「これぞプロの仕事‼️」パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
これぞプロの仕事‼️
ちゃんと作り込みました‼️
スタッフ、キャストのそういう取り組み姿勢が、どの細部からも伝わってくる、とても気持ちの良い好感度の高い映画です。
細部ってどういうこと?
たとえば、飲酒運転はダメだ!という社長。
平気でポイ捨てをする悪徳警察官。
それぞれ単独では何てことのないシーンですが、サラッと挿入するだけで、鍵とカネを巡って争う対立軸が、単に奪おうとする側、守ろうとする側ということに留まらず、精神性における邪悪と善性の闘いであることが、無意識のうちに刷り込まれます。当然、感情移入の度合いも高まることになる。
或いは、ソウォンがオンボロの中古車のエンジンをドライバーでかけるのに成功するシーン。この時、2人の相棒としての関係性が始まる(深まる)ことが、明確に印象付けられます。
冒頭の二人組配送を成功させる一連のシーンは、まさに007方式‼️
これが主人公の日常であり、生業(なりわい)なのだと、見事に手に汗握るアクション映画の世界に没入させられます。
韓国映画界のプロたちが、プロとして請け負った仕事を、特段の気負いもなく、プロらしい手抜きのない職人技でキチンと仕上げてくれました。
公開初日に、その見事な仕事ぶりをたっぷりと堪能できて、とてもラッキーです。
余談ですが、そのあまりのやっつけ仕事、手抜き振りに絶句した『ラプラスの魔女』を思い出してしまいました。
【追記 2023.1.21】
2021年に読んだ本によると、韓国には、国公立、私立合わせて映画・演劇学部のある大学が95あり、人口比では日本の約20倍だそうです。
韓国の俳優たちの多くは、大学で演劇を基礎から学ぶので、民族衣装を着て殺陣をやるのも授業で経験する基本的なことのひとつになっているそうです。演劇を学べる環境を民間に頼っているのは多くの先進国の中でも日本だけかもしれません。
また、国内市場(人口…日本約1億2千万人、韓国5千万人)の規模が限定的なため(国内市場だけでは食っていけない)、韓国は作品が世界でも通用する普遍性を強く意識している(脚本も基本はチーム制らしい)のに対し、日本は国内の一定層向けでも〝食っていける〟(海外に通用する普遍性を追求しなくてもやっていける)という違いもあるようです。
美紅さん、ありがとうございます。
実は、私、配信で映画を見るって、まだ経験が無いんです。
自宅にはWi-Fiもなくて…
いまだに映画館かレンタルDVDか、地上波放送だけなのです。
レンタル屋さんでの入荷を確認します‼️
ありがとうございます
正直、個人的には、日本映画は韓国映画に負けちゃってるなーと思ってます。
グレシャムさんの分析通り,韓国は世界市場を見据えて映画をハングリーに作ってますね。
予想もしない面白い作品がゴロゴロ出てきます。