「おいおいおい・・・。」ゴジラ-1.0 eiga_beginner.comさんの映画レビュー(感想・評価)
おいおいおい・・・。
タイミングがあったら観てみようということで本作を初の「ScreenX」にて鑑賞。
まず最初に一言、「ScreenXってこの程度なの?」&「これだけの料金払ってこれなの?」というのが素人の率直な感想。
というのもせっかく3面スクリーンになっているのに、常時3面映し出されているわけではなかったのだ。これはある意味で衝撃を受けた。
どうも「ここぞ!」って魅せたい場面のときだけ3面使っているような感じだった。
しかも両サイドのスクリーンに映像が映し出されるときに、両サイドのスクリーン上部に設置されてある映像を映えさせる目的のためなのか照明が少し光って館内が少し明るくなり、せっかくの没入感が半減し、雰囲気も台無し状態に。なんだこれ・・・。
おまけに正面のメインスクリーンと両サイドのスクリーンがキレイに繋がっているわけではなく、左右に2本ずつ、計4本の繫ぎ目があってこれも台無し。今の時代もっと繫ぎ目キレイに処理できる方法あったろと。
しかもメインスクリーンと映像のコントラストもメインと左右で全然異なっていた。
たまたまこの作品がこういう演出だっただけなのかはわからないが、わざわざ高い鑑賞料を払ってまでScreenXで観るべきではなかったとこの点は後悔した。
さて、前置きが長くなってしまったが、もちろん★の数に上記の点は含めていないのでそこはご安心を。
ともあれ★の数をご覧になっておわかりの通り、個人的にこの作品は再度鑑賞しようとは到底おもえないもので、レンタルが開始されても観ないとおもう。地上波で放送したときに懐かしさで観るかなといった具合。
根っからのゴジラファンでもなければ詳しくもないけれど、小学生だった頃に度々映画館に連れて行ってくれた作品がゴジラ(記憶する限り初めて劇場で観た作品がゴジラ)だったというくらいなものである。
ちなみに訳あってシン・ゴジラも当時劇場で鑑賞済。
場面は前後するかもしれないが、まず序盤の戦後貧しく厳しい環境下の中において、浜辺さん演じる役柄の女性がふとメイクばっちりになっていたのを見て「えっ・・・どういうこと?」となった。その後しばらくはメイクばっちりではなかったのに。
見間違えだったらすみません。
次に浜辺さんが電車に乗っているシーンで、やたらと電車のブレーキングが良かった点も迫力に欠けたというかもう少し急ブレーキ感をしっかり映しておいてほしかったなと。
ゴジラが都会にやってきて人々を襲うシーンで、戦車がアップになる場面があるのだけれど、CGのレベルが「これは酷い」と素人でもおもった。街並みとかは良かったとおもうんだけど。
あと街中でゴジラのビームで吹き飛ばされる直前に神木さん演じる男性を建物の間に押し飛ばして、浜辺さん演じる自分だけフレームアウトする場面も「いやいや、今の一緒に行けただろ、北斗のトキかよ!」と内心突っ込んでしまった。
しかも案の定あの凄まじい風圧やらで吹き飛ばされて生きていたどころか、その程度のケガで済むわけないだろって感じで後半に登場。萎えました。
後半、元軍人やらで集まった部隊の指揮をとっていた隊長?が終始トリオのお笑い芸人であるハ〇コのメンバーの人にしか見えなかったり。(あとで出演してたのか調べたほど)
神木さん演じる男性が最後にゴジラの口へ突っ込んだのも、やっぱりというか結局脱出して生きてるし・・・。
日本での受け狙いなのか、そういうのを好む人が多いからなのかはわからないが、個人的にはこれも萎えポイントだった。
せっかくタイトルに「-」って付けたのだから、エンタメとはいえやっぱり今作は「-」で幕を閉じてこその作品だったのではないかなと。それでこそ映えたのではないか。
リアルだったらそりゃ二人とも生きていて良かったとはおもうんだけどねぇ・・・。うーん。
後半のゴジラ退治作戦で「もうダメか・・・」→「待たせたな!」っていうお決まりのパターンもね・・・。
そして最後の最後。爆発してバラバラになって海中に沈んでいくゴジラに復活の兆し。
はい、ここもお決まりパターンで何の裏切りもなく本当にありがとうございましたと。
あれやこれやと使い古された流れがこれでもかと押し寄せてくる。
まさか続編作ろうとしている?それはないか?興行収入次第なんだろうけれど、最終どこまでいくのかはちょっと気にはなる。
個人的にシン・ゴジラのときも前評判の割にガッカリはしたけど、あれを遥かに超えてきたガッカリ感。そういった意味で本作は個人的に「-」であった。
ある意味で無事タイトル回収である。
神木さん演じる男性が瓦礫と化した都会で一人心の底から絶望に叫ぶシーンとか、ゴジラの「ニョキニョキニョキ・・・ギュイィィーーーン、ジュドーーーーン!!」のビーム&凄まじい爆発のシーンとか良いね!とおもったところはもちろんあったんだけれど、それらをかき消すレベルで作品として個人的に本作は“合わなかった”。
もっと絶望感があってほしかった。というかまったく絶望感が足りなかった。
最後に。
ここまであれやこれやと書いてきたが、決して「時間とお金を返してほしい!」などとはおもっていないということはお伝えしておきたい。
観て良かったし、ScreenXがどんなものか体験できて良かったともおもう。
そんな久しぶりのゴジラ映画でした。