ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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《この国は変わらないと、いかん!!》《僕の中で戦争は終わっていない》
零戦出陣から逃げた帰還兵・敷島(神木隆之介)がそう言う。
私は敗戦後の焼け野原を見て、なんとも言いようのない思いを
感じました。
あそこまで壊滅的に痛めつけられた日本と日本人。
今のガザ地区やウクライナの人々の現状と少しも変わらない。
人間と、恐ろしい巨大怪獣ゴジラの負けられない戦いを
VFXを縦横に駆使してスピーディーに息もつかせずに
描いた映画です。
ゴジラは訳も分からず問答無用で襲ってくる。
破壊王で最強・最大の天敵・・・天災なのだ!
銀座の街をメチャメチャに、
典子(浜辺美波)の乗ってる電車は、
空高く持ち上げられ、大きく揺すぶられる。
「あれが、ゴジラ!!」
典子が言う!!
放射能を餌に進化して巨大化して、
核よりもまだ上を行く
カイジュウ!!
それがゴジラだ。
敷島は自分の戦争を終わらせるため、
マイナスをプラスにするため!
大戸島の死んだ仲間の仇を討つため、戦う。
《ハリウッドで大ヒットしている日本映画》
敷島は考える。
戦闘機「震電」を橘(青木崇高)に修理を頼んで、
「震電」で、ゴジラを海に誘導・・・
そして一番の急所(口の中)に「震電」ごと突っ込むのだ!!
(それって零戦と同じじゃん?!)
(違う!違うんだよ!!)
ゴジラを海底深く沈める【わだつみ作戦】の立案者、
野田博士(吉岡秀隆)は静かに話します。
「この国は人の命を粗末にしすぎました」
「南方の戦地では兵隊は餓死や病死の人が殆どでした」
「零戦戦闘機の燃料は片道、帰りは積まない、」
「パラシュートでの脱出も、頭にない」
「戦車の鉄はペラッペラに薄く」
「そんなで戦に勝てますか?」
「わだつみ作戦は民間人の有志たちのみ」
「誰一人死んではならないのです」
小さな「震電」がゴジラの周囲を
上を下を周りを急旋回する。
見せ場だった。
敷島カッケー!!
「震電」カッケー!!
野田博士の言葉通り、
「ラストはハッピーエンド?!
敗戦国のみが戦争責任を負う。
本当にそれでいいのだろうか?
アメリカ人にも考えてほしい。
「原爆投下」の意味をもう一度。
国土が火の海になり、瓦礫と化すことの意味を!!
だから山崎貴監督は世界中の人に
焦土と化した日本の国を
敗戦の意味を
見せたかったのではないだろうか?
それが1945年に設定した意味?
実際に轟音シアターの大音量・大迫力で観た感想は、
ドルビーシネマ、スゲー!
興奮して感動・爆上がりでした。
音は強く美しい!!
山崎貴と白組のVFX・スゲー、
ゴジラ・すげー、
ラストでお決まりの郷愁の「ゴジラのテーマ」
そして、
ゴジラの咆哮!!
題字とロゴが実に格好良く、しかも奥深い。
【敗戦、日本、】
【無から負へ、】
終戦とは言わない、
あくまで敗戦。
ラストで拍手は起きなかった。
当然だ、
海の底では次の攻撃に、
ゴジラは備えている。
ゴジラの皮膚はいつ観ても圧倒される。
やつの咆哮はいつ浴びても圧倒され、皮膚の黒々さは畏怖を感じさせます。
スクリーンで最凶のゴジラをまた観ました。
そんなゴジラと対峙する敷島は今までの主人公と比べ、異色であった。
彼のゆくところには必ずゴジラがつきまとう。目を背けたくなる光景、受け入れなれない現実をゴジラは敷島に突きつけてくる。それと真っ向から戦う敷島は今作の見所の一つでしょう。
それなりに楽しめる映画
TOHOシネマズ渋谷にて鑑賞🎥
2024年の映画館初めはコレ👍
さすが山崎貴監督作だけあって、ゴジラ/戦後直後の風景/バトルなどなど特撮は圧倒的に素晴らしい‼️
キャスティングも、ヒロインを演じた浜辺美波はホントにキャワイイ!💕
…イイ歳して…😍笑
神木隆之介も良かった。
第二次世界大戦の終わり頃、特攻隊の飛行機整備する島にゴジラが現れたのは「エッ」と思ったが、その後のビキニ核実験という時系列で「なるほど」…という展開の大枠はドラマの流れ的にはイイ感じだった。
ただ、人間ドラマも描いているところが「やたら出来過ぎの感」あり、「あの人は死なないだろうなぁ?」とか「あの人も生きているんだろうなぁ?」と思ったことが全部当たってしまう🤣笑
「続編を作るかも…」的な映像も、個人的には「なんだかなぁ…」と思った。
それでも、それなりに楽しめる映画であった(^-^)
<映倫No.123583>
昔ながらのゴジラ
正直またゴジラ?ってと思いました。
海外ゴジラやシン・ゴジラ何回映画化するのだろうと疑問でした。
でもレビュー評価が高いので気になって観に行きました。
戦後が舞台で主人公は肝心なところで逃げてしまった過去を持ち、その背景がゴジラ退治とリンクするストーリーでした。
結果観て良かったです♪
怖くて圧倒的でなのにどこか儚げな...
昔懐かしいゴジラにまた出会えた感じです。
今度はメカゴジラ観たい。
そんな傑作とは思わない
レビューでベタ褒めする人多いけど、本当かなぁ。子供っぽくない怪獣映画としては評価できるけど、まだまだ改善・進化の余地があるように思う。それと、文芸映画じゃないんだから、ドラマにもっとワクワク・ドキドキのエンタメがあってもいい。以下は個人的な感想。総合すると、ちょっと期待外れだった。
(良かった点)
・怪獣映画にしては子供っぽくないし、安っぽくもない。
・邦画にしてはVFX/CGが頑張っている(あくまで邦画にしては)。
・伊福部昭の音楽
(悪かった点)
・ゴジラの登場シーンが少ない。結局、街で暴れるのは銀座だけというのはさみしい。
・ドラマ部分が薄い。ありがちな話を上っ面だけ描いている感じで響かない。第一、怪獣映画にしては、特攻隊員のトラウマなんて話が硬いし、暗い(しかも、内容が薄い)。
・演出がいまいち(神木隆之介やその他の大げさな演技は演出のせいだろう)
・CGが絵っぽい(邦画としては進化してるが、まだまだ映像が甘い。ゴジラがリアルに見えない。)あと、海上に出たゴジラの顔なんか、張りぼてみたいで怖くない。
誰かが貧乏くじ引かなきゃいけねえんだよ!
シン・ゴジラがリアルに寄せすぎてイマイチ乗れなかったので観ていませんでしたが口コミの高さについに鑑賞!
何度も映画化されたゴジラがここに来てここまで面白くなるとは!
ゴジラ史上最高傑作じゃないですか!?
終戦直後のボロボロの日本にゴジラがきて蹂躙していく様はかなり辛いシーンでしたが、今までで1番ゴジラを胆囊出来る作品でした!
泣けるシーンもありラストの結末も良かった!これ程のゴジラ映画ならまた見たい(^o^)
山崎監督、ごめんなさい!
最初に監督名を見た時「うわー、絶対つまんなそう」って思ってしまいました。
、、、面白かったです!
フライング土下座で謝ります。
万人が観て万人が楽しめるVFXが凄い作品です。
▽良かった点
この映画のキモはVFX!
今回の船と水面のCGのクオリティが凄まじく、個人的にめちゃちゃ好き重巡洋艦高雄と海面の映像は、
これを主役にした作品が観たくなった!(ゴジラに秒殺されたのが勿体無い〜)
そして銀座の襲撃シーン、尻尾の旋回で倒壊するビルと瓦礫、光線発射による爆風とキノコ雲の映像表現は圧巻で、絶望感は半端でなかった!その後黒い雨が降るまでの流れは最高。
そしてサプライズで震電登場!
実物大の模型を作って撮影したという気合いの入りよう!全国の飛行機ファンは感涙している。
(まさか震電のプラモがAmazonのホビーランキングで上位独占する日が来ることになろうとは!)
今回の人間側の主役は浜辺美波さんか。
シン仮面ライダーで演技らしい演技をさせてもらえない様を観たからか、今回は普通の役?で普通に演技しをしているのを観て、いいねと思った。
▽惜しい点
極上のVFXと比べると、脚本とドラマパートをもう少し頑張って欲しかった。
序盤から気になったのが、帰還した浩一の町のセット感。ここはどこだ?
破壊された銀座の解像度と比べるといかにもセットで、実在の町として認識するのは辛いなと思った。
今作では、浩一と典子のドラマパートでメインの舞台になるので、もう少し拘ってよかったのでは。
アニメと実写を比べるのはナンセンスだと思いつつ、「この世界の片隅で」における執念のリサーチに基づく呉の町の景色を思い出すと、色々厳しいなと思ってしまった。(予算の問題なのか?)
終盤のオチが大体予想した通りだった。
コクピットからの脱出も典子の生存も。
いや、勿論生きてて良かったんだけどね。。
神木さん、イマイチだと思ったのは自分だけ?
頑張って死ねなかった帰還兵になろうとして、妙に挙動不審な奴になってしまった気がした。勿体無い。
浩一がワーって吠えて終わるカットが複数回あったのも食傷気味。
浩一だけでなく、皆台詞が過剰(客ってそんなに馬鹿かね?)。
シンゴジラは演技させなさ過ぎだけど、、演技の塩梅って難しい。
とりあえず、脚本は他の方に任せた方がいいよ。
▽まとめ
色々書いたけど、シンプルに観ていてめちゃくちゃ面白い映画。来週からのモノクロverも観たい!
アトラクションのように楽しめつつ、ストーリーにも感動。
セリフや設定に気になる点はありましたが、そんな小さいことはどうでもよく、楽しめました。ゴジラ映画であり、戦争映画であり、感動的であり ゴジ泣きしました。
アトラクション的に楽しめたのが一番で、これまで5回鑑賞しました。モノクロ版も楽しみにしています。
シンゴジラも新しい視点での描き方にインパクトがあり好きですが、ゴジラー1.0はストーリー、展開がよく、映像と音楽がシンクロしていて迫力があり、感動します。
映画館で鑑賞向きで、より好きな映画です。
映画館での鑑賞をお勧めします。
魚雷撤去の設定に拍手!
まずは自分のゴジラ経験値を少々……。
平成ゴジラシリーズの前半を特に観ていて(ビオランテとキングギドラは何度も観ている)、昭和ゴジラシリーズはレンタルでちょこちょこ観ていた、そしてシン・ゴジラは劇場で3回観た者として、今回のゴジラ -1.0は……たしかにゴジラが超怖かった!
山崎貴作品は「三丁目の夕日」「永遠の0」「アルキメデスの大戦」も観ているので、シン・ゴジラの後発のゴジラ映画を、自分の得意分野で作り上げたのは納得。
予告を何度も観ていたので、銀座のシーンよりも、予告にはなかった序盤の海でのゴジラとの遭遇&逃走しながらのバトルシーンが一番興奮!
魚雷撤去のお仕事と、そのメンバーがゴジラと遭遇する、という流れはエンタメ大作ではなかなか観ないオリジナリティと設定の具体性もあって感心しきりでした。
ゴジラ映画で初めて泣いた
鑑賞する前に、時代設定が敗戦直後の日本という、何もない状態で、どうゴジラと戦うのか、凄く興味がありました。VFXも違和感無く、とにかくゴジラが怖い。登場人物に感情移入出来るし、ただの怪獣映画ではなかった。傑作だと思います。2回観に行きました。ゴジラ-ONE/C(マイナスワン マイナスカラー)も観に行きます!
3.6特撮好きにはたまらないんだろうな
全体的に良かった。ただ私が特撮がそこまで好みでは無いので、辛口かも。
大怪獣の後始末なんかより何倍も良かった。ストーリーもゴシラのフォルムも時代背景も良かったと思います😄
邦画の底力を見せつけられた
パートナーの実家があるアリゾナ州のAMC Theaterへ観に行きました。
日本の映画館のような完全な静寂がないのでリラックスして観られる反面、上映中も無駄に明るい館内や、隣のシアターで上映されている音や振動が伝わってきて、相当うんざりさせられました。勿論この点は今回観た作品の評価に入りません。
1945年以降の第二次世界大戦後の日本が舞台で、終戦後の日本の復興の場面が随所に見られ、戦争が終わっても民の生活が元通りになるのは時間が掛かる事に気づかされます。
いつ襲ってくるかわからない巨大生物の影に怯える姿はリアルそのもので、つい先日能登半島を襲った大地震で被災した皆さんの気持ちがほんの少し共感できた気がします。
「生きて帰るな、武士道とは死ぬ事と見つけたり」という、いわゆる“日本の美徳”にノーを突きつけた【あの場面】は、日本人のみならず、世界中の人に観てもらいたいほど嬉しい瞬間でした。
街を破壊するゴジラの姿は勿論のこと、放射熱線の場面は今思い出しても鳥肌が立ちます。日本のVFX技術や、迫真迫る表現力の高さにただただ脱帽です。
携わった役者さん達の演技力も素晴らしく、中だるみしがちなストーリー部分も集中して観られました。
難を言うとすれば尺の長さと、いわゆる“ドラマチックな場面”がベタな点でしょうか。
もし機会があればまた映画館で観たいと思うほどの作品でした。邦画も捨てたものじゃありません。今後の邦画界の進展に期待しています!
戦争を伝えていかなければならない、と思った
ゴジラは何のために人間を襲うのか気になって、ゴジラが生まれた理由を調べた。徳島県立博物館によると、「ゴジラはもともと、深海で生き延びていた約1億4000万年前の恐竜・・・それが度重なる水爆実験によって眠りからさめ、水爆エネルギーを全身に充満させた巨大怪獣となって人類に襲いかかるのであった。 この怪獣は、最初に姿を現した大戸島の伝説によって「ゴジラ」と呼ばれた。」、とのこと。
ここから、ダイナマイトが工事のために開発されたのにも関わらず兵器のために使用されることに悩んだ発明者のノーベルの悲しみと、ゴジラの表情・声・動きから感じられる悲しみや怒りと重なった。「こんなことしたいわけじゃない、でも他にどうすれば」という声が聞こえてくるようだった。
初めの木の船に乗っているシーンで、佐々木蔵之介が日本政府の隠蔽について放った言葉が覚えてはいないのだが、その時の日本政府の酷さを感じられるものだった。
本日1/3。令和6年能登半島地震から数日しか経っていない中で街が崩れていく様子を観るのは考えさせられることが多かった。ゴジラでは政府が混乱の責任を取りたくないがために国民にゴジラに関する情報を流さなかった。それに対して先日の地震では各放送局が現状を伝え、Xでは被災者自身が声を上げて助けを求めていた。Xに関しては許せない使い方をするものも一部見受けられたが、伝えなければならない、伝えたい情報を伝えることができる素晴らしさを感じた。
また、戦争の悲惨さを後世に伝える必要性も感じた。同じ劇場で小学生くらいの子も見ていたようだが、彼らにとって戦争はどのように映っているのだろう。戦時中の食べ物も衣服もあんなに綺麗なものじゃないと思う。しかし「今回はそれに焦点を置いていないから考えないようにして....」と思えるのは、きっと戦争の悲惨さを祖父母から伝えてもらっているからだろう。私たちは戦争に生き残った人たちの子孫ばかりだ。祖父母からの話を、今度親戚の子供たちに会ったときに話そうと思った。
ゴジラシリーズでは上位!ゴジラらしい怖いゴジラ復活
シンゴジラのとは打って変わって、昔ながらのゴジラ復活!
デーン、デデデデー!のあのテーマがなった時は鳥肌がたちました!
観るならカラーよりも白黒の方がより面白さが立つんじゃないかという感!
人間描写が薄っぺらいとか言う人もいるけど、いやいやゴジラって!他の作品の方がより薄っぺらいから!
ゴジラはこれでいいーの
怪獣映画の楽しみ方ってこれか!と思った
登場人物に感情移入するまではいかなかったけれど、ゴジラのテーマソングが流れた時には、熱さが込み上げてくるなどで、とても良かったです!私は初代ゴジラを知りません。それでもテーマソングは聞きなれていて、きたぁ!と感じました。これは海外の方がノリノリで観るのが想像できました。ゴジラは怖いのに、味方をしてしまうくらいには安心して見れる状態で、ゴジラと人間との戦いを楽しんで、頼もしく感じながら観ることができました。
怪獣映画の楽しみ方とは、人間と怪獣、どちらも応援したくなってしまうものなのかと、新感覚の発見になりました。
敷島の「死なないために故障と嘘をついて逃げてきた」ところも、命を大切にしながらニュートラルに生きる現代の価値観に近く、綺麗事ではない強さが、最近の強い若者(20代の一部はとてもメンタル面がのびのびとしています)を見ているようで、とても良いなと感じます。
海外からは絶賛されている神木隆之介の演技は、ところどころ、その明るい本質によって、シリアスな場面もシリアスに見えない様があったかと個人的には思いましたが、それも神木隆之介だしというのと、怪獣映画なのでそのくらいが安心できる面もあり、結果ちょうどよかったと感じています。
観てよかったです。
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