「有能な人」零落 アモルフィさんの映画レビュー(感想・評価)
有能な人
自分の作品で批判的にいっていることをそのまま自分がやってしまったり、自分に対してもプライドのための言い訳に終始したり、自分より下に見ている風俗嬢には「漫画家」と自慢気に名乗るのに好みのタイプには漫画家であることを隠したり、奥さんが自分を理解しているのが許せなかったり、とにかく主人公が嫌な奴ですがだいたいベクトルは自分に向いている。
恐らくわざとやっているんだろうが、作中で主人公が言っているように、ちょっと説明しすぎな感じはしました。
そういうのも含めて韻を踏んだような構造や、一貫して主人公のいけ好かない感じがとてもよい。
そもそも、作中ファミレスで編集者に「好きなもん書きたいならガロでやれ」みたいな感じで怒られてた漫画家のような奴がいわゆる「ホンモノ」であって、主人公みたいなシャレオツな恋愛ものを上から目線で描いてるような奴は「ニセモノ」であると・・・
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