離ればなれになってものレビュー・感想・評価
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おいおい、こんなんで良いのかよ?そう思うけど見終えたあとに笑顔になったから、これで良いのだ!
幼馴染4人、皆なにかが欠けているのだけれど、それぞれに年令を重ねていきながらついたり離れたりのドラマを見せられる作品で、え?そっちに行くの?みたいなモヤモヤが広がるのだけれど、見ているうちに「不完全だっていいじゃないか、にんげんだもの」なぁんて、相田みつをさんみたいな心持ちになった。
なんだろう、登場してくる人たちがみんな愛しく思えてきた。
お国柄なんだろうけれど、家族のあり方とか家庭に対する考え方が違っていて、それでもうなずける部分も多くて、ああ、仲間っていいよなぁ。そう素直に感じることができた作品でした。
こういうの、なんか好き。
新年鑑賞がベストな映画でした!
邦題含めポスターが全然物語を表現できてないのが残念で仕方がないほど、内容が良い!
仲が良かった子供の頃の友達を思い出しながら、泣くまではいかないまでも世界に浸れました。
昔行ったローマやナポリを思い出し、いい街だったことを再認識できました。
同世代…
正直こんなに狭い世界のなかでくっついたり離れたり、それはどうなの?と思ってたけどそういや大学のサークルと大して変わんないや、と思い至った次第…
82年に16歳、ってほぼ同級生なのでなんとなく思い当たることも多々あり(シンプルマインズのdon't you歌えるの我々世代だけでしょ…ww)、他人事とも思えなかったり、共感多々…
ただ男性陣の20歳前後はちょっと厳しかったのでは…
イタリア・ローマは絵になる、ロケ地の宝庫!
「不揃いの林檎たち」みたいな群像劇だけど、俳優たち、ロケ地、インテリアがチャーミングなので見応えあり。「フォレスト・ガンプ」みたいに世界中の誰もが知るエポックメーキングな出来事の映像が挿入されて時代感を確認してくるけど、扱いがちょっと浅い感じ。
「人間だもの」、、、相田みつをの名言がよぎる。ちょっと長かった。そして人生は続く。まだ還暦前なのだ。
歳を取ると"わかる"友情作品ですね〜 見終わった感覚的にはスタンド...
歳を取ると"わかる"友情作品ですね〜
見終わった感覚的にはスタンドバイミーに近いと個人的に。
まだ20代だが既に旧友のエモさをひしひしと感じられた映画でした。非常に好き
リアリティがない
中高年にはささるというコメント多数だけど、全く…
この人達どんな狭い世界で生きてるの?
世界にこの4人しかいないの?
子供時代にいくら仲良くても、大人になって生きる世界が変われば人間関係も変わるのに。
期待値高過ぎたんでしょうね。
私たちの人生が最も美しかった時
映画はやはり感情移入ができるものがいい。感情移入ができて没入感たっぷりに上映時間が終わるのが至福の時である。
何に感情移入できるかについては個人差、年齢差があるはずだ。でも僕は、16歳の時からの40年間のイタリアの男3人と女1人の人生、彼らの長い青春物語に楽々と没入し、気づけばエンドロールが流れていた。 イタリア映画風の映画音楽(笑)に乗せられて最後まで気持ちよく彼らの青春に共感することができた。
とても楽しい映画だった。
とても素敵な邦題のタイトルの作品。 本年度ベスト。
洋題の「The Best Years」より本作には邦題がお似合いって感じ。
あらすじだけ読んでからの鑑賞。
タイトルの意味の解釈が思ってたのと違った(笑)
けど素敵な作品で自分好みだった。
16歳の悪友、パオロ、ジュリオ、
リッカルドの3人に加え、女の子のジェンマの4人の50歳過ぎまでの半生を描いたヒューマンドラマ。
4人の半生を描いているだけにテンポが早く色んな出来事が満載。
鑑賞しているのが忙しい(笑)
4人が少しずつ老けて行く様子に加え、各々の人生に色んな事があって見応えがあった。
人生の分岐点で登場人物が観客に問いかけるシーンに考えさせられる。
出だしとラストのシーンがリンクしている作品は多くあるけど、本作はその手法を上手く使っていた感じ。
ラストの素敵なシーンに何故か感動の涙が(笑)
改めて若い頃の友達を大切にしたくなりました( ´∀`)
人生とは、、、
たまたま時間があったため鑑賞。
予告編の感じだと、くっついたり離れたりを繰り返すカップルの話かと思っていた。
これは、人生とは何かを考える映画だった。
長く生きていればいいことも、悪いことも起きる。
やんちゃしたことも、喧嘩したこともそれもひっくるめるて、自分の生きてきた道。
そして自分の歩んだ道を受け入れてくれる友人たち。
そんな友人を1人、2人持てることは幸せだと思った。
昔仲良くしてた友人に連絡したくなりました。
2時間で収めようよ。
でもね 飽きずに座ってエンドロールまで楽しめました。 ナポリやローマを旅した気分で泣けるエピローグまで気分良く。 あのシーンではいまだにマストロヤンニの名が出てくるんだね( 笑)
ポスターはこの映画の良さを全然伝えていない!
ポスターだとヒロイン主体の話に見えるけど、
実際は3人の少年と、1人の少女の40年史。
ニュー・シネマ・パラダイスを見た時のような、ノスタルジー系!
時空を超えて階段をのぼるジェンマに涙!
年末の暇つぶしで、軽いノリで見たのに、
終わったあとは、この映画に巡り会えた事に感謝。
「人は過ちを犯すものだ」という前提で物語が進んでいくので、
人々が寛容。そこ、勉強させてもらった。
最初は「こいつら大ざっぱだな〜!」て思ってたけど。
細かい事を気にしてたら、大きな幸せを取り逃がしてしまう、って事ですかね〜。
年末年始に見るのにとっても良いです(内容的にも)。
40年の時を経て、変わらぬ友情を描いた上質なイタリア映画
1982年から2022年のイタリア・ローマを舞台に描いた人生讃歌。
私には高校生の頃からずっと続いている友達は1人もいない。大学の友達で数人ほど。
だからなのか、本作のような彼らの友情が羨ましくもある。
“40年いろいろあったね、お互い歳をとったね。でも、またこうしてあの頃のように同じ時を過ごしているね”
というような、なんだか歌になりそうな作品。
9.11やイタリアの歴史など、実際に起こった出来事も織り込みながら、彼達4人が紡ぐストーリーによって、恋とは?愛とは?友情とは?を私たちに問いかけている。
恋の始まりと終わりのリアリティーさは、イタリアらしい。
彼らと同世代の人が観るとより感動が深まるのかな!?
16歳のジェンマを演じた女優さんがとても可愛かった。
心が動かされるシーンもあったけれど、基本凡作である。
令和5年、1本目の映画鑑賞である。昨夜、NHKBSブレミアムで、デシーカの「ひまわり」を放映していた。戦後のローレンもマストロヤンニも終始抑えた演技で上手い。監督の指示だろう。そのかわり、マンシーニのあのメロディが私達の琴線を揺らす。涙が流れてくる。
それを新作のイタリア映画で再現してもらえたらと観たが、タイトルの通りだ。一言で言うと、ご都合主義の映画だ。ニューシネマパラダイスには遠く及ばない。登場人物の造形が甘い。底が浅い。
女主人公の少女時代を演じた女優がかわゆい。大人になってからは別の女優が演じているが、今ひとつしっくりこない。ラスト近く実年齢になってからはビッタリはまった。大人になったバウロを演じた男優は、草刈正雄にそっくりだった。
ルーシーの願い。
出逢いは16歳。恋に落ちたパオロとジェマは家庭の事情で離ればなれに。。
時は経ち再会した二人、そして親友のリッカルド、ジュリオが織りなす、恋やそれぞれの人生を描いたドラマ作品。
序盤は、4人の美しい青春の日々。
ジュリオの嫌なオヤジさん、ジェマの母親の病気等々、それぞれが問題を抱えつつも眩しい季節が流れていく。
しかし、時の流れは4人の関係も変えていき・・・。
まぁそういうこともありますかね。ジェマちゃん、ちょっと引っ掻き回しすぎとも思いつつ、彼らの現状を見ると・・・。パオロと一直線に愛し合えたのも、何もしらない16歳だったからとも言えるのでしょうかね。
お金に仕事に時代背景に・・・、ただの恋愛の拗れだけでなく、現実社会にもまれる姿も強い味付けになっていましたね。特にジュリオ。困っている人を助けたい・・・からの悪党(⁉)への弁護とか。現実は難しい。
でも、パオロとの仲違いは辛い。オムレツを卵に戻せない(?)はともかくとして、俺なら許してるって言われてもねぇ・・・。
そしてリッカルド。彼に降り注ぐ現実もキツいものがありました。
他の3人と比べても、ブレずに頑張っていただけにね・・・。
パオロもパオロで、専任への道やお母さんの問題も抱えながら、ジュリオ達を許せずに・・・。
こんな感じで、誰かに特に重きが置かれているわけでもなく、ちゃんと4人が主人公として描かれているのが素晴らしい。幸せが崩れつつある者、今まさにドン底にある者・・・過去に確執を抱えても、ホームでの偶然の再会時に抱き合えた時は、観ているこちらもじんわりと温かくなった。
総じて、2時間越えのやや長尺でも、終始のめり込めた名作だった。
恋人に裏切られ、家族に見放されても、やっぱり最後に支えとなるのは、腐れ縁の友達なんですかね。
パオロ、ジュリオ、イキノビ・・・
少しずつ取り戻す者、急上昇に急降下を繰り返す者、基本降下ばかりだけど最後の最後に・・・な者。それぞれの人生の対比が印象的でありつつ、やはり男の友情は最高‼
それでも、ベストシーンはオペラ劇場かな。ルーシーの願い・・・。このシーンは本当に鳥肌モノの名シーンだった。
また、このクライマックスですよ。。
大晦日にして、今年観た全作品の中でも最高のクライマックスでした。そして流れるエンディングテーマ・・・良すぎ‼もう反則でしょこれは‼‼
ワタクシ自身も、昔から続く友人達がおり、恋愛の縺れはなくとも、拗れることもありますが・・・パオロたちのようにまた笑いたい。そんなことを思わされるような名作でした。
ある4人の人生 in イタリア
ラブストーリーで始まったけど、最終的には人生について描いた映画だった。
ほとんど、あらすじ読まず観たので、
戦争などで引き離された恋人や家族を描いた、感動巨編と思ってました。
4人の若者がいて、恋をして、喧嘩をして、色々あって…
途中、個人的に中だるみして眠くなったんだけど、
いやー、いい映画でしたね♪
エンドロールに流れる、イタリアンな音楽がハマってた。
よく流れる曲だけど、曲名しらない(笑)
余韻がね…(笑)
ある程度、歳いった人の方が、響くでしょうね(笑)
心を熱くしてくれるものに!
2022年大晦日、娘と花火を観ているジュリオが1982年ローマで暮らす16歳の腐れ縁の始まりを振り返る体で現在までをみせていくストーリー。
ノッポのパオロと腐れ整備士の息子ジュリオ、そして暴動の中知り合ったイキノビのリッカルドと、パオロの彼女の宝石ジェンマが、息詰まる日々からの解放を夢見つつ連んだ青春から、離れて再会したり、揉めたりすれ違ったり…。
中年以上限定のザ・あるある友情物語というところですかね。
そういえば顔をあわせる機会はだいぶ減ったけれど、自分も今でも一番仲が良いといえる友人達は16~17歳の頃に繋がった腐れ縁達です。
日本人とイタリア人の気質の違いもあるだろうし、イコールとはいかないまでも、なんとなく近いエピソードは自分らの周りでもあったかな…そしてこんなに拗れちゃいないけれど、これぞ腐れ縁!と心境が良くわかる。
パオロの良い人+真っ直ぐ過ぎたが故の哀しさと、優しさありきの関係という感じかな?
涙する様な作品ではないけれど、温かく生々しくとても面白かった。
そういえば登場人物がカメラに話しかけるナレーション描写が時々あって、最初はちょっと嫌な表現だと思ったけれど、陰鬱な感じにならない為の演出だったのかなと途中からは気にならなくなった。
今作で2022年ラストの劇場観賞610本目、なかなか良い締めだった。
やや人間関係がつかみにくいし、リアルイタリアの歴史等も要求されるので注意。
今年377本目(合計652本目/今月(2022年12月度)30本目)。
※ 「銀河英雄伝説~」をみてから向かったのですが、こちらの映画のレビュー需要はないと思うので飛ばします。
さて、こちらの映画。大阪市ではイタリア映画を多く扱っていたテアトル梅田さんが閉館となり、イタリア映画を見る機会はぐっと減りましたが、なぜか?tohoシネマズさん案件。tohoシネマズさんでイタリア映画って珍しいような気が…。
※ 東京には「tohoシネマズシャンテ」という映画館があるようで、そこでは海外作品が多く流されているようですが…。
さて、こちらの作品。まぁ、誰を主人公にするかはいろいろ分かれそうな気がしますが、一人を主人公にするのは難しいと思います(一人に定めるのは多分無理)。
タイトル通り、登場人物は男女合わせても6人程度で、くっついたり離れたり…という中で気持ちのすれ違い等があってなかなか結び付けなくてジレンマがあり…という趣旨を描いたヒューマンドラマというところでしょうか。
一方で、映画自体は当然架空のお話ですが、1980~2022までのイタリアをはじめとする各国の主要なできごと(例えば、9.11は明示的に出るし、ほか、ベルリンの壁崩壊等も出ます)はもちろん、イタリアのこと細かい歴史も当時のフィルムが残っているのかそれも登場します(一応、後者に関しては字幕上配慮されています)。
フランス映画と違い圧倒的に少ないイタリア映画ですが、イタリア大使館などが後援にあるという事情もあり、史実の参照に関しては極めて正確で、さらにイタリアの文化についても結構詳しく描写されています(各国との細かい違い等)。
一方で、「人数が少ない割に妙に入れ替わって誰がどうなっているかわかりづらい」ということ、さらに、主人公の一人が弁護士という設定から、突然民事訴訟や行政訴訟の話をしはじめる(日本基準でのお話)といった、一定の理解がないと難しい一面もあるのも事実で、「一度見ただけでは理解度7割ほどかな…」というところです。
最後、どのようなエンディングになるかは…。ここでは伏せておきましょう。
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(減点0.3/一部の字幕の配慮が足りない)
・ 上記通り、イタリア大使館などが後援についている事情もあるので、内容も極めて正確に描かれていますが、主人公のひとりが弁護士という設定のため、突如民事訴訟の話をしはじめたり混乱させる要素が強いです(そこに、水質汚濁が何だのという、日本でいえば行政訴訟の話まで混ざってくる)。確かに行政訴訟は民事訴訟の一類型ですが(行政事件訴訟法は、民事訴訟法の特別法)、私人間どうしの争い(民事訴訟)と、行政対個人の争い(行政訴訟)は本質的には別に扱われるので、ここの理解がかなり難しいです(イタリアというより、イタリアの法がフランスの法の影響を受けており、日本はフランスの法を多く輸入したため、結果的に理解がある程度類推できる、という事情があります)。
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(参考/減点なし/主人公の一人の名前が「ジェンマ」)
・ イタリアでは時々見られる名前ですが、もとはラテン語で、日本ではこの時期、2時(26時)ころになると見えるようになる、かんむり座のアルファ星、ゲンマ(Gemma、スペルは同じ。発音が違うのはイタリア語の事情)からきます。「宝石」を意味する2等星です(アルフェッカ、の別名もあり、現在ではこちらが、かんむり座アルファ星の国際的標準ですが、現在でも「ゲンマ」でも通じます)。
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だから言ったでしょ❗️大きく見ようよ‼️
まず認識しておかなければいけないのは、この映画のあらすじ紹介は、多くの人をミスリードするのでは⁈というくらい、ジェンマにより過ぎだし、ジェンマの描かれ方を誤読しているように思えることです。
これから鑑賞する方はタイトルと紹介文は読まずに(ネタバレはありませんが、このレビューも読まずに)、なるべく真っさらな状態で、ご覧になってください。
たぶん、見て良かったと思える映画です。
40代以降の男性の方なら8割くらいの確率で、女性の方でもたぶん6割くらい?は…
男3人と女1人のやんちゃな思春期、社会への巣立ち、成功と挫折、野心と後悔、そして気が付いてみれば、承継と血統の物語。
※ここで言う〝血統〟にはサラブレッドからイメージされるような選良とか差別化という意味合いは含みません。
劇中、友達の彼女を寝取った男が寝取られたほうに、「大きく考えよう!、なっ⁈大きく考えればいいんだ」みたいなことをいけしゃあしゃあと言うシーンがありましたが、この映画自体が4人の小さな世界の話として綴られながら、いつの間にか、ちょっとした年代記になっていて、見ているこちらまで同じ世界を同じ時間に生きているんだ、と巧みに同期させられていきます。
だから言ったでしょ❗️大きく見ようよ‼️
家族関係のアレコレも、リアルではありますが、それぞれに分散して描かれるので、重暗くならずに見ることができます。
人に誇れるような特別な人生ではないけれど、
それぞれに特別な思いはあるけれど、
年越しの花火が平和で満たされた心で見られるのが毎年ではないけれど、
確実に次の世代に承継されていく思いがある。
年末にいい映画に出会えました。
ありがとうございます。
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