「映画への愛」銀平町シネマブルース コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
映画への愛
画への愛が詰まった作品であった。
友人で同僚の死をきっかけに、鬱と借金で映画を作れなくなった元監督の男と、不祥事でなにもかも失った小出恵介をかぶせていて、再起する…ではなく、再起する決意を抱くまでを描いていたのがよかった。
物語で完結した「お涙頂戴、とりあえず成功」で終わるのではなく、「これからまた成功できるかどうかわからないけれども、とりあえず一歩踏み出してみるか」という終わり方がしっくりきた。
群像劇のスタイルを取りながら、近藤を軸にしてることはブレないのに城定秀夫監督の技量を感じつつ。
でも実際の主演は、宇野祥平かもしれないと思ったりもして。
コメントする