「猫好きなのはわかったよ。」零落 puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
猫好きなのはわかったよ。
趣里さん目当てで観に行きました。
とにかく可愛かった。こんなに可愛かったっけこの人。
主人公も劇中のセリフで言ってたけど、まじ「その髪型似合ってるね♡」
こんな風俗嬢が来たらそりゃ惚れてまうやろ!
風俗嬢の源氏名が「ちふゆ」。
「ちはる」でもなく「ちなつ」でもなく「ちあき」でもない。
こういう感じの風俗嬢、実際いる。いや、いたなぁ…。
待ち合わせの場所に全速力でバタバタ走ってくるその走り方がいかにも運動音痴の子の走り方でこれまた可愛い。演技なのか自なのか…
地元で日産レパードTR-Xに乗って現れるちふゆが最高に渋かった。
お気に入りの嬢が辞めた後もひょっとしたらまた同じような子がいるんじゃないかとつい店に足を運んでしまう気持ちもわかるなぁ…
心が弱っているとただ生欲を満たすためではなく、自分の内面をさらけ出せる開放感と安堵感を求めてまた行ってしまう。
主人公がやっと動き出して二作目が売れてもまだ風俗に通ってしまうのは、あの空間が心地よくてだからタイプでない子が来ても快く受け入れ楽しむことができるほど心が寛容になった証拠だ。もう落ちぶれてはいない。
2時間がとても長く感じられ一体どんな結末で終わるのか想像しながらのなかなか見応えのある内容ではあったが、猫顔少女の「あなたは化け物」…ってなんやねんそのオチ!
最初は音声消してこちらに期待させた割りにはちょっと肩透かしな決めセリフ。
「あなたはビョーキ」ぐらい言って欲しい。
結局正式に離婚した妻は猫顔ではないのことは確かだ。
声が低すぎて「聞こえないのよ」ってボソって言う妻のセリフが笑えた。
サイン会での斎藤工の泣く演技、男前だけにもっと嗚咽して鼻水出して泣いて欲しかった…
エンドロール最後のシーン、やっぱり今もちふゆのことが忘れられないのかな。