「最恐のゴジラとなんだか冷めた人たち」ゴジラ-1.0 せいしよさんの映画レビュー(感想・評価)
最恐のゴジラとなんだか冷めた人たち
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特攻にまつわる葛藤は永遠の0、吉岡秀隆さん、佐々木蔵之介さんのキャラ付けは三丁目の夕日という感じで山崎さんの過去作品ぽいなーと思わせる内容でした。
個人的に永遠の0が好きでないので、まさか最後に特攻しないよなとハラハラしましたが流石に回避してくれて少しホッとしました。
東京を破壊し尽くす怖いゴジラという感じで良いのですが、お話としてはモヤモヤするなとかんじます。ざっくりいうと熱さが足りないです。
ゴジラを倒すために民間人が立ち上がる!熱い話じゃないですか。でも、決起の場で彼らが語るのは誰かが貧乏くじを引かなきゃ..とか生き残れない前提の戦時下よりはましだな..とかちょっと後ろ向きすぎませんか。
特攻するかしないか葛藤した末に特攻しない!生きて抗う!という神木くんの話も熱いはずなのに生きる道を選ぶ理由が橘さんが許してくれたから..にしか見えず残念。貪欲に、端から見たら恥知らずだとしてもアキコと生きる道を選ぶ。その意思が橘の心を打ちゴジラを打ち砕く!こっちでしょどう考えても!
圧倒的ゴジラを設定することには成功していましたが、それを打ち倒すほどの情熱が神木くんたちに設定できていない。
傑作と呼ぶには少し足りない-1の作品と感じます。
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