ふたりの女、ひとつの宿命のレビュー・感想・評価

現在でも代理出産は合法化されていない。我が国でも合法ではない。しかも、この映画での代理出産は受精を男と他人の女としている。
女性(物理的)の側からすれば、女性の血筋は絶える事になる。しかも、生殖行為を実際に行われる。
現在は体外受精が方法にはなっているが、それでも世界中が合法とみなしている訳では無い。つまり、一昔前の傲慢な男社会維持の為の習慣とその終焉と見るべきだ。

本末転倒してみれば、体外受精が出来れば、男なんて現在の半分も必要ないのである。
男の未来はつらいよ！

因みに体外受精での代理出産は1980年代になってからの事である。
しかし、
無理やり作ったフランス系の映画らしい屁理屈映画である。古色蒼然！
2人の女が普通こんな心理にはならんだろう。
しかも、
1936年と言えば、ハンガリーがナチスドイツに占領されていなくても、ユダヤ人に対する偏見やヘイト行為は平然と行われていた。勿論、ヒトラーが台頭する以前からである。全てがヒトラーの責任とするから、こんな映画が登場する。

色々な意味に於いて体外受精であっても、代理出産は世界中どこでも合法化とは言えない。従って、この映画は寓話そのものである。

追記
ジジイの僕が見て思う偏見だが、このナチス・ハンガリー崩れの男のどこに魅力があって、表面的にもどこが美しいのだろうか？