M3GAN ミーガンのレビュー・感想・評価
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ブルースかっこええ。
本当に近い将来、起きそうなお話で面白く鑑賞。
子供の頃のお気に入りのオモチャを取り上げられたりした感情を上手く表現していて、子供らしい独占欲も理解できる。お人形に依存したり没頭する様は、今やスマホ依存している老若男女に投影される。
ミーガンのオシャレで知的な可愛い見た目も手伝って、お人形との仲良しを深めていくことで、人間のエゴも感じてしまう。
ミーガンが爆発を後に颯爽と音楽に乗って歩いて行くところ、警報機が鳴り響いていたのが通り過ぎるとピタッと止まって思わず、カッコよ!!
クネクネダンス、見たかったけどこれだけなのね。短い。。。
髪の毛って大事ね。。。
仲間たちも生きてて良かった〜
後味がだいぶ違う。
余り怖くはなく、エンタメとして楽しめました。
【余談】ミーガンがピアノでデビー・ギブソンのトイ・ソルジャーを弾くシーン。余りに場面と合いすぎてて、納得の感心!
AI脅威論の中で生まれたホラー映画
人形が襲ってくる類のホラー映画は、昔ならチャッキーあたりが有名で、色々なものがあったわけだけど、今回はAI搭載の人形という点が現代的というか、今多くの人が実際に不安に感じているだろうことを映像化したという感じだ。
9歳の女の子が事故で両親を失い、叔母と2人暮らしに。研究職の叔母は子守りをする時間が惜しいので、試作段階のAI人形「ミーガン」を女の子にあてがってみる。すると、子どもと接することでAIがどんどん学習していき、成長していく。しかし、次第に女の子との時間を邪魔する連中はみな排除だみたいな方向に成長していき、殺人事件が起きてしまう。
AI人形の殺人事件は、法的には誰の容疑になるんだろうとか考えながら見ていた。自動運転で事故が起きたら原則は車の所有者の責任になるがハックされた場合などはその限りではない。この映画の場合、開発者と使用者が同じ屋根に暮らしているので、叔母さんに全責任がかかりそうだが。法的問題も含めて興味深い題材だったなと思う。
AIと心理という題材を巧みに織り交ぜた怪作にして快作
人形ホラーという意味では『チャイルド・プレイ』や『アナベル』、はたまた人工知能の暴走という意味では『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』などを思い起こすが、そのいずれとも異なる鮮烈な印象を持った一作である。とりわけ両親を亡くした9歳の少女ケイディの悲しみと、彼女を慰めようと心の隙間に入り込んでいくミーガンの関係性は驚くほど真に迫っていて、描き方が緻密。その存在はある程度まで少女の救いとなり、ある一線を越えると依存性の高い危険領域へと突入していく。もともと「代用品」であったはずのAIロボットが、本来なら亡き父母の代わりとなるべき伯母であり開発者のジェマ以上に、信頼や寵愛を独占していくこの異常事態。暴走後はさすがにエンタメに振り切れるが、今のご時世、AIについて考える最適の教科書のように思えてしまう。と同時に、ジェマ宅の棚や作業場に溢れるロボット熱にちょっとワクワクしてしまう映画でもある。
笑いと恐怖を一手に引き受けるミーガンというキャラクター
『チャイルド・プレイ』のチャッキー、『アナベル』のアナベルに続く"ドール・ホラー"最新作は、AIを搭載した人形ロボットが人間の叡智を嘲笑うように暴走する。対話場面はアニマトロニクス、アクションシーンは人間によるスタンドインを使い、ヒロインのミーガンが縦横無尽に弾けまくる様子は痛快だし、何よりもミーガンの皮膚感がリアルなのには驚く。
シアトルにあるハイテク企業に勤めるロボット工学者のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、交通事故で両親を亡くした8歳の姪、ケイディのために、友達兼親代わりに自ら開発したミーガンを当てがったのが悪夢の始まり。それ以降の展開は押して知るべし。
なのだが、監督のジェームズ・ワンと製作のジェイソン・ブラムがコメントしているように、本作の魅力はブラックコメディ要素が恐怖と危ういバランスを取っている点。その両方を引き受けるミーガンのキャラ設定が時々瞬発的な笑いを呼び起こす。それは、(以下2点は未見の方のために伏せます)ミーガンが人形であるが故のシステム的な辛さを告白するシーンだったり、殺戮に着手する時のアクションだったり。こうして、最新"ドール・ホラー"はしたたかにアップデートされている。
これはもうシリーズ化は必至。製作者はミーガンのビジュアルはオードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、キム・ノヴァクというハリウッド黄金期の俳優たちからインスパイアされた、とコメントしている。個人的な見解では、中谷美紀だと思った。皆さんのご意見は?
80年代SFホラーテイストの見事な融合と再興。
【イントロダクション】
ブラムハウス・プロダクション発、ジェイソン・ブラム、ジェームズ・ワン製作のSFホラー。友達ロボットとして開発されたAI人形の起こす惨劇を描く。監督はニュージーランド出身の新鋭ジェラルド・ジョンストン。脚本は『マリグナント/狂暴な悪夢』(2021)のアケラ・クーパー。
【ストーリー】
大手玩具メーカーFUNKI(ファンキ)社の商品開発部門で研究者として働くジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、会社の開発費で密かに高性能AIロボットの開発を進めていた。しかし、上司のデヴィッドからは競合他社との販売競争を制する為に、自社製品の低コスト・低価格販売の開発を優先するよう命じられる。
ある日、ジェマは交通事故で両親を亡くした姪のケイディ(ヴァイオレット・マッグロウ)を引き取る事になる。未婚で子育ての経験もないジェマは、ケイディとの向き合い方に戸惑うが、ケイディがジェマの研究に興味を示した事で心を通わせるようになる。
ジェマはケイディの為に進めていたAIロボットの開発を進め、ミーガン(M3GAN=Model 3Generative ANdroid〈第3型生体アンドロイド〉)という少女型アンドロイドを開発する。
ミーガンは持ち主を登録する事で、持ち主の行動や感情の学習を進め、持ち主にとって最適な日常を実現させる役割を持っていた。ミーガンはプログラムの通りに学習を進め、「あらゆる事からケイディを守る」ようになっていく。
ケイディはミーガンとの交流によって心の傷を癒やしていき、その様子を目撃したデヴィッドは、ミーガンの正式販売を推し進めるべく、会長達重役を招いたプレゼンテーションを企画する。
しかし、急ピッチな開発によって情報へのアクセス制限を十分に設けなかったミーガンは、ジェマ達の予想を上回る学習・成長を進め、ケイディに害を成す隣家の犬や飼い主、いじめっ子らを次々と殺害していくようになる。
【感想】
ざっくり言うと、80年代SFホラーのハイブリッド。しかし、組み合わせ方と描き方次第でここまで見せる(魅せる)作品になるのかと驚かされた。
全体的には『ターミネーター』(1984)+『チャイルドプレイ』(1988)で、クライマックスではまるで『エイリアン2』(1986)のリプリーvs.クイーンエイリアンかの如く、ケイディがブルースを操縦してミーガンと対決する。また、冒頭で登場するお喋りロボット“PETZ(ペッツ)”の絶妙なキモさも、80年代的なデザインで個人的にツボ。
このように、やっている事自体は過去のヒット作品の要素の継ぎ接ぎなのだが、その繋ぎ目を感じさせない見事な融合ぶりが見事。あらゆる要素の見せ方が上手く、確かな脚本力を感じさせる。
特に上手いと感じたのは、ケイディが両親を失った悲しみをミーガンに打ち明けるシーンだ。本来なら、そうした描写はジェマとの新生活が始まった初日に丹念に描かれそうなものだが、ケイディは幼いながらにずっと悲しみを押し殺し続けており(夜中に1人で泣いていた)、信頼出来るようになったミーガンの前でだけ心の痛みを打ち明ける。ミーガンはそんな彼女の悲しみを受け止め、ケイディからの絶対の信頼を得る。そして、その光景は会社の重役等へのプレゼンテーションの場でもあり、それが功を奏してジェマは開発の責任者を任される。
それぞれを別々に描いていたら、尺が伸びたりかったるくなりそうな要素を、一場面で端的に描いて見せ、複数の役割を果たさせている手際の良さが素晴らしい。
導入からの展開もテンポが良く、ケイディがジェマの開発した玩具で遊んでおり、それを快く思っていない母親という、“しつけの厳しい家庭”である事や、ジェマというミーガン開発のキーマンとなる存在が示される。
ジェマがケイディを引き取ってからの新生活も、木製テーブルを傷めない為のコースターの上にグラスを置かないケイディと、それを直すジェマという“1人暮らしの生活空間に、ある日突然他者が介入してきた”様子を台詞を用いずに巧みに描かれている。
こうした無駄のない展開を積み重ねて、登場人物の背景への観客の理解や興味を促し、102分という昨今のハリウッド映画では(ホラーとはいえ)短い尺の中で、一気に駆け抜けてくれる。観客にストレスを与えず、テンポ良く話を展開していくのは、確かな脚本力があるからこそ成せる技だろう。
思い返してみれば、脚本のアケラ・クーパーは『マリグナント』でも(イングリッド・ビス、ジェームズ・ワンと共同とはいえ)テンポの良いストーリー展開を披露していた。
主役であるミーガンの「不気味さ」と「可愛さ」が共存し、ギリ「可愛さ」の勝るビジュアルが最高。人形とは思えない程に表情豊かなはずの彼女が、時折見せる虚無の顔、その奥に潜むプログラム故の純粋な狂気がこれまた素晴らしい。森の中でいじめっ子のブランドンを追いかける四足歩行、デヴィッドを襲う直前の独特なダンスも印象的。演じた、エイミー・ドナルドの演技に拍手。
ミーガンがスマートAIのエルシーの中に自らのバックアップを残しているor逃亡先として逃げ込んだラストは、これまた80年代ホラー的お約束要素なのだが、中盤でカートがコピーしたミーガンのデータ含め、これが10月に日本公開される続編に活かされるであろう、“続編で拾い上げる事で伏線たらしめる”要素なのも良い。
【荒唐無稽なアイデアの融合の中に見る、確かなテーマ性】
ミーガンによる子守と育児、メンタルセラピーの代用は、現代の技術への依存、果てはスマホ依存への警鐘か。
今や、両親が仕事や家事で多忙の中、子育てをせねばならない上で、子供にYouTubeやアプリを与えて「勝手に遊ばせる」スタイルはごく一般的なものとなった。しかし、作中でジェマがその過ちに気付くように、人の心の傷を癒すのも、人を育むのも、最後は人間の役目なのだ。だからこそ、ミーガンのようなAIはあくまでサポート役であって、親代わりになるべきではない。
ジャンル作品ながら、その根底にあるメッセージは、実に現代的かつ真摯なものである。
【総評】
80年代ハリウッドSFホラーの見事な融合によるホラー・ニュー・ヒロインの誕生。10月公開の続編の内容が『ターミネーター2』(1991)的な、SFホラーからSFアクションへの転換なの含め、令和の時代にかつてのハリウッド的ムーブを堪能出来るのは心踊る。
続編の公開が待ち遠しくて仕方なくなった。
なんかの予告で見たけど、つい見るリストに入れ忘れてた作品。最初はア...
お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。
ミーガン蜘蛛モード!!カサカサカサカサッ
やりたいことよりもやるべきことを大事にした方がいい
ターミネータを見てなかったらもっと面白かったかも
可もなく不可もない
ミーガンという新たなシンボルキャラクター
とにもかくにもミーガンのキャラクターが抜群に良い。
将来、チャッキーやジェイソン、フレディ等のホラー映画のレジェンドに並ぶようなキャラクターになるかもしれない、と思わせるポテンシャルを感じた。
次回作でもアクロバティックなダンスは是非入れて欲しい。
キャラクターだけではなくストーリーも◎。
生命とは?人間とは?みたいな方向にも寄せられたと思うけど、中途半端にそっちの方向にいかず100%エンタメ方向に寄せたのが好印象。100分ほどですっきりまとめているのも良い。
続編が楽しみです。
現代に起こり得るストーリーなのでリアリティはあるが対象がロボットな...
現代に起こり得るストーリーなのでリアリティはあるが対象がロボットなのでホラーとしての怖さは無い。
初代ターミネーターがホラー映画にジャンル分けされてたのを思い出した。
子役の演技は良かった。
最後のひねりがもう少し欲しかったな。
ターミネーターの始まりの物語
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