「脚本、演出が弱い映画の満足度は低い」ゴジラ-1.0 ジサイさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本、演出が弱い映画の満足度は低い
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評価も高く期待して見に行ったが、この作品の満足度は低かった。ツッコミどころが満載だ。
監督な指示でしかありえない、主人公のオーバーな演技。
なぜ一機の戦闘機だけで、ゴジラは相模湾沖についていくのか。フロンをどうやって2本の鎖でゴジラの身体にグリップしたのか。あれだけのフロンでどうやってゴジラを海の何千m下に沈めるのか。見ている人は今の人なので、大量のフロンの放出は地球環境への負荷も気になる。
どうやって助けにきた船団と母艦を鎖でくくりつけたのか。普通それだけで一日がかりだろう。どうせ嘘つくならもう少し上手くやってほしい。
飛行機の整備要員、いつゴジラがくるかわからないのに、主人公の知り合いに限定して、さらに嘘ついて探すのか。
なぜ戦後なのに、母艦に制服着た船長がいて彼を通じて作戦を指示するのか。なぜゴジラに最後敬礼するのか。戦中の賛美みたいなものを感じて気持ち悪くなった。最後の病院でのヒロインへのゴジラ組織埋め込みいらない。
日本映画の弱点である脚本の弱さや演出の弱さが露呈した一作だった。
ハリウッドでも映画化されるゴジラという題材なのだから、特撮しか見せ場のない映画でなく、グローバルに話が伝わる脚本など骨格のしっかりした映画の方が東宝70周年にふさわしかったのではないか。
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