「ちさまひ最強コンビ」ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 加田瀬恋さんの映画レビュー(感想・評価)
ちさまひ最強コンビ
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前作に続き、ちさと&まひろ2人の世界観が爆発している。しかし、そこに相対するのが神村ゆうり(岩永丞威)&まこと(濱田龍臣)兄弟である。この2人も同様に殺し屋として活動しているが、異なるのは殺し屋のトップを目指すアルバイトである点である。
プロの殺し屋を殺せば席が空くという噂を聞き、神村兄弟は無我夢中でちさと&まひろを狙う。実力はほぼ互角であるが、2人とは違った真新しい雰囲気を持っている。さらに、単にちさまひの男性版という訳ではなく、2人に通づる“何か”を持つ殺し屋ペアとしてしっかり成立している。
その“何か”とは、前作で描かれた「殺し屋としての才能と社会不適合性」である。特に、ちさまひには無かった恋愛という要素を神村兄弟の視点で描くことにより、その不器用さが愛くるしさへと変化している。また、最後のまひろとゆうりとの対決では、前作の冒頭にあった妄想に通ずるものがゆうりの視点で導入されており、より2組の共通点と相違点を明確に分ける特徴である。
その他にも、田坂さん(水石亜飛夢)や宮内(中井友望)、名前だけ登場した粛清さんなど、魅力的な人物ばかりである。
早くも続編の制作が楽しみである。
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