「パンフは880円ではなく、1,100円だった・・・。」ゴジラ-1.0 idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
パンフは880円ではなく、1,100円だった・・・。
以下ネタバレ
「監督 脚本 VFX 山崎貴」が強調されている予告編だったので
「ゴジラ-1.0」の銀座のシーンは
VFXだらけの100%加工映像の箱庭的な印象が強くなり、
「今見ているのはCG加工映像でしょ」ノイズが多めでしたから
「監督 脚本 VFX 山崎貴」の
VFXの文字を今回はひっこめていれば、
模型特撮かも・・・という
特撮ワクワクがあったのになと思いました。
(電車の急停車シーンは停止表現が雑だった。)
鑑賞後に見た
「ゴジラ-1.0」宣伝番組では、
序盤の島のシーンはクレーンを使って撮影していたので、
「監督 脚本 VFX 山崎貴」を強調しなければ、
「今見ているのはCG加工映像でしょ」ノイズなく、
驚くことができたのかも・・・とも思いました。
「今見ているのはCG加工映像でしょ」とわかっていても、
海上ロケの役者を加工した映像の
木製の船の機銃と機雷でゴジラと戦うシーンは迫力あったので、
(機雷の扱いが雑でしたが・・・)
銀座のシーンも
街並みは屋外の模型にして、リアルな日光で撮影して
驚かしてほしかったなと思いました。
模型っぽい処理の震電の旋回シーンは
「王立宇宙軍」の戦闘機のシーンを
再現しているような既視感が楽しめ、
少しテンション上がりました。
また農村を歩くゴジラのシーンはフレッシュでした。
最後のボンベを使った作戦は
段取りの表現を端折っていたので、
もう少し、ボンベのセッティングをカッコよく
見せていれば、作戦実行のシーンも
テンション上がるのに・・・と思いました。
(ジャンプカットで漁船と駆逐艦があっという間に結ばれている表現と
豪勢な食事してそうな元海軍将校役は失笑)
ドラマパートは
神木隆之介の無表情がリアルで
いろんな作品の印象がある役者なのに
「ゴジラ-1.0」のキャラクターとして
存在感のある顔演技だなと思いました。
(神木隆之介の衣装が小奇麗なのと
タイミングよく銀座にやってくるご都合シーンは少し萎えた。)
CMの印象がある
佐々木蔵之介の船長も
漁船に乗っているときは、
「ゴジラ-1.0」のキャラクターとして
存在感があり、
「木製の船の機銃と機雷でゴジラと戦うシーン」は
この二人の演技のおかげかもと思いました。
その他のメイン役者さんは
芸能人感があり、
タレントノイズ強めでした。
昭和の戦争の実体験がない制作者が
昭和の戦争の実体験のない観客にみせるための
映画が嘘くさくなるのは仕方のない事ですが、
タレントノイズ多めの役者が大げさな芝居を演じると
つくりものフィクション感が強まってしまい、
その点、
現代を舞台にした「シン・ゴジラ」のほうが
緊張感と臨場感があったなとも思いました。
そして、
「ガメラ2 レギオン襲来」の立ち去るガメラへの敬礼は熱い敬礼でしたが、
「ゴジラ-1.0」のラストの敬礼は「なんで敬礼してんの?」と思いました。
そのほか、
パンフは880円ではなく
1,000円だろうなと思って売場に行くと
1,100円だった・・・。