「ゴジラの破壊描写は最高」ゴジラ-1.0 awahiraさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラの破壊描写は最高
ゴジラ描写は一億点。これまでありそうで無かった絵が見られたことの満足感が高い。原爆雲背景のゴジラ、ゴジラに追われる船等。最初の島はなんか普通のモンスターみたいだったけどね。なんで噛むの? やっぱ日本が破壊されると、より身近な光景が破壊されるとアガリますね、Cgで迫力あるしね。欲を言えばもっと見たかったよ、予算の限界か…そう考えるとシンゴジのほぼ動かないのは1つの解なんだなぁ…
人物描写は悪くはないけどめっちゃ良いわけでもない…コンビを朝ドラに重ねて見てしまうのでは、という懸念は全く不要でしたね。神木さん演技めちゃうま。同一人物とは思えん。主人公をあの情けない、自分が何より大事で煮え切らん小心者にしたのは良かったと思う。浜辺さんも良かったよ!ただ、主人公はじめ皆の心情が全体的によくわからんかったかな…終盤まで覚悟ガンギマリな神木くんがああも簡単に生きる方へシフトするかな(青木さんに言わせるのは良かったけど)、とか最後の助っ人達もこんなん好きでしょ?てだけな感じ。佐々木さん、そこは喜んで良いのか?あとそんなチンタラ引き上げたら効果なくなるよね(よくわからん新化学兵器じゃなくて説明を持たせたのは良かった!作劇上の問題。)
政府(+米軍)が全く役に立たないのとか、ゴジラが熱戦で象徴的に破壊するのが国会とか、明らかに政府を当てにしすぎるな、俺たちで何とかしようぜ、というメッセージもありそう。良く言われる「ゴジラは皇居を破壊しない」ですけど、今回も描写は無かったね。でも浜辺さんがすくわれるのはあれお堀だよね?なんか意味あるんかな…
ゴジラさんまだ生きてますよ、は良いとして、浜辺さんの最後のうなじとか、神木くんも黒い雨にあたってるし、彼等の行く末は暗示されてる。頑張って生きても結局、でもだからこそ、最後まで醜くも生きる、というのが本作のテーマか。ただ、そうすると最初の神木くんのように、何かを捨てて生きるのを選ぶことが賞賛されて然るべきと思うんだけど、そんな描写はなかったなぁ
文句をタラタラ言いましたが、ゴジラ描写は5億点なので、見られて良かったです!令和でも、色んな監督さんに撮ってもらうと良いね、ゴジラ。