「「こんな人物相関図を作ってみました」という話」マッチング Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
「こんな人物相関図を作ってみました」という話
はじめ面白そうなんだよね。
アプリ婚した夫婦が顔にバツ印をつけられて、手を握り合って殺されていて「なんだろう?」という気になるの。
一通り登場人物の紹介のためのシーンが終わると「こう思ったでしょ。でも実はこうなんです!」というのをひたすらやっていくの。
それのどこが面白いのか、今ひとつ分からないんだよね。「そうなんだ!」というより「はー、なるほど」って感じなの。設定を説明してもらって「で?」ってなる感じ。
ミスリードがうまくいってないんだけど、これ原因はたぶん、作品中で起こる犯罪の全てで、動機を「犯人の気が違っていたから」にしてるからなんだよね。
これやっちゃうと恐さも全然なくて「そうですか」しか感想なくなるの。
話の展開の中で「ん?」となったのは、お父さんの自殺だね。お母さんが25年間軟禁されていたことにショックを受けてってしてるんだけど、その前にお母さん助けようとするでしょ。『そんな気力もないくらい絶望して死を選んだ』とするのは無理があったな。
ラストまでいって事件が解決した風になるんだけど「そんなことないよ」って終わりにしてるんだけど、これ何がやりたかったんだろう。イヤミスっぽくしたかったのかな。
でも話がミステリーじゃないしね。
なんでアプリ婚した夫婦が殺されたのか説明ないし。狂ってる人が気まぐれでやった感じになっちゃってる。
狂った人の内面を深く描いたわけでもなく『こんなアイデアどうですかね?』というのを、そのまま映像化しちゃった感じ。他に作品なかったのかな。
内田監督が原作・脚本・監督なので、映画だけで感じられるようにして欲しかったところです。でも「原作読んではじめて完結」という作品だったら面白いので、読んでみようと思います。
おはようございます。
Scottさんのレビューに大共感です。鑑賞時の私のモヤモヤを全て記してくださっていて、今、そうそう!と頭もげるほど頷いております。
しかし、下にコメントされているさなさんの原作の情報を知ると、
原作では納得できるストーリーになっているのですかね?
でもさ、未読勢からすると、映画内である程度筋を通してもらいたかったです。ちょっと期待外れでしたね。