「"人生ほど重いパンチは無い!!"を地で行く過去の積弊の恐怖... 立ち塞がる"もう一人の自分"の妄執を断ち切るために錆びた拳でぶつかる神聖かまってちゃん映画!!」クリード 過去の逆襲 O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
"人生ほど重いパンチは無い!!"を地で行く過去の積弊の恐怖... 立ち塞がる"もう一人の自分"の妄執を断ち切るために錆びた拳でぶつかる神聖かまってちゃん映画!!
『ロッキー』シリーズのスピンオフ映画の第三弾にしてとうとうロッキー本人は登場しなくなりましたが、"リングを降りた人生こそ本当の闘い""たとえピークを過ぎても、周囲に笑われても筋を通さねばならない時がある"という作品全体を通してのメッセージ性はこの上なくロッキー的であり、むしろ気力・体力共に充実した十全たる王者の奮闘を描いた過去二作よりも、盛りを過ぎた男が無様ながらも力強く足掻く物語は親近感の湧くところです。
かつての親友からの逆恨みの物語かと思いきや、数十年を経て心も体も鈍くなった中年同士でも本気で向かい合えば互いを認め合える、というなんともハートフルなドラマでありました。
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