「体温が高すぎる」零落 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
体温が高すぎる
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予告を見た時点で察してはいたのですが、台詞の熱が強く、やたらと喚く。
原作では怒りすら失う手前の虚無感を感じ、それ故に感情が爆発するシーンが映えていたのに。
斎藤工は好きな役者だが、配役の段階でミスキャストだと思う。
顔も、声も、身体も、強すぎるんですよね。
(ヒゲすら剃らず、そのまま大学生やらせたのも謎)
MEGUMIに関しては、見た目はまだしもあのピンク髪はどういう意図だったのか。
趣里のビジュアルは完璧。
でも、ちふゆのミステリアスさは今一歩出し切れておらず、それはメイクや演出の部分でもある。
もし意図的であれば、玉城ティナをもっと印象的に撮ってほしかった。
冨田のウザさとアカリの妄信が一番よく描けていたと思う。
もちろんすべて原作通りである必要はないけど、全部が原作の“手前”で止まっている。
本作でじっくり描くべきは、官能シーンではなく心情の部分ではないだろうか。
結婚式を飲み屋に、パーティを編集部に変えたあたりも、本筋への影響はないが予算を抑える意図を感じてしまった。
主題歌も湿度が高すぎて、個人的には合ってないように感じる。
インタビューのくだりと、サイン会に元アシが並んでいたところは良かった。
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