プロジェクト:ジェミニのレビュー・感想・評価
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B級好きなら
ロシア製の移住系SF。映像はかなりお金を掛けてる印象で綺麗です。
スフィアを使い、移住先の惑星を目指す中、ワープに失敗し未知の惑星の前に到着。
船内では、序盤から主人公のリーダー適正のなさが目立つ。ワープに失敗したメンバーを責めるなど他責思考で、未知の惑星に対して、移住にうってつけと分かると周囲の反対を押し切り着陸を試みる協調性のなさを披露。そして、何年も準備を重ねてきたメンバーのはずなのに、仲の悪さが目立ちチームワークは存在しない。
スフィアが悪さをしていると分かり、怪物登場。急にエイリアンものに…。
厳戒令が敷かれ主人公の指揮権剥奪。感染した友を救うために、研究室的な所に入った所で、ワクチンに使える情報を発見。しかし、閉じ込められてしまう。『今は協力すべき時』と説得を試みる主人公。お前が言うか。
不幸中の幸いか、閉じ込められている中で人間が誕生する前の地球である事を発見。急にタイムリープものに。
奥さんに伝えるために腕輪にメッセージを掘り、『愛を信じる』。…出てく際の言動かなり酷かったですよ。あなた。
でも、運良く愛が伝わってハッピーエンド?
ご都合主義だし、詰め込みすぎ、ツッコミ所多すぎで、途中からそれがむしろ面白くなってきますね。
主人公の性格が酷すぎて、魅力がないのももったいないですね。内情知ってる観客側からは厳戒令は悪手と分かるが、客観的に見ると主人公からの指揮権剥奪は妥当だし。
個人的に怪物の造形は好きだったので、もう少し見せて欲しかったです。
B級が好きな人なら、少しは楽しめると思いますよ。
テラフォーム・マシン
エイリアン・ホラーの様だが怪物(バイオ・ロボット)が姿を見せるのはラスト14分前に、それも全身ではなくチラッとだけ、終始、宇宙船や洞窟など暗いところばかりで撮っているのでとても見づらいし、ほとんど調査隊の内輪もめだから訳が分からずチンプンカンプン。
生命誕生は異星人が40億年前に地球に送り込んだテラフォーム・マシンによるものだったというのはユニークな発想。
未知の惑星に向かって宇宙船がワープしたと思ったら、実はタイムトラベル、着いたのは40億年前の地球だったというひねりは「猿の惑星」のよう。
まあ、ロシアのB級SF、なんでタイトルをロシア映画なのにライバル、アメリカのジェミニ計画にしたのだろう・・。
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