「最高峰の映像技術でも物語は平凡」ゴジラ-1.0 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
最高峰の映像技術でも物語は平凡
クリックして本文を読む
70周年記念と「シン・ゴジラ」を踏まえてかなりハードルがあがります。ところがこのハードルを軽く飛び越えた映像です。時代を1940年代にすることで、ゴジラと背景、街並みにズレがでにくく、最新鋭の兵器、乗り物、銃器も登場しないことでよりゴジラの恐怖を盛り上げています。ただただ残念なのは物語です。主人公がゴシラに襲われそれで遺恨を残し、数年後再びゴジラが現れ、遺恨を晴らすべくゴジラ退治をするという展開。これはゴジラならずともモンスター映画では王道の展開です。一般人ではリアリティがないから、特攻隊の戦闘機パイロットの生き残りという設定。肝となるのはゴジラ駆除方法ですが、第1作ゴジラ
では液体中の酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」で窒息死、シン・ゴジラは血液凝固剤で凍結。今回はとなると水圧で退治と最もショボい計画。そもそも海でゴジラは立ち泳ぎしてるのですかと疑問に思います。沈めて圧をかけて、それで足りなかったら急速浮上して圧を弱めて留めを指す。結果船でゴジラの上げ下げで故障。最後は特攻作戦と安易な結末。主人公の恋人が死んでいません、生きてました。みんなめでたしめでたし。そして海中に沈むゴジラの遺体がドクドクして終わりでした。映像が凄すぎなので余計に落胆しました。
コメントする