「【”ホントに今作で終わりなのかい?”クリードが抱える暗い過去が明らかに。リングシーンは短いが、迫力あり。今作のMVPはクリードの友であり最強の敵になる男を演じたジョナサン・メジャースだと思います。】」クリード 過去の逆襲 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ホントに今作で終わりなのかい?”クリードが抱える暗い過去が明らかに。リングシーンは短いが、迫力あり。今作のMVPはクリードの友であり最強の敵になる男を演じたジョナサン・メジャースだと思います。】
ー 冒頭、クリードを演じるマイケル・B ・ジョーダンのコメントが流れる。
”僕は日本のアニメが好きなんだ!エンドロール後のアニメも観てね!”てな感じで。-
◆感想
・クリードシリーズは第一作、第二作とも劇場で鑑賞したが、彼がスターダムに駆け上がって行く姿が、キチンと描かれていて面白かったモノである。
・クリードがチャンプになった今作はどのように展開するのかと思ったら、クリードが有終の美を飾るファイナル戦で、押されながらも的確に相手の動きを読み後半ボディブローでよろめかせて、フックでマットに沈めるシーン等、ナカナカである。
・だが、その後クリードは燃え尽き症候群に陥るが、そこに現れたのが服役を終えた、幼馴染のディミアン(ジョナサン・メジャース)であった。
- 回想:ディミアンは若きクリードが施設で、二人に苛めをしていた男に偶然会い、殴りつける。そして、ディミアンは銃を手にしたところで、捕まりクリードは走って逃げる。その後、入所したディミアンはクリードに頻繁に手紙を書くが、クリードの母がそれを隠していたり、クリード自身も一度も会いに行っていない事が描かれる。-
・過去の償いをするかのように、クリードは自分のジムにディミアンを入れるが彼のボクシングはルール無用のファイティングスタイル。そして、クリードが育てた新チャンプの相手を、”誰かが”傷つけ、新チャンプの相手はクリードが推薦したディミアンになる。
ー この辺りは、描き方がやや粗い。大体イキナリタイトルマッチに新人が出ても良いのかい?-
・だが、ディミアンは反則をしながらも、新チャンプを倒してしまい、クリードを挑発するのである。
■クリードVSディミアン戦
・第一、第二ラウンドと新チャンプ有利に進み、イキナリ第三ラウンドは無観客になり、イキナリ11ラウンドになる描き方。
ウーム。観客がVFXである事がバレてしまったような気がする・・。
そして、年齢的にマイケル・B ・ジョーダンもジョナサン・メジャースも長時間のボクシング撮影は厳しかったのだろう、と推察する。
・だが、最終ラウンドの描き方は良かったと思う。クリードがダウンするもディミアンのボディを責めて、一瞬開いた顔面を見舞うストレートはナカナカであった。
■沁みたシーン
・試合後に、クリードがディミアンの控室を訪れ、謝罪するシーン。それを赦すかのように、若き頃と同じようにタッチを交わすディミアン。
彼は、根っからの悪人ではなく、クリードと違って孤独な男なのである。それをジョナサン・メジャースが見事に演じていると、私は思ったのである。
<それにしても、あのエンドロール後のアニメは今作がロッキー及びスピンオフのクリードシリーズは終わりだよ、と告げているのだろうか・・。>
NOBUさん、こんばんは。ディミアンとアドニスの気持ちの行き来、アドニス母の思い、試合後の二人、とてもよかったと思います。ボクシング大好きなのでボクシングを背景にこういった子どもの時のつらかった頃を共有していた二人の話を映画で見ることができて嬉しかったです。女性の役割の大きさに素晴らしさを感じました。