おやすみ オポチュニティのレビュー・感想・評価
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wake-up songの力
NASAって、本当に様々な人たちが働いているんだなということが一目瞭然。ミッションが長期化すれば、そこに携わる一人一人の物語も膨らんでいく。各々の目的はそれぞれなのだろうけれど、共通の夢に向かってエネルギーがどんどん大きくなっていく様に、自然と引き込まれてしまう。
「宙わたる教室」での予備知識だけだったので、オポチュニティが、スピリットと双子であることや、しかも「she」であることは初めて知った。
(その分、轍の場面は、グッときた)
コマンドに中々反応しないところや、自律性を持たせたことで、まるで彼女自身に意思があるように思えてくるのは、長い間付き合ってきたスタッフだけではなく、わずか2時間弱の付き合いの観客も一緒だ。
そこには、ドキュメンタリーでありながら、VFXを駆使した映像の力が大きく関わっていると思う。
最初は、あまりにも自然に、オポチュニティが走行しているシーンが出てくるので、自分の「ドキュメンタリー」という概念との相違で、少し入り込めない面もあった。だが、大切なのはそこではなく、NASAの人々の熱量と、それに応えたオポチュニティとの関わりの物語だと割り切って鑑賞することにした。それでも、やっぱり一番感動したのは、オポチュニティから送られてきたピンぼけの自撮り写真がだんだんと重なって、像が結ばれる場面。ここにも何かしらの演出はあったのだろうが、実際の映像が持つ力を、強く感じた場面だった。
あと、wake-up songがいちいちツボだった。まあ、そういう映画の作りをしているからだろうけれど、監督の思うツボに見事にハマってしまった。苦しい時のユーモアとか、音楽の救いの力を描く映画としても、とても印象に残る一本。
こ、これは・・・Σ(・□・;)
本作品、まさに🎦2001年宇宙の旅にも通じる様でもあり、手塚治虫の📖火の鳥「復活編」へと誘う大宇宙ロマン。これはもう、まごう事なきSFである。ドキュメンタリー風ではあるが、映画でいう所謂、実録ものと言って良く、まるで我々鑑賞者は双子のロボット共にそこにいる気分になるのである。そしてめっちゃ感情移入してしまうのである。泣くかもしれない。まさに🎦インタステラしちゃうと言ってしまっても過言ではない。
自分は近年見るSFでAIとの共存は難しいと考えていたが、この映画は人類とロボットの明るい未来を示唆する数少ない座標となる事であろう。そして📖火の鳥「復活編」を読んで🎦2001年宇宙の旅を見てから🎦インタステラを見てみて欲しいと思う作品である。
そこに、きっとあなたはマット・デイモン 主演🎦オデッセイを重ね合わせて、この作品をもう一度観る事になるであろう。この映画は残念な事に見終わっても眠くなりません・・・・「おyあすみ」と言う冠は付いてはいるが・・無限のSF映画のロマンの旅へと誘いこと間違いありません。何度かループして見てるうちにきっと皆さんも眠くなる時が来るとは思いますが・・そのとき初めてみなさんは「おやすみ」と呟く事になるだろう。
グ○ドモーニン○ベトナ○って映画思い出した。と思って思っていたら、ターミネーターだった。
1000億ドルかけたアメリカの国家事業のドキュメンタリー!
「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」と言われて久しい。しかし、あれから、ほぼ一歩も進まないで、またまた、月に行こうとしているが、いつになったら、マーズ・アタック出来るのだろう?そう考えると、PLAN75の方が実現するかもしれないね。さて、そんなに金かけて、一体どんな市場が存在するのだろうか?
他の惑星に生命がいるかいないか?なんて、どうしてら気になるのか?そんなところへそんな金かけずとも、地球に沢山いて、困っているから『PLAN75』なんて訳の分からない事考えてしまうんでしょ?
頭の良い人たちよ。もう少し頭良くなって貰いたい。ミサイル(いやいやロケットだ)打ち上げる事にやっきになるなら、地球の平和を考えてもらいたいものだ。ロサンゼルスのモーテルの水道水が飲めないのに、火星の水飲めるとは思えないし、少なくとも、僕が飲む機会は絶対に無いと思うので。
ワイルドで行こう!
SOS!
ヒア・カムズ・ザ・サン!
ワムの何だっけ?
アイル・ビー・シーイング・ユー
ビリー・ホリデイ!
なんで?白人の歌ばかりで、最後だけ?
選曲が悪い。
どうせなら『狂った○実』でも良かったのでは。
自撮りの件は演出だと思う。予定調和で最後を考えてやった事と思う。そうでなければ、5000ソルでやるわけが無い。
5000の後200ソル以上信号を送るなんて無駄な事やっているなと思う。
火星にミサイル(訂正ロケット)打ち込んで、人類のためにどうしたら為になるのだろう。『風が吹けばおけやが儲かる』じゃない!
そもそも、90日間って予定も?
じゃなかったら、Amazonが、このドキュメンタリー企画しないでしょ。
ロボットが、15年動いていたのは凄いと思うけど、目的も達せなかったし、その15年間、残念なことに地球では、火星の表面よりもニュースになる、劇的な不幸が途絶える事が無かったと思うが。
こういう仕事に携われるのは幸せだろうな。 子供の頃に、夢に巡り会え...
火星探査機が親密な生命体に感じる熱量の籠った記録。
内容は、実話ベースで2004年NASAから打ち上げられた火星探査機探査機で双子のローバー・スピリット・オポチュニティのトータル約15年間に渡る短くて長い火星冒険の物語。印象的な言葉は『プロジェクト全体がローバーを愛し関わった全ての人が親である双子を大切にしたい』NASA探査チームの言葉が、擬人的であり優しい気持ちにさせられる感傷的な言葉でした。印象的な場面は、客観的に火星の映像が撮れる訳ではないので、VSFX・CGを多用した分かりやすい映像構成の努力があり、まるで火星にいる様な迫力は何とも言えない体験でした。NASA内でもサイエンスチームと探査チームとの意見のぶつかり合いやプロジェクト全体の25年間に渡る苦労と世代交代による時間の流れを感じられる感慨深いものがありました。予定より遥かに長い寿命を持つ事になったラッキーローバーの惑星間における冒険は、人とロボットの絆が確かに存在する事を証明してくれた素晴らしい実話の一つだと感じました。そしてこれからは夜空の火星を見る度に、あそこにスピリットやオポチュニティのだと視野や想像力を物理的にも広げて見上げる事でしょう。
優しく温かくホールインワン
それでは目覚ましソングを流します…♪これは当初90日間の予定で火星に送られた双子のローバーが予想に反して何年も探検を続けた真実の物語である。ワクワクして、人生と重なって、月日は流れていく火星探査機への感謝の記録と思い出の賛辞。そして、忘れっぽく関節炎に。物語は孫の代へと、けど本質やっていることは初めて空を見上げた先人と何も変わらないことをしている。僕らの生活をより良くするために、何かを知るために。本作より分かりやすく感動的な宇宙を舞台にしたドキュメンタリーもあるだろう、だけど本作は一見の価値ある作品である。人生と重なるし、人類の未来への可能性や歩んできたものの偉大さを改めて感じることができるようだ。お休み、オポチュニティ。今まで夢見させてくれて、色んなものを伝えてくれて、そして何よりいい友人でいてくれてありがとう。
双子の火星探査機物語
2004年にNASAが満を持して打ち上げた火星探検ロボット、スピリットとオポチュニティの健闘と支えるスタッフの並々ならぬ思い入れを描いたモキュメンタリー。
タイトルはチャッピーやウォーリーのようなロボット映画にちなんで親しみを込めて付けたのでしょう。
両機は同型で高さ 1.5 m 、幅 2.3m、長さ 1.6 m、重さ 180 Kg 、 6 輪駆動の太陽光発電ロボットです。速度は秒速5cmなのでシニアカートよりゆっくりですね、最大斜度30度対応で荒れ地向けに作られています、オポチュニティは15年間で累計走行距離が約45kmと言いますから期間の割には狭い範囲にも思えます、ロボットアームに分光計、顕微鏡ほか各種カメラを搭載しさながら動く実験室、地球に似た岩石や水の存在を伺わせる粘土など発見し話題になりましたね。
2台を投入したのは着陸リスクや故障を想定したのでしょう、着陸地点も反対側、想定寿命は90ソル(火星日で地球より約40分長い)程度だったようですがスピリットは22倍、オポチュニティは55倍と健闘しました、寿命の差は着陸地点の環境の違いだったのでしょう。
探査機の様子は実写では無理なので地球での再現ビデオでしょう、コントロールルームの様子も資料映像にしては映画っぽい、皆、探査機を彼女と読んで擬人化、インタビューも思い入れが強く、メモリー障害を祖母の認知症と重ねあわせて語っていました。再起動時には目覚ましソングと称する歌をかけていました、ABAのSOSなどその時のシチュエーションに合う歌詞の歌を選ぶ凝りようでした。味付けは好みに依るでしょうが勉強になりました。
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