「パク・ソダムに引き込まれる」パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
パク・ソダムに引き込まれる
見どころ満載!
カーアクションはもちろん、肉弾アクションまでこなしちゃう!クールでキュートなパク・ソダムの魅力を堪能しました。
天才的なテクニックの『ベイビー・ドライバー』
カーアクションの『ジョン・ウィック』
ともに記憶に残るキャラクターですが、そこに『グロリア』までブッ込まれているので、これはもう好きにならずにはいられません。
追っ手をかわす華麗なドライビングテクニックが、いちいち面白い!
一息つく間もなく別の追っ手が現れ…まだいたのか!まだ来るのかっ!まだ終わらないのか〜っ!
良い意味でしつこい。笑
入り組んだ細い路地、高低差の激しい坂道など、韓国の街ならではのアクションで楽しませてくれます。
韓国映画あるあるだと思うのですが、「大沢たかおに似ているなぁ。」とか「マナカナに似ているなぁ。」とか、つい似ている日本の俳優さんを連想してしまいませんか?
私の場合、一度連想してしまうと止まらなくて「あ!この角度が特にソックリ!」とか「やっぱ、目と鼻が似てるのよねぇ。」とか「この表情はちょっと違うな。」とか。
脳内がうるさくて、もはやストーリーに集中できないレベル。
なにやってんだと思うけど、どうにも止まらない。
で、パク・ソダムは松田龍平でした。
涼しげな目元も似ていると思うのですが、それより何より無表情に見えて感情豊かなミニマムな芝居が似ている!
ってか、大好き!!
何を隠そう、わたくし松田龍平のファンなのです。
映画好きだとバレるとよく「好きな俳優は?」と聞かれることが多いですが、松田龍平。
正確には松田龍平系統の役者が大好きなのです。
笑顔が見たくなる芝居と言いますか…
観客に役の感情を押し付けるのではなく、観客を役の感情に引きずり込んで味方につける芝居。
「この人を笑顔にしたい。この人の笑顔を見る為なら多少の違法行為も辞さない。」と観客に思わせる魔性の魅力がある。
大島渚監督の審美眼!!さすがです。
ちなみに橋本愛ちゃん、も少し年上だと高倉健さんや田中裕子さんも同系統。(※あくまでも個人の感想です)
パク・ソダムの魅力、伝わりましたかね?
続編や過去のスピンオフもイケそうなキャラクターに仕上がっていました。
あらすじで、悪徳警官が絡んでるのは知っていたのですが…この人が悪徳警官だと気づくまでに時間がかかりました。
だって、普通に悪すぎて。笑
“金に目がくらんで”と言うより、楽しんでいる部分もあり。なかなかトリッキーなキャラクターで好きでした。
中堅どころ名バイプレイヤーの演技が光る!
キム・ウィソンさん、ヨム・ヘランさんについても書かないと。
キム・ウィソンさん:胡散臭い金儲け主義だけど憎めない。違法行為はしているけど自分ルールの正義を貫く、愛すべき人物がハマってました。修羅場をかいくぐってきた感じを匂わせるところが流石です!
決して正義ではないけれど悪でもない。こういった人間臭いグレーゾーンの人物を配置するの、韓国映画って本当に上手いと思います。
ヨム・ヘランさん: “ザ・生活感!” 近所にいそうなリアルな存在感が、いつもズバ抜けてます。
『無垢なる証人』の善人にも悪人にも見える感じは確実に物語を面白くしていたと思えますし、『野球少女』では母親役のリアルな存在感と繊細な演技が素晴らしくて貰い泣き。
うっすら狂気を感じるような、思い込みの強い役どころがめちゃくちゃハマる方だと思ってますが、今回は主人公を追う国家情報員というポジションなので、もしかして今までのイメージとは全く別人のような知的でクールな一面が見られるかも?と期待して見ました。
結果的には“今までとは全く別人”ではありませんでしたが、リアルな存在感を活かして表には出さない人情味を感じさせる役がハマってました。
キム・ウィソンさん演じる特送のボスとは対称的に、法の立場を逆手に取ってグレーゾーンの人達の為に戦う胸熱な人物で、大人カッコ良かったです。
グレシャムの法則さん、コメント有難う御座います!
大泉洋さんでしたか。笑
ちなみに、大沢たかおは『新感染』に主演してます。
稲垣選手、笑ってほしいですね〜。
でも、龍平系とはちょっと違うかも😅
冒頭の二人組のうち、スカウトしたけど軽〜く名刺を返されてしまったほうが、私には大泉洋さんに見えてました😄
もしかしてですが、ラグビー日本代表の稲垣選手も、松田龍平系に入れますか?
単に笑わない男、止まりかもですが…