「嬉しいのに泣ける」離ればなれになっても ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
嬉しいのに泣ける
ドラマティックな恋愛話か、感動的なものかと思っていたが、いい意味で裏切られた。
修羅場や喧嘩するシーンはあれど、3人のバランスがとてもよく、すぐポップな感じになり、重くさせない。
そして、踊っているような音楽とカメラワークがなんとも心地いい。
その、回るカメラワークのように時代が巡り、まさに運命の歯車と言わんばかりにそれぞれの人生が噛み合い、ズレたりとを繰り返していく。
老いていくメイクだけではわかりにくい時の流れを、時代背景や、子供の成長によって表現することで、場面的には一瞬のながれも、鑑賞者も長年経過した感覚を共有できる。
その時間が凝縮され、最後は嬉しいのに泣ける映画にまとまっている。
ヒロインがすぐ老けてしまって残念だったけれど、同じ俳優で演じることが大事なので結果的にはよかった笑
イタリアっぽさ、俳優、音楽、脚本、全てがハマった映画でした。
2023年劇場鑑賞9本目
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