジラが訳の分からないものになっていたので好きではありませんでしたが今回のゴジラは正にゴジラと言った見た目。
ツッコミどころのあるつまらないストーリーが結構長く続くのが苦痛ですがそれを上回るほどゴジラがカッコよかったです。人間側の割と杜撰なゴジラ討伐作戦も昔懐かしくて良き。
ゴジラマイナスワン
自分がこれまで観てきたゴジラ映画の中で1番面白かった作品でした。物語が非常に良くまとまっていて、サウンドトラックの音楽も最高でした!気づいたら飲み込まれているような感じで先が気になって仕方がなかったです。また昔の時代背景やメッセージ性を強く感じました。これほどバランスの取れた作品はなかなかないです。肝心のゴジラのシーンも大迫力で最高のCGでした。非常にリアルでした。戻りますが、敷島の話がとても気になり悲しいストーリーで批判はあると思いますが、作風が原点回帰したような気がしていいと思います。
一つあるとすれば感情表現の部分と細かな設定がもう少ししっかりしていればと思いました。
けど素晴らしい映画です!ぜひ映画館で見に行ってみてください!!
これがゴジラの原点
ゴジラ、生誕70周年で通算30作目(ただし、日本製作分のみ)。
なのに、私が観たことがあるのはたったの2本。、
・幼少のころみたキングコングとの対戦
・シン・ゴジラ
そう、そこまで興味があるわけでない。
今回は、「-1.0」(マイナスワン)というタイトルと、
らんまん夫婦観たさに行ったわけだが・・・
冒頭から、すごい迫力!
ゴジラ、でか!!こわっ!!
人間に食らいついてわ、ぽい!
人間を踏みつけるわ、ぶち!!
ジュラシックパークのTレックスよりもこわいかも。
そこからはしばらく人間ドラマ。
第二次世界大戦、特攻隊、関東空襲のあとの日本を描く。
もちろん、ゴジラ上陸、そして退治までの伏線をちりばめ。
そしていよいよ、ゴジラ上陸。復興中の銀座で大暴れ。
このあと、どうやってゴジラを倒すのか、と思ったが、
なかなか面白い方法を考え付く。
当時の技術だと、こんな感じなんだろうか。
でも、結局は、特攻かな、と察しもつく。
終盤は展開がどんどん読めちゃうけど、それでもいろいろ感動。
なかなか、いい映画でした。
ゴジラでこんなに感動するとは思いませんでした、失礼しました!
そして、エンディングは・・・そうだよね、だから「-1.0」だよね。
ここで終わりではなく、始まり。まさに原点。
神木隆之介さん、さすがの演技力。心境の変化をうまく表現。
浜辺美波さん、こちらも負けず劣らずの演技、強くて可愛らしい。
その二人を囲む、実力は俳優陣、
山田裕貴さん、小僧とか言われていたけど、最後まで小僧でした!
青木崇高さん、なんやかんやで最後は男気たっぷり、感動!!
吉岡秀隆さん、いいポジションでしたね~、実は賢い!
佐々木蔵之介さん、こちらもいいポジションでしたね、親分って感じ!
安藤サクラさん、どんどん変わっていく態度、接し方、すばらしすぎ。
橋爪功さん、ちらっと映ったけど笑 エンドロールに名前が・・・?
あと・・・、子役の方、めっちゃ可愛くて、演技が上手でした。
ちなみに公開日の11月3日は、ゴジラの1作目が封切られた日らしい。
つまり、文化の日はゴジラの日でもあるのか笑
恐れ入谷の鬼子母神
評価真っ二つでバチバチな感じだったのでオソルオソル参陣してみましたが、私は大好きな方向でした。東宝ゴジラとしてはバッチリだったのではないでしょうか。グズグズ主人公は暫く自分も無理でしたが、途中で何だか共感出来てしまったのも楽しめた大きな要因でしょうかね。相模湾遊泳中のゴジラが何だか可愛かったのと、熱線ギミックが最高でした。あと地面が没む時に周囲がボコンッ!って盛り上がるのも良き。途中までホントに怖かったなぁ…。
スクリーンXの臨場感
スクリーンX初鑑賞!
まだまだ扱いきれてない気はしつつも没入感と迫力は増したかな?3面みるの疲れないかなと思ってたけど、左右はぼかし映像なのであくまでも目の端の映像、海のシーンや空のシーンが広がって、目の前シアター感を楽しめました。しかし新宿プレミアムのSAION音響が良すぎてゴジラの咆哮怖かったー。
ゴジラ30作目らしい。そんなにあったのかとびっくり。シンゴシラあたりで漸く興味を持った素人としては予備知識も期待値もなく楽しく見れました。助かるんだろうなとか展開は丸わかり演出だったり、漁船いっぱい必要になるって事前にはわからんかったよね。。?とかはありつつ、とにかくVFXが素晴らしく終始感心。そしてこんなの倒せないでしょう、からのまさかのアカデミックな作戦で、戦後すぐとは思えない高度な技術を展開。現実的なのか一度聞いてみたい。
佐々木蔵之介と安藤サクラがいると絵が締まるなあと思いつつ。水島くんがかわいかった。
ゴジラのシーンはいいけど、他があんまりすぎる
良いところ:
ゴジラが銀座を破壊するシーンは確かに良かったです。建物も景気よくぶっ壊されるし、人もかなり容赦なく死にます。熱線のVFXも、「これは死ぬわ」という感じで、説得力がある描写でした。総じて「ゴジラの怖さ」を前面に押し出せていたと思います。
悪いところ:
一言でいうと、「全体に説得力が欠けていて納得できず、ツッコミどころ満載、いつもの邦画」という感じです。
なんで特に意味がない人間ドラマパートこんなに長いんでしょうか?面白くもないし…突然金のかかった朝ドラが始まった感じです。ゴジラを見に来たのに、大戸島の初遭遇からしばらく、ゴジラの話は全くありません。
それに耐えてやっと、泳ぐゴジラと戦うことになります。しかし、これが終わるとすぐ、神木隆之介がひたすらゴジラと戦争の記憶の恐怖に鬱々とするドラマパートに移ります。これも別に意味があるとは思えないし、この時点で家族にゴジラのことを伝えて避難するように言っておけばよかったんじゃないの?
この後銀座の大破壊シーンがあるのですが、ゴジラの見せ場は本当にここだけです。この後、邦画でよくある、主人公の唐突な絶叫が入ります。
これが終わると、ゴジラを倒す作戦会議になるのですが、この作戦会議は民間人主導で行われます。米軍がソ連を気にして軍事行動しないから、という理由付けがされていましたが、そんなことある?ゴジラ出現時に、米軍の戦艦が何隻もゴジラに沈没させられている、という描写があるのに…
そして民間主導で出される作戦も、なんか説得力に欠けるものです。ゴジラを、録音したゴジラの鳴き声で呼び寄せてフロンガスのボンベを巻き付け、ガスの泡で覆って深海に沈めて水圧で殺そう、という作戦なのですが、ガス足りるの?とか、そんなうまく巻き付けられるの?なんでゴジラの鳴き声で呼べると思うの?とか…ここでもツッコミどころ満載です。一応追加の策(沈めたゴジラを風船で急浮上させ、減圧で殺す←これも「上手くいくわけねーだろ」感満載なのですが)はあるといわれるのですが…
こんな説得力が欠ける作戦に、日本と家族を守りたいという意思で志願する人がかわいそうに思えました。なんか声がでかいやつが立てた奇策に、責任感ある人が志願してワリを食うのはのはどこでもありそうな話です。
この後も、主人公が頑張って大戸島で出会った整備士を探したり、わざわざ特攻するために戦闘機を回収したり…「それいる?」みたいなパートが本当に多いです。
肝心のゴジラを倒すシーンは、都合よく成功するし…主人公も都合よく脱出するし、しかも都合よく銀座でゴジラに巻き込まれて死んだと思っていた主人公の嫁さんは生きているし…
総じて、グダグダの朝ドラパートのおかげで主人公や周りの行動の説得力がまるでなく、ご都合主義的な感じになっていました。ゴジラのCGは確かにいいですが、はっきりした見せ場は本当に1回だけです。よく「シン・ゴジラ」が出た後にこれで行けると思ったな!?といいうことに尽きます。
超人的握力
迫力は凄かったし、面白いか面白くないかと問われればトータルでは面白かったという答え方になると思う。素直に面白かったと言い切れないのは、都合優先で突っ込みどころがいっぱいの脚本のせい。特に気になったのは、あの描写で浜辺美波が大怪我で済んでるのは変だし、そもそも咄嗟のこととは言え、一緒に建物の陰に飛び込めばよかっただけだし、あの状況でも普通そのくらいの判断の瞬発力はあっていいと思う。(爆風が止んだあとの主人公の後ろでピラピラしてる貼り紙の接着剤はSCOTCHの3Mか何かなのだろうか。)だいたいあの逃げ惑う群衆の中で浜辺美波が1人ボサッと立ち止まってゴジラを見上げてるのも変。いや全力疾走で逃げるだろと。その前にあの状況で主人公が都合よく浜辺美波を見つけられるわけないだろ。さらにその前の電車のシーンでサム・ライミ版スパイダーマンのMJよろしく、自由落下中に手すりを掴める浜辺美波の握力は侠客立ちを背負う某組長か何かなのか。あと、銀座のあとゴジラはなんで大人しくいそいそと海に帰っていったんだ?銀座をひとしきり破壊し終えて満喫したってこと?今日はこのくらいにしといたるわってこと?終盤の艦を艘で牽引するシーンのワイヤーはどうやって繋いだんだ。あんなの小一時間程度でどうにかなる作業じゃないし、作業中ゴジラは海中で胎児みたいにプカプカしてるのか?大人しく指でも吸ってるのか?他にもたくさんありますが、キリがないので、、。あと脚本じゃないけど、今回のゴジラあんまり動かないですね。脚とか尻尾とか切り取られたアングルでドスドスブンブン動いてる画はたくさんあるけど、ゴジラの全体を映した画はあんまり動いてない。上半身ほぼ動いてない。恐竜戦車みたい。
不死身の女
ゴジラよりも頑丈な女に終始圧倒される怪獣映画。
不死身の女が電車内でゴジラに襲われた時点で完全にコメディーとなってしまっていて、更に何故か銀座で逃げ惑う群衆の中で偶然見つけだして助ける主人公、この時点で爆笑してしまう。
この監督は誰を対象としたいのか焦点が絞れてない典型的な方なんだと思います。
シリアスにしたいのか、コメディーにしたいのかお子様向けの映画にしたいのか、自分で何を訴えたいのか全く分からない状態で制作してしまった悪い映画の見本そのものです。
又、上映40分位からオチも分かってしまいます。
之は、この監督がスピルバーグのJAWSや小松左京やマシスンなどの影響を受けた小説などをひねりもなく真似しているからバレバレの展開になってしまうのだと思います。
この様な人が日本を代表する監督ということは、今の日本人はヤバいのかもしれません。
映画の本当のテーマは不自然に登場する不死身の女なのかもしれません。
之は実はパンデミック※或いはゾンビ映画なのかもしれません。
そして、ストーリー的な破綻も敷島から見えたもの、多次元世界を描いたものなのかもしれません。
此の作品の中には、一見すると特攻という人間の命の尊さを無視した残忍な行為を批判している内容なのですが、同時に、腹の中では玉砕の美学に酔いしれる性癖らしき側面の方が強く出ている作品のように思えました。
過大評価☆(マイナス)-1.0
レジスタンスの諸君ごきげんよう、youtubeや映画コムで絶賛されたので映画館で見た一般人だ。期待してみてきたがガッカリだったのでダメな点を紹介しよう。
①最後。鋼鉄の女と金儲けのゴジラ
中盤に典子が衝撃破で死亡した…となった時は賞賛した。主人公が後悔の念で戦うのではなく、愛する女性を無くした怒りで立ち上がるのは十分共感できたからだ。なのに…
な ん で 生 き て ん だ よ !
一気にチープさ増したわ!ふざけんなよ!爆心地にいたわけではないんだから探せよ!
ゴジラも次回作作りたいからってメキメキ復活するなよ!金儲けより作品の完成度をあげろよ!
②まったく進歩してないCG
ここ7年CGの質がアップしてない。震電の離陸シーンは顕著だがゲームのワンシーンかと思ったぞ。予算的に手抜きされているのかよくわかる。ハリウッドは七年あったら次世代に更新してる。自衛隊の撮影ができないのが致命的。
③総括して見るとストーリーは焼きまわし
ゴジラ東京で暴れる→作戦で退治される。
これ、初代ゴジラやシン・ゴジラでやってしまった。もう怪獣プロレスは嫌だけど、このストーリーももう飽きたよ。
④最後の作戦が地味すぎる
なんか空は曇ってるし、ゴジラの放射熱線以外にろくに光らないし、とにかく地味。軍隊を出せばまだもっと盛り上がったのに。あとなんでゴジラは中盤までアグレッシブに動いてるのに、作戦が始まると空気読んで動かないんですかね?
④架空戦記なのに足りない設定。監督の思想と東宝の横やり。
(※ここは個人的な好みなので飛ばしても大丈夫です)まず東京の中心にはGHQの本部があり、皇居があり、中央官庁もあり、経済の中心です。ここが放射線まみれにされたら、普通はアメリカも日本も怒らないわけない。アメリカがソ連を刺激したくないと言いますが、キノコ雲を出すゴジラは交渉ができないだけにソ連と同程度に脅威ですし、GHQの本部が被害うけたら北朝鮮が好機とみて韓国に攻めてきますよ。数年早く朝鮮戦争勃発です。なので、アメリカは逆に潜水艦が被害が出た段階で全力で攻撃して東京を守りますよ。ではなぜ、軍隊は出ないか?それはゴジラという障害を「監督と東宝」が日本人の手だけで解決するストーリーに拘ったからです。また、ゴジラが放射熱線が出さないならまだバランスが取れるが、放射熱線を出す事に固執したからパワーバランスが崩壊してしまっている。さらに超回復…もう民間人がどころか、極東アメリカ軍の全力を持っても勝てるかどうか…。
なぜか完成して配備されている「四式戦車」、接収されてないはずがない謎の高性能機「震電」…ここまで架空戦記なら北海道もソ連に占領されているんですかね?それぐらいの架空戦記設定を出せないと。
⑤総括
エンターテインメント、テンポの良さは評価できる。特に尺稼ぎの主人公の生活パートは、主人公の掘り下げとしてよい時間稼ぎをしていてよかった。ただ、予算と設定とストーリーがイマイチでB級に成り下がってしまった惜しい作品という感想だった。
本当は☆3でも良いのだが、絶賛さて過ぎて過大評価されているので☆0.5だ。
あとな、ホッカ〇ロレン…これがシンゴジラより良いって、それはないぞ。
見応え十分でした!
MX4Dで観ました。結果から言えば通常版でも十分楽しめると思います。
冒頭から緊迫感のある展開で、一作目ファンの自分にはニヤリとしてしまう内容でした。欲を言えば島民の口から、「不漁が続いている」とか、爺様の口から「ゴジラの仕業かも」のセリフが欲しかった。
登場シーンは申し分なく、巨大化する前のゴジラが「ジュラシックパーク」のTレックスばりの暴れっぷりで、ゴジラ映画にしては珍しい人間に食らいつく場面が描かれていました。
中盤に差し掛かると人間ドラマが描かれ始めますが、中だるみしないように、よく言えば割愛、悪く言えばやや雑な展開ではありますが、全体の流れとしては必要にして十分な内容と思います。
後半に差し掛かる迄に、揺れ動いていた主人公の心情の変化が観てとれ始め、役者さんの演技力に感服させられます。
そして後半のクライマックスに。
どうやってゴジラと戦い、退ける若しくは倒すのか。
自分としてはやや若かったころの山根博士や芹沢博士、そして船を使ったりクレーンを用いるシーンで「南海サルベージ」か緒方を登場させて欲しかった。
結果的には時代背景から考えればそれなりに納得できる戦法で、見応え十分でした。
最後は典子のセリフでぐっと来たところに、1954年の第一作目に繋げられるラスト。できれば最後は「終」の一文字で締めくくって欲しかったけど、最近の映画にしてはそう長くないエンドロールだったので良しとします。
随所に初代や私の好きな金子ゴジラのオマージュともとれるシーンが盛り込まれ、本当に楽しめました。
全2014件中、1461~1480件目を表示